猫の写真をアップしていたら、同じカテゴリーのファイルに我が家の宝を見つけ出した。
膨大なアルバムの中は幾つものファイルに分けられていてその中の「スベルべ家」と言うファイルです。
昭和4年に54歳で亡くなった祖父が残した備忘録とでも行ったら良い綴りです。
スベルべが生まれる18年前に亡くなり、この「萬覚帳」は明治30年辺りからの書き込みでしょうか。
子孫であるスベルべとは違って几帳面だったらしく自身の祝言も記録しています。
とうに付き合いの途絶えた親類縁者の名前が多く、時代の流れを感じさせられる。
そうか、そうだなー、あの村にも親類が有ったって聞いたことが有るなー。
御近所、友達関係が主の書き込みですね。
竜光は分かるけれども、根小屋、小千谷はどう言う親類なのだろう。
もう本当に謎の世界です。そりゃそうですね、亡父でさえ知らない親戚が有ったとか聞きましたから。
亡父の晩年の言葉に、父に代わって年始の挨拶に行ったことは覚えているが、
その家が、何処の家で、どういう関係の親類だったかは全く分からないとの事だった。
ほら、地芝居の花、御祝儀の控えですよ。
祖父はなんと地芝居の座長を務めていたのだったとか。地芝居でなく、自芝居と言うのは自負だったのだろうか。
水田、畑の収穫なども細かく記載されている。
いやー、子孫、孫のスベルべとは随分違う几帳面さ(笑)。
薩摩芋拾八俵なんて有りますね。
祖父が作り、父が作り、そしてスベルべが作り続けるさつま芋って我ながら凄いなー。
書いていて気が付いたけれども、明治36年辺りからの記録かな。
細々とした字名、小字名などが有って、懐かしいと言うか新発見の様なものも多い。
我が家の家計を語る場合に「筋金入りの水呑み百姓」です。なんて言う。
正に、土に生きた祖先の土の香りがする記録ですね。