
作業着である古いワイシャツが腕に滴る汗で貼り着き透けて見えるような暑さ。
一心不乱に平鍬を振るいつつ、何やら視線に入った物を見るとそれはカマキリ。

自分の季節でも有る夏を終え、産卵も無事に終えようとしていたキリギリス。
疲れか油断か、カマキリに摑まってしまったようです。

さすがにハンター魂のカマキリは、獲物の急所を知っていてここぞとばかりに、喉元にしっかりと食いつく。

あわれ、キリギリスの命もこれまでか、と、思った瞬間最後の力を振り絞って後足で地面をける。

瞬く間に姿勢は上下反転したけれども、カマキリはそんな事では放さない。

すさまじいばかり光景です。

この争いに目を奪われて仕事を停滞する事も出来ずに畝立てに戻ったけれど、
再び折り返して戻って見ると哀れキリギリスの頭部はカマキリの腹中に治まった模様。
さても、厳しき自然の摂理、「□肉□食」の世界です。
この四文字熟語を問題として出された小学生だったか、中学生だったか、いや国会議員だったかは、
「焼肉定食」と見事な正答を書き込んだったとか(笑)。
それはそのー、「未曾有」を「みぞゆう」なんて見事に答弁で発言した元総理かな。
洒落た西洋やくざのような格好で国際会議に臨んだりしていたけれど、虚勢を張るカマキリと大差ないね。
あれで、祖父のように葉巻を咥えたポーズが決まったら、それはそれなんだけれどもねー(大笑)。