「クリスマスはともかく、ハロウィンだなんて日本人は何だ」なんて嘲笑うスベルべ。
でもね、そう言うスベルべも結構ミーハーでね、寒くて暗い中で震えながら野菜を洗い終えて、一人で買い物に。
スベルべママに促され、ストーブの前でしばらく暖を取り、体を温めてからでした。
目的は、このワイン「ボージョレヌーボー」ですから、「ハロウィン」を冷笑なんてできませんね。
二人で、ギリギリまで働いたから、食事に手間なんて掛けている時間はありません。
ラム肉を買ってきて、玉ネギを刻み、既製品のタレで味付けし、炒めたのはスベルべトーちゃんでした。
採り立ての野菜でサラダを作ったのはスベルべママ。
「どう?雪の下にした野菜の味は?」そりゃもう美味しくて、涙が出そうなくらいの味でしたよ。
「胡麻和えを食べたかったのに、すりごまが無かったー」なんて煎りごまを掛けた「アスパラ菜」です。
これも、元から甘い野菜が、雪の下で一段と甘さを増していましたよ。
「これって、アルコール度数は何度?」なんて聞いてきたスベルべママは急に酔いが回ってきた様子。
食器を洗う音を背中に聞きながら、つい居眠りの食器洗い担当のスベルべでした。
居眠りから覚め、食器を拭き上げて仕舞う、スベルべを見ながら風呂に入ったスベルべママ。
スベルべが居間のパソコンの前に座ると「お先に休ませてもらうわ」なんて、寝室に向かうスベルべママでした。