久しぶりにお友達と会いました。
10年会わなくても、劇場で顔を合わすと昔のように話が尽きないものですね。
パリ五輪、早く終わらないかな。
ここ何回かはひどいなと思うけど、今までで一番ひどい。これ以上よくなりようもない。
五輪やめよう。
Le Gran EscaLier
スカステで見る限り、知ってる曲の羅列で斎藤吉正風が出ないのではないかと心配していましたが、なかなかどうして、やっぱり彼は彼だったって事で(褒めてるの)
ほっとしたような感じです。
最初のトリコロールで、ああ、パリ五輪の開会式よりずっとこっちが正当だったなと感じましたし、なんでシャンソンでいかなかったろうかと、遠い日本のレビューの方が、よほどフランスをよく表現しているとあらためて思いました。
色々な場面の合間に「花詩集」を織り込んでいるのもよいですし、映像が大正モダニズム的なのもよい。110周年を祝うことが素直に出来そうな感じ。
まあ、セーヌ川が「ダル・レークの恋」ってのは笑うけど。
とにかく全部知っている曲だし、リアルに見ていた時代ですので・・・心境としては複雑というか、「BLUE MOON BLUE」はともかく、「マンハッタン不夜城」とか「ゴールデン・デイズ」とかまで来ると、何だか苦笑せざるを得ないというか。
よくぞ花詩集、シャンソン、宝塚これらをミックスして一つの流れに出来たものだと、ひたすら編曲した先生に拍手を送りたいです。
特に、真夏をイメージするサンバのメドレーはとても盛り上がって、楽しかったです。
でも、いかんせん、人数が少ない。60人でしたっけ?一人休演中だから59人。
舞台がスカスカになってしまう。
それを埋める為にトップ二人は羽根しょいっぱなしとか、何か持ってたりとか。
宙組発足時は66人くらいだったんじゃないかな。
それでも少ないと感じた程でしたので、59人がいかに少ないかわかるというもの。
それを、トップを真ん中に後ろで総踊りばかりされると、これってまるでOG公演?
見せ場がない?
芹香斗亜って何が得意なの?と思ってしまって。
急ごしらえなのはわかるけど、だからって歌って踊って退場ばかりでは見ていて飽きますよね。
様々な過去の楽曲を使うのはいいけど、その時の気持ちを表現するのではなく、さらりと歌って終わる系だから印象に残らないのかな。
天彩峰里だけが表情豊かに歌っていたけど、他の人達は客を没頭させる力に欠けるかなと思いました。
ともすれば新人公演の集まりのようにもみえて。宙組ファンじゃないと、「この人が次世代を担っていくのね」とは思わないだろうなと。
振付がそんなに凝っていないのは、労働時間の短縮のせいなんですかね?
ストーリー性のなさすぎる構成もまた、「難しい事はさせられない」という劇団の配慮によるものなんでしょうか?
芹香斗亜・春乃さくら・桜木みなとの関係性もあまり出てこなくて、チーム性が見えないなあと。
桜木みなとが真ん中に立つと、場が華やかに明るくなり、ああ宝塚を見ているなという気分になれるんですけど、ごめんなさい。芹香斗亜が真ん中に立つと、彼女だけが浮き上がって一人ぼっちに見えてしまい、こちらが緊張してしまうんですよね。
何でだろ。みんな笑顔で元気がいいのに・・・ロケットなんか、足長い、ダンス上手な子ばかりなのに。
人数が少ない方が、下級生にとってはチャンスで、こういう時にどんな小さな場面でも自分をアピールしないといけない筈なんですけど、そういう意味での「俺様」がいないのは残念。
春乃さくらは、初めて見ましたけどとにかく自信たっぷりで色気があって元気。すでに女王様という雰囲気でいいですよね。
娘役は可愛い人が多いし、歌えたり踊れたりわりとアピール度が高いんですけど。
宙組の課題はずばり世代交代ですね。
新鮮味がないんですよ。メンバーに。
これ以上人数が減ったらもっと大変な事になるし。
どうするつもりなのかしらと。
やつれ果て、痩せすぎた天彩峰里を見ると気の毒で、この実力ある娘役を何とか救いたいと思ってしまいました。
歌劇団の村上理事長は、6月に舞台を再開させたことについて
「お客さまに舞台をお届けする。舞台を見ていただくことが私どもにできることだ」
と発言。宙組の再編はないと。
でも、この人数では再編しないと何も片がつかないような。
ここ6年以上、同じ顔ばかり見て来たわけです。宙組では。代わり映えがせず、、学年だけ上がっていく上級生って・・・・
今更ながら「上級生のパワハラ」という言葉が独り歩きしていますけど、本当に「パワハラ」があり、それが原因だったのかは本人に聞かないとわからないこと。
遺族が「絶対パワハラ」と言い続けたから、結果的に歌劇団は無難に終わらせる為に、謝罪し、「歌劇団が悪いのです」と言うしかなかったと思います。
ましてや、レッテルを貼られた上級生たちの心持ちはいかばかりか。
やせ細って、笑顔も無理しているのにそれでもきっちりと仕事をこなす上級生達は、強くないと出来ません。私はその強さを称賛します。
これ以上生徒を傷つけないで欲しいです。
叱られたり、アドバイスされてパワハラと思うならその日に退団届を出せばすむこと。
退団の自由は誰にでもある。それを予定していたにも関わらずというところが、もう謎なんですから。
痛々しい舞台を見たいわけじゃないです。
みんなピンクのホッペして弾けるような笑顔で歌って踊って欲しい。
それが願いです。