何故一国の首相が新興宗教の広告塔になったことで凶弾にたおれたのか、この國の近現代史の中で、この種の政治事件としての例がない、政治事象としても説明できない。
そこには、宗教問題があっても、政治や思想も利害関係もないからだ。
だが、近頃のキハラ事件の本筋は警察官の行った行為が隠蔽されて、痴漢やコソ泥が罪の軽重に関わりなく、今や顔まで晒されて社会的に抹殺させる恐怖のテレビ報道がある。
その一方、統一教会の犯罪性や被害を他の犯罪と同様に警察やマスコミが公平に扱わないことに憤って、行政府の長であり森羅万象を掌ると言った王を襲撃をしたというならば、政治的な筋や理屈が通ることになる。
ともかく、1年以上経って公判すら一回も行われない、この國の政権に都合の悪い事実を徹底して隠蔽する自民党という利権統治の姿が明確に現れてきた、と言えるだろう。