ふぶきの部屋

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独断と偏見による宝塚大賞

2024-12-28 07:00:00 | 宝塚コラム

今年の宝塚は本当に大変な1年だったと思います。

事実に基づかない誹謗中傷にさらされ、伝統破壊までされてしまう程で。

でも、女性しかいない宝塚で秩序を保つにはある程度の厳しさは必要で、それに勝った人だけが残れる世界だと思うんですよ。

外部の人間関係の方がずっと複雑だし、厳しいわけで宝塚だけがやり玉にあげられるのはおかしいと思います。

藤井先生が復活してくれるのを待っているし、「お声がけ」も絶対に必要だと思っています。

さて、今年はあまり実際の舞台を見る事が出来ず、それは来年もそうだろうと思っています。

スターがスターでいる為には一般人よりも大事な顧客があり、だからチケットが回らないのだろうと思います。

阪急はそれを先に考えないと。あ、でもディズニーリゾートのように

一般人の家族連れよりオタ同士でし烈なグッズ争奪戦をやってくれる方がずっとありがたい」と思っているんだろうな。

関西はともかく東京で宝塚を見る事が出来る人はある意味、「選ばれた人」なわけですから。OGも沢山毎日のように観劇している様子で、それはスターもファンも嬉しいけど、その為に普通の人が見られないのは残念です。

 

それでは独断と偏見による宝塚大賞を始めましょう。

 

 最優秀作品賞 芝居部門

星組「RRR」・・谷貴矢演出。原作がインド映画という事でどうやるんだろうと心配でしたけど、蓋をあければ子供も大人も楽しめるエンターテイメントになっていました。あの作品を1時間半に詰め込んだのは素晴らしいし、星組の団結力と「ナートゥ」ダンスに脱帽。

星組「夜明けの光芒」・・・鈴木圭演出。原作はディケンズ。原作と比べるとよりシンプルなストーリーがわかりやすく、古き良き宝塚を思わせる作品性に惹かれました。

 最優秀作品賞 ショー部門

星組 「Violetopia」・・指田珠子演出。あんなに暗いとか地味とか言っておきながら最終的に中毒になってしまうあたり、どこかオギーを思わせます。

音楽の選び方、展開、振付、衣装、全て調和されていてよかったです。今後はトップをいかにトップらしく見せる事が出来るかを考えて欲しいです。

月組「Grande TAKARAZUKA 110!」・・・中村一徳。月城かなとの退団にふさわしい、そして宝塚110周年にふさわしい仕上がりで、ファンでなくても感動出来る作品でした。

 

 主演男役賞

礼真琴・・・そりゃぶっちぎりですよね~~「RRR」「記憶にございません」の演技に対して。緩急つけ、どんな役でも自分のものにしてしまう。さすがに優等生だなと思いました。どこの組の人もここに至る事が出来ない事が問題なんでは?と思いますけど。

 主演娘役賞

瑠璃花夏・・・万年子役で未だに表に出てこられない瑠璃花夏を「夜明けの光芒」のエステラにした演出家は偉いと思います。本当は演技力もダンス力も美貌もある娘役です。「RRR」のマッリは最高に素晴らしかったし、男役にとって「守ってあげたい」と思わせる要素が高く、伝統的な娘役です。

 助演男役賞

朝美絢・・・男役っていうかオスカルはどっちなんでしょうね。オスカルが今宵一夜でびくつく顔が忘れられず、その目力に圧倒されました。

縣千・・・このアンドレは久しぶりにいいなと思いました。縣千は実力派なんだけどイマイチ地味でこれ以上成長するかどうかはわからないけど、男らしい理想のアンドレでした。

 助演娘役賞

小桜ほのか・・・「RRR」の怖ーい夫人の役、また「Violetopia」のサーカスの場面における素晴らしい声。すっかり大物になりましたよね。

音彩唯・・・「ベルサイユのばら」のジャンヌが最高でした。意欲的で元気で前に出ようとする姿がいいかなと。ただ気の強いだけの娘役にならないようにしてほしい。

 最優秀歌唱賞

小桜ほのか・・・今、彼女に勝る歌唱力を持った人はいないのかもしれませんね。声が綺麗だけではなくどんな歌でも歌いこなしてしまう所が素晴らしいなと思います。

 最優秀ダンサー賞

暁千星・・・当たり前ですけど。「夜明けの光芒」のフィナーレのシンプルなダンス、「Violetopia」のシャンパンの女王とか、とにかく演出家が「暁には踊らせたい」と思うようです。本当は歌唱力もあるんだけどね。

 最優秀演出家賞

植田紳爾・・・「ベルサイユのばら」の演出について。驚きましたね。あの方、まだまだ「ベルサイユの蓮」を作る事は出来ないなと。どうしてそういう発想が来るのかなとか、どうして若手がそういう風に考えられないのかなとか、色々こちらが考えてしまいます。

「ベルばら」をばっさり切って、歌舞伎仕立てにしてセリフが重複しようが構わなくて、とにかく見せ場を与えること。スピード感があること、特に二幕目最初のシーンはびっくり。無論、階段降りのあとの客席から登場にもびっくり。

何か新しい事をやってやろうという意気込みがすごくて大御所ぶりを発揮しました。

来年は礼真琴と芹香斗亜が退団、大幅な組替えがあり混乱が予想されます。

個人的には好き嫌いに関わらず、頑張って千秋楽をみようかなと。

 

コメント (11)
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