水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

駒沢大学吹奏楽部定期演奏会

2011年12月18日 | 演奏会・映画など

 駿台での、こんどは現代文の講習をおえて、新御茶ノ水から明治神宮前まで千代田線で移動し(都会人じゃね?)、はじめての渋谷公会堂へ。もっと古くさいかと思ってたけど、なんか落ち着いた感じでよかった。
 いや、演奏が落ち着いていたからかな。
 駒沢大学吹奏楽部という大学バンドの雄は、その気合いの入り方は本校OBからずいぶん聞いていたし、都大会で耳にしたパワフルなサウンドから、けっこうあつい演奏会を予想していた。
 いや、あつくなかったというのではない。
 演奏会にかける部員の思いは、それはあついものがあるだろう。
 でも音自体は、すごく洗練されていたのだ。
 やっぱ高校生とはちがうな。あたりまえだけど。
 フォルテの音はがっつり会場全体をひびかせるけど、高校バンドでよくある力まかせのものではなくて、心地よい振動だった(音はでかいよ)。
 一人一人が上手なのはよくわかるけど、おれがおれがという吹き方を誰もしてなくて、合奏体として演奏しようとしているのが伝わってくる。
 ここまでになるのに、バンドのメンバーがどれだけのものを捨てているかを考えると頭がさがる。
 「おれ大学生なのに、あれもしてない、これもしてない」なんて感覚も、ふと我に返ってしまうと出てくるかもしれない。
 でも、それ以上のみかえりは手にしているはずだ。そんな音楽だった。
 このバンドの中心メンバーに、本校のOBがいること自体が誇らしかった。
 とみたか君、かさはら君、おつかれさまでした、最後にきけてよかった。

コメント
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