玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

閥と世襲 -2-

2021-10-15 11:30:03 | 歴史

昔と何にも変わっていない。

現代に戻ると、今の自民党は藩閥・世襲閥ではないのか。

嘗て幕末の頃は、薩摩の島津斉彬と福井の松平春嶽との出会いを不思議に思ったが、彼らはみんな江戸屋敷生まれ、そして江戸で育った。

今、山口県の安倍が成蹊大学を小学校から出て、広島県の岸田が開成高校を出て早稲田に、選挙の時には、彼らは「お国帰り」と称して地元に入っていく。

ウンザリするほど似ていないか!何処か変わっているんだろうか?

江戸の幕藩体制、明治以降の旧憲法下の軍部の藩閥体制から世襲体制へ、そして戦争突入。敗戦後の70年間余の自民党も藩閥・世襲体制へと続行している。

いまや、新自由主義に支配された国の財政破綻という戦争が待ち受けている。コロナという全く訳の分からん疫病も襲ってくる。地球環境もすっかり狂って未曽有の災害が生じてしまう。

それに立ち向かうべき国家の政治体制は相変わらずの江戸時代かも、或いは、戦後民主制から脱却してまた戦前に戻るんだって、アンシャン・レジームだね。これじゃ、古くてどうしようもない。

自民党は一旦野党に落ちて、ボスたちは西洋近代の民主思想の勉強がまず必要なんじゃないかな。

特に、アベ・スガ総理は、嘘も策略も上手なのだから、きっと地頭は良いのだろうが、常識的な教養がなさ過ぎた。

きっと二人は、民主主義の国民主権すら分かっていないとしか思えない。

 

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閥と世襲 -1-

2021-10-14 11:30:22 | 歴史

近頃、kindleを買ってみた。iPadで寝ながら読んでいる。確かに絶版になった本が手軽に手にはいるのはありがたい。今読んでいるのは、重光葵『昭和の動乱』という本で、巣鴨プリゾンに収監されていた時に書かれたとか。

まだ途中だが、先日、「軍閥とは藩閥のようなもの」というふうに書かれていた。本のようにしっかりと活字で再確認できないもどかしさは残る。ただ、かねてよりそう思っていた。秦郁彦や伊藤隆といった実社会を知らない学者が言うよりも実際に外交官として軍人たちに接した重光の言葉は重い。

明治にできた軍隊は、初めは長州閥・薩摩閥が席巻した。少し経って佐賀閥、土佐閥、…と、昔の藩別による軍閥をつくるようになる。

要するに、軍閥は江戸幕府を倒した時の西国雄藩に続々と繋がってくる。ただし、賊軍の東北の軍閥はない。

ところが、軍部はそうした古き藩の地域軍閥とは別に、今度は世襲軍人が入る幼年学校卒(軍人の子弟は授業料が安い特典がある)が軍部を支配するようになる。

この幼年学校卒は陸軍のエリートとなり、やがて政治的な軍人となる。東条英機(岩手)、石原莞爾(山形)という賊軍の東北勢が出て来る。所謂「統制派」という輩である。

それに対抗したのが旧藩閥の佐賀・土佐の一党が強い「皇道派」の流れである。些か、強引で突飛な見方だと旧来の学者からは非難されそうだが。

さほど根拠があって言っている訳ではないが、ふとそう思うのである。(続く

 

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官房総理大臣

2021-10-13 11:11:04 | ブツブツ

振り返れば、菅氏もアベの傀儡だったのでしょうか?彼が何故総裁選に辞退したのか、その真相を知りたいものです。

サン・モニで元法大総長が嬉しそうにスガの退陣をコメントしていた。多分法政として誇らしい学生ではなかったのでしょう。70年代の文科系学生であれば、ほとんどが学生運動で、在学中は憲法すらまともに読んでいないでしょう。でも社会に出てから読めばいいのです、…?

彼は本気で解散権は総理の専権事項だと思っていたのだろうか?

ネットの裏話だが、彼が総裁選前に解散を打とうとしてアベに止められたそうだが、それと並行して安倍派の閣僚たちが数人集まって解散阻止の密議をしていたという噂があった。

仮に首相に国会解散権があったとして、それは総理ではなく、内閣にあることを彼は知っていただろうか。

ましてや、その法の淵源は天皇の国事行為に在って、天皇が助言と見做さなければ、成立しないことでもあるのではないか。だって、彼は天皇のオリ・パラの心配を無視したのだから、天皇も急に耳が聞こえなくなったらどうなるのかな?すべて慣習法の中の、ナアナアの規定ともいえるだろう。

安倍や麻生の意気のかかった閣僚が一人ずつ解散に反対し辞職したら、どういう事態になっただろうか。そのたびに自分が兼職をして、天皇の任命を受け、また解散の閣議決定をしなければならない。それを何人もやられたら、解散は事実上不可能だろう。

実は東條内閣の時に、岸信介国務大臣が東條の辞職要請に閣僚として反対したため、東條は内閣改造ができずに、結局内閣が瓦解をした。これは旧憲法での話なのだが、首相と雖も絶対の権力は持てないのだ!!

スガ氏は官房長官記者会見で完璧に総理の専権事項と言い放った。彼のあの時のドヤ顔はそのことを知らなかったような気がしているのだが???それとも、完璧にとぼけたのか?もしそうだとしたら、実に嫌な人間だ。事実は解かりませんが、…。

コロナ下の外食、その3。

以上で終わりです。何か違う外食をしたい。

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ルサンチマン政治家

2021-10-12 11:25:23 | ブツブツ

終わりも怪しい形で病気と称して降壇していった安倍という首相が居ました。この方のねじれた精神構造は俗にいうルサンチマンというモノなのかもしれない。

偉大過ぎる祖父や大叔父に就任日数で勝りました。彼の政治の中身は何だったでしょう。多分時間が経って振り返ってもあまり芳しいものではないでしょう。

歴史に残るのは、年金会計を食って株価を上げたアベノミクス、コロナの時の無駄使いのアベノマスク位で、後は118回嘘連発の武器を持つアナクロの戦前崇拝者という程度かな。

でも彼は政界に生きている限り、モリ・カケ・サクラ、が一生付き纏うでしょう。

自分以外の人の命を軽視した人間、自分にすり寄る友のみを厚遇した人間、自分を見下した人間を決して許さない人間、国家の金を自分の金と混同する人間、その程度の人間かな。

庶民から見れば、こんな人間が8年間も君臨した自民党という政党は中国共産党と同じぐらい内部腐敗しているのかもしれない。その本質を一切報道しないメディアはもはや人民日報かも。

大手メディアの報道は信用できなくなった。そういえば天下のNHKは実質的な国営放送になるのなら、受信料は取らないで税金で運営したらいい。

そういえば、スガの残していった財務事務次官が週刊誌でモノを言ったとか。何故そんなことをするのだろうか?

彼が一ツ橋大学出身の官僚だから本当の危機を警告したのか?いや、…。この国が何かおかしいことが起こる前兆かもしれない。

コロナ下の外食、その2。

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ある風景から

2021-10-11 11:33:54 | 或る話

かれこれ10年ぐらい前でしたか、川の側の細長い土地、それでも100坪以上ありますか、いやもっとあるかもしれません。そこは水がすぐ出そうなのですが、盛土すれば10軒ぐらいの小さな区画の家は建つでしょう。

その細長い土地に、小さな小道やベンチや馬の形の木の造作物を置いて、いろんな花を植えて、箱庭のような花畑を楽しんでいるおばあさんがいました。

ある日、その横を通ると、草花の手入れをしているおばあさんの横で大きな声でガミガミ文句を言っているおじいさんが居ました。私は勝手に土地利用をめぐっての兄弟喧嘩だと思いました。だって売れば、大金になりますから。

数年すると、おばあさんの姿が見えません。花壇の道は消えて、花畑となって季節ごとにいろんな花を見せてくれました。

ある日、おばあさんの横でがみがみ文句を言っていたおじいさんが花畑の手入れをしていました。そのうちに、そのおじいさんの姿も見ないようになりました。

その花畑は荒れ放題になりました。今は、秋桜のハラッパのようです、・・・。

 

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