岩国城ロープウエー、山頂駅近くの見事な霜柱
三日連続大寒の快晴がまばゆい。
そうはいっても、一歩外に出ると北風ピューピュー、切れるような冷たさが顔を刺す。
「小寒が寒過ぎたので、大寒に入ったら寒さが和らいだね・・・」という声も聞かれたが、ここにきてやはり大寒は大寒らしく、連日のように日差しの中を雪が舞う厳しい寒さ。
昨日はスキーの試合に出かけた孫兄弟が今日は家にいるという。
二人を誘って久しぶりに城山に挑戦することにした。なんのことはない、ジジの運動不足解消の片棒を担がせたわけである。
こんな寒い日に城山とは物好きな・・・と思いながらのスタートであったが、なんのなんの、同じような物好きの多いこと多いこと。大勢の見も知らぬ人と挨拶を交わした。
ジャンパーの襟を立て、マスクに手袋の防寒重装備。行けども行けども温まらない。結局マスクも手袋も外せないままロープウエー山頂駅近くに着いた。
ふと足許に目をやると、何と見事な霜柱。薄紫の水晶を思わせる細い柱の林立。
割り箸ほどの太さ、長さは5センチは優にある。こんな自然の風物が出迎えてくれた。
家の中で寒さに縮こまってばかりいたのでは出会えない光景に感動ひとしお。
子どもの頃には、霜柱を踏んで学校に行く。あのサクサク感がたまらなく心地よくて、つい遠回りをしたり、丹誠込めた畑まで踏み荒らして叱られたものだ。
一歩玄関を出るとたちまちアスファルト。霜柱などとは縁のない今の子ども達とはえらい違いだ。“これがしもばしらっていうんよ。これはね・・・”などと教えることさえ億劫になるが、一通り教えておかなければジジの役目が終わらない。
そうこうして、帰りは遊歩道を外れて、昔ながらのけものみちを下ることに。
二人が競争でおりる。とても追いつけない。それどころか慣れない急坂、膝が笑い始める。「オーイ、そこで止まれ、ジイちゃんを待て!」と大声で叫ぶ。
挙げ句は、「もう食べられん」というほどの昼ご飯を接待。大赤字、トホホホ。
じいちゃんの財布は赤字でも孫ちゃんたちの知の財産は大黒字となる場面が多々あって嬉しいですね。
寒くたって、身も心も温まったのではないでしょうか?
そちらでも見ることはあるのかねー。
孫との行動はやはり楽しくて、こちらもいっぱいの元気をもらいます。
原生林もあって、昔のままの姿もいたるところに残っています。
そんな中で見つけた、水晶のような霜柱。これほど見事なのは滅多に見られません。
それほどの冷え込みでしたが、ホッコリ暖かいものもありました。
そこには思わぬ出会いがあって、寒さを忘れるひとときに。
霜柱を本当に理解できたかは疑問ですが、本物を見せられてやはりいい気分で帰りました。
原生林に囲まれる遊歩道、なかなかいいものです。
下りるときのけもの道は余分でした(笑)