畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

親孝行は妻孝行(その3)

2013-09-18 12:40:17 | 旅行

 前夜の夕食でもっとも盛り上がっていたのはスベルべ夫婦だったなー。
ウーロン茶やジュースで、静かにそして「美味しい、美味しい」と言いながら食べるお年寄りトリオを横に、
生ビールから、冷酒に移行し何本も空けてしまったスベルべトーちゃんでした。

 そして、朝も6時の温泉オープンから入浴、朝風呂を楽しんでから朝食。
バイキング形式ながら早くテーブルに着いたので静かに、しかも美味しい食事を楽しめました。

 さて、台風18号も通過して北海道付近に去り、初夏のような空気と空の色。
前日は迷っていた、国営「越後丘陵公園」の散策に天候に誘われて出かけました。


 義母の車椅子は、10歳年下の妹である83歳の伯母さんが押し、伯父さんの車椅子はスベルべの担当。
気持ちの良い空気の中を散策です。


 残念ながら薔薇はハナの終わったしまったものと、秋咲きの蕾のみ。
そして、期待していたコスモスはと言うと、これもチラホラの開花状況。


 こんなゆったりした時間の過ごし方も良いですね。
そう、土曜日曜も祝日も無く働くスベルべ夫婦にも久しぶりのゆったりとした時間です。


 でも、途中の池のほとりのレストランでお年寄り三人が好物だと言うソフトクリームのおやつ。
ゆっくり、ゆっくりと初秋の空と空気を楽しんだのでした。


 ぐるりと周り、向こうの遊園地を回って植物園の建物に。
建物の中で、電話帳を見つけ昼食の場所を探します。

 探した目的地は、朝日山酒造直営の蕎麦屋「越州」です。
でも、電話をすると「はい、蛍庵でございます」との返答。
「アレッ、蕎麦屋さんじゃ無かった」と問うと「名前は蛍庵に変わりましたが元越州でございます」

 前にこの五人で出掛けた際に、昼食をと確かめずもせずに行くと工事中だったっけ。
あれから一年か二年前だったかなー。
ヨシッ、営業中とのことです。それでは美味しい蕎麦を食べに行く事にしましょう。

                (続く)
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親孝行は妻孝行(その2)

2013-09-18 05:06:30 | 旅行

 二回ほど案内した好奇心旺盛な義母は「今度は弁当を持ってゆっくり来たい」と言ったほど。
今回も伯父さん伯母さんにも特に見て頂きたかった、昔の高田市(現上越市の一部)の古い街並みの再現。
本当に我が町の昭和30年代かと思ったほどの雪国の暮らしぶりの再現です。


 雁木通りを埋め尽くし、屋根まで届こうかと言う下ろして積み上げた雪です。
今は「流雪溝」と言う水の力を利用して雪を流し仕掛けが作られ、
道路も散水消雪が施されて、真冬でも自動車が自由に往来できる時代になっています。


 おや、屋根の上で一服中の姿も。セーターに毛糸の帽子スタイルもいて本当に時代考証が上手い。
セーター姿の人は雁木の屋根雪を掘っていますが、掘った上にまた屋根雪を下ろし、それをまた下ろすと言う仕事でした。


 おっとっと、ばかりに滑って転んだ若者です。
菅笠の小母さんが手にするのは、「コシキ」または「コスキ」と呼んだ木製の道具。

 スコップに形は似ているけれども、何せ表面は真っ平ら。
慣れると、豆腐を切るように雪をスパスパと切って投げられますが、
初心者には厄介な道具で雪が滑って上に載ってくれません。


 新潟県の大昔からの移り変わりが上手く再現、又は資料で説明されています。
これは縄文時代の再現で、春の山菜採りシーズンの光景です。


 この一枚を見たスベルべママは「まー、伯父さんを置いてきぼりにして」なんて言ったけれども、
なーに、少し離れて、伯父さんが縄文時代の広場を見ている光景を写したところですよ。
病気療養中の伯父さんの目も、一瞬輝きを取り戻した瞬間でも有りました。

 ま、この光景も遊び心満点で、萱ぶきの屋根の上にはリスがいたり、
地面に置いた収穫物を狙うネズミの姿まで見せると言う凝りようでもあります。

                        (続く)
コメント (4)
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