79年目ですか・・・・
毎年来る原爆の日。でもそれがどんどん風化していくのがわかります。
どんなに映像や写真や遺品を見ても、私達にその時の苦痛や恐ろしさは想像できない。
熱線の熱さ、熱風のすごさ、そしてその後の心と体に負った傷の深さ。
原爆というのは、アメリカにとってある種の「実験」だったと思います。
戦後の冷戦に向かっていくにあたっての「どちらの国が早く原爆を試す事が出来るか」
丁度いい所に日本という、なかなか降伏しない国があった。
散々空襲をしたのに。絨毯爆撃をしたのに。大和も沈めたのに。それでも降伏をしない国。
その国へのみせしめとして、核実験を行った。
それが原爆でした。
戦後、被災地に入ったGHQはかん口令を敷き、生き残った人達を実験の結果を見るように観察し、資料を集め続け、それを日本には渡さなかった。
ある女の子は、裸にされて360度回って見せて。あまりの屈辱に親に訴えると「戦争に負けたから仕方ない」と言われたそうです。
日本人にとって、あり得ない程の恐怖と痛みの記憶が、落とした国にとっては自慢と成果への満足度だった。
負けたから、原爆を落とした国に恨み言も言えずに半世紀以上。
それをいい事に、長い間、アメリカは加害者である事を誇りにして来たのです。
多分、今でも。
今年の平和式典は、政治が絡んだ不可思議なものになってしまいました。
長崎市長はイスラエルを招待しなかったためにEUやG7の人達が欠席を表明。
鈴木市長はイスラエルを招待しなかった事について
「政治的な理由で招待していないわけではなく、平穏かつ厳粛な雰囲気のもとで式典を円滑に実施したいという理由だ」と説明。
つまり、イスラエルに敵意を持つ左翼の人達が暴れるのを阻止したかったという事なのでしょう。
しかし、イスラエルは自分達がロシアと一緒にされたと不快感を表明し、今度は口汚く日本を罵り始めました。
長崎の平和式典は、長崎に原爆を落とされた日で慰霊の日なんです。
どうして、そこに現在の紛争とか戦争当事者を招待不招待とやるんでしょうか?
よその国の事はよその国に任せればいい。
ウクライナとロシアにしても、イスラエルとパレスチナの事も、当事者らに任せ、日本は粛々と慰霊をしていればいいのです。
だって私達に、そもそもスラブ民族の感情や領土についてどっちがどうとか言える立場ですか?
ユダヤ人とイスラム教徒の争いに口を出す権利ありますか?
個人的にはウクライナ頑張れっていってもいいし、ハマスの方が悪いと言ってもいいけど、市長の立場で「イスラエル」を外すというのはおかしい。
元々、この問題は戦後処理のまずさから来たもので戦勝国の責任であり、私達敗戦国は形上「イスラエル支持」でも、あとはほっとけばいいのです。
市長はテレビで散々ガザの子供達の映像を見てイスラエルが悪いと感情的に判断し、尚且つ、なんらた同盟とかがぎゃんぎゃん吠える事に怯えたのでしょう。
情けないことです。
こんな人達、暑いのに何をやってるんだか。
小学生の時、大きな平和の像の前で写真を撮りました。
当時は戦争経験者が多くて、みんな色々な思いを語ってくれたものですが。
79年を経過しても、未だ太平洋戦争から抜けきらないんだなと。
だから憲法9条の改正も出来ないんだなと。