タマネギの苗が、雪に埋もれて・・・
節分・立春の声を聞いたとたんに、日本列島は厳しい真冬に逆戻り。というか、暦通りの荒れようというべきか。
連日連夜、記録的な大雪や、交通機関の乱れが報じられている。
比較的穏やかなここらでも、家を揺るがすほどの大風が吹き荒れ、夜中に目が覚めると「飛行機に乗っているような・・・」などと口にしてしまう。
穏やかなはずの瀬戸の海が、白波を立てて牙を剥いているようにも見える。
こんな気象条件の中での『雪化粧の富嶽16景を満喫』する旅が、見事な富士山を至る所で見せてくれたことは、言ってみれば奇跡に近いラッキーを得たことになるようだ。ここでもひとつ、感謝を!!
めったに雪も降らないここらでは、夜中に10センチも積もったら、翌日は朝の出勤から始まって、一日中大渋滞の交通パニックに陥ることは、これまでのサラリーマン生活で何度も経験してきた。
今この境涯は、そんな通勤ラッシュや交通パニックに直接的に巻き込まれることもなく、「オー、今朝は雪か・・・」などと腕を組んで眺めていられる。これは、日本社会に感謝の念を抱かずにはいられない。そして、現役の働き手に「あなた方もやがて来る道、今をがんばってね」と激励したくなる。
窓の下に目をやると、寒肥(かんごえ)を施したタマネギが一生懸命伸びようとしている背丈を、真っ白い雪が覆っている。けがれなき雪の大地から生えた小さなおひげによう二も見える。
「タマネギよ、風邪を引くなよ」「雪にめげずに大きくなれよ」と声をかけてやる。
まだまだこれから先「春一番」と呼ばれる、春を呼ぶ突風が吹き荒れる日が何日かあるだろう。
人それぞれに大切な日が待っているはずである。できることなら、パニックを呼ぶ大荒れの天気も、異常気象も出来るだけ被害を少なくして、早く鎮まってくれることを願いたい。
野菜も魚介類も、悪天候ゆえの品薄値上がりで、カミサンの財布はパニックになりそうである。