先日、よく見るブログに、ロシアは政治的な思想や批評の表現ができないがために小説に全てを込めて表現した、と言った内容のことが紹介されていた。
その結果、ロシアには文豪が生まれ、あの長大な名作を産んだ、というような意味だろう。その視点、深く感心をした。ドストエフスキー、トルストイ、確かにロシアは小説の国である。
ふり返って、この圀はどうだろう。図書館に行けば小説の棚ばかり、ブック・オフに行っても小説ばかり、この圀もロシアのように小説が好きな国民が多いのである。
小説は事実ではなく虚構だから、自由に書いても、又批判をしても責任を免れやすい。
真正面から捉えない、顔を突き合わせて議論をしない、この國はちょっとロシアに似ている。
江戸時代も小説というか、物語や俳句が盛んだったが、思想を書いたら島流しか馘首だった。今は、アニメに託しているのかな…。