畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載129「私のマージャン放浪記」(その6)

2017-11-12 05:17:11 | 暮らし

     私のマージャン放浪記(その6)

 そんな時、たまたま帰る必要が無くなり、アパートで休日を過ごすことになった。

久し振りに朝寝をしていると、玄関のチャイムが鳴る。

 私が休日でアパートにいる事を知っている悪友が、朝から麻雀の誘いに来たのだ。

午前中だけは駄目だと断り、自動車を借用して近くの名所巡りに妻を連れ出した。

午後は約束の麻雀になった。


 夕方帰宅すると、妻が泣きながら出迎えた。

朝から、麻雀の気持ちばかりで、折角出かけても、気持ちはそっちにばかり行っていたと責める。

「そんな事は無い。今だって早く帰って来たし、第一同じ時間を使っても、負ける奴もいる。

今日も勝ってきたのだ」、と言うと「麻雀の勝ち負けの話ではない」と泣き続ける。


 私も少しずつ変わった。変わらざるを得なかった。

家庭の事情を理由に転勤を願い出て、それが認められたのだ。

送別会で雀友に有り難い選別の言葉を貰った。

「あんたは本当に強かったな。実は、俺ともう一人は、積み込みもしていた。それをしないで勝つのだから」


 そして、その春から自宅通勤になり、娘も生まれた。

いつの間にか、右手の指に出来た通称、雀ダコもいつの間にか消えた。


        (続く)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オートバイで八海山へ(その5終わり)

2017-11-12 05:16:40 | 自然

 束の間の風景見物を楽しみ、帰り、下りの直近の発時刻のゴンドラに乗ります。

スキー場としたら、広々とした最高のゲレンデ。ま、上級者向けの事は間違いないですが。

 

  これは麓駅に降り立った後、チャンスを捉えた上下するゴンドラのすれ違いの一瞬です。

寒冷前線、低気圧の通過と寒気団の南下で冷え込みが予報されています。間も無くこのゲレンデも白一色でしょう。

 

  発着場の駐車場から見上げる、ゴンドラとスキー場です。

三連休後で、空いているかと思ったのにさすがに有名な観光地で、混んでいましたね。

 

  広いゲレンデも、八海山一帯から見るとわずかな面積かな。

やはり自然な八海山の山容は、懐が深くそして広くて大きいです。

 

 ゴンドラの中で、スベルべママに「女人堂」そして「千本桧小屋」の説明を自信なく説明。

すると、隣に乗っておられた方が、優しく解説してくださいます。

 そして、名刺まで下さいましたが、なんとこの「八海山ロープウエー」の支配人さんで驚きました。

地位のある方、地位の似合う方の対応はやはり一味違います。見習いたいとつくづく実感しました。

 本当に束の間、一瞬の息抜きの時間が持てました。

帰りはね、内緒だけれどもかなりのスピードオーバーで素っ飛ばしての帰路となったのでした。

      (終わり)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする