畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載129「私のマージャン放浪記」(その3)

2017-11-10 22:02:38 | 暮らし

       私のマージャン放浪記(その3)

 何がきっかけで考えたかは忘れてしまったが、ある日、ふと考えた。

待てよ、別に人格まで変える必要なんて無いじゃないか。

その時だけ、御人好しは捨てたら良いじゃないか。

でも、ルール違反の誤魔化しは断じてしない。技術で相手に対抗したら良いじゃないか。


 転機になった。なんと、負ける事が少なくなってきた。

気持ちの切り替えと共に、誰かの著書も参考になったのだろう。


 「賭け事なんて、お互いのツキをやり取りするゲームだ」「誰にだってツキは来る。

勝敗はそれを生かすかどうかだ」「ツキに恵まれなくても、落ち込まない事だ。

落ち込んだらツキはますます遠のく」「ツキが回ってきたら、チャンスだ。

鬼神の如く勝ちまくれ」こんな言葉をしみじみと噛み締めた。

            (続く)

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連載129「私のマージャン放浪記」(その2)

2017-11-10 13:18:54 | 暮らし

       私のマージャン放浪記(その2)

 土曜日が半ドンの時代だった昼食を食べ、十二時半の終業を待つ。

終わると麻雀の心得の有る者は、一斉に休憩室に駆け込む。たちまち数卓が出来上がる。


 ここで、私の鼻はへし折られた。勝てない。

たまには勝つ事もあるのだが、一ヶ月のトータルを出すと必ず、大きなマイナスになる。

給料日の清算には少なからぬ小遣いが財布から消えた。


 そこでの麻雀は鉄火場的な雰囲気で打たれていた。

平気で、口で誤魔化す。負けたら喧嘩腰。それまでと余りにも場違いな雰囲気に飲まれていた。

「あーあ、俺のみたいなお人好しは、一生勝てないのだろうな。」と、止めるタイミングさえ考えていた。


             (続く)

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連載129「私のマージャン放浪記」(その1)

2017-11-10 04:07:07 | 暮らし

   私のマージャン放浪記

 

 古い友達に言わせたら、「あんな、時間を無駄遣いする遊びは無い。

俺はやらない」と私は公言していたと言うのだが、私にはその記憶は無い。


 二十歳前後の頃、悪友三人で、近くの鉄道官舎に住む先輩に教えを請う事になった。

先輩は快諾した。暇つぶしと同時に、小遣いを巻き上げようという魂胆も有ったのかも知れない。


 休日の前夜には必ず押しかける。夢中になり、ルールの習得はあっという間。

腕も出藍の誉れ。先生にも負けないようになるのに時間は掛からなかった。


 ところが、変に自信を持ったのが間違いだったようだ。

武者修行ではないが県境の辺鄙な温泉町にある、職場に転勤した。

そこでは職場での麻雀が半ば公認されていた。

温泉場で、表に出て酒を飲み、そして遊ぶとお金が半端でなく掛かる。と言うのが言い訳だ。


          (続く)

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朱鷺ではなくてカラスだったか

2017-11-10 04:06:27 | 暮らし

 10月15日に農天市場に農天市場を一人の男が訪れた。

気温が下がって来るこの時期に無謀ともいえる薄着のスタイルで、ホンダの「カブ」に乗ってだった。

 オートバイではベテランのスベルべ夫婦は、オートバイで走る体感温度も知っている。

そのスタイルでの国道17号線、三国峠越えは絶対に無理だと、家に着物類を探しに走ったスベルべママ。

 スベルべの古いジャンパーとか、手袋、足カバーと準備してきていくらかでも寒さをしのげるスタイルに。

 「礼なんてしなくても良いから、無事に着いたら連絡ちょうだい」と送り出したのだった。

その結果、21時半ころになり、床に入ったところに無事到着を知らせる電話が入り、安心したのでした。

 

 昨日の昼前、昼食の前に帰宅すると、宅急便のトラックが我が家の前に。

一足早かったスベルべママが受け取り、家の中に持ち込んだ。

 包みの伝票を見ると、何と送り主は先日のオートバイの男性。荷物の表には、こんな添え書きが書かれていました。

 

 そして、荷物の中にはこんなメモ書きが入ってる。

そうだったなー、「礼なんていらないから、無事に着いたら連絡を」なんて送り出したものなー。

 

 「とても、心に響きましたので・・・・」なんて泣かせるじゃありませんか。

ねぎらいと、心配を込めたスベルべ夫婦の心も温まる心配り、心遣い。

 

  中身はと言うと、群馬の銘菓「旅がらす」では無いですか。

うーん、佐渡の「朱鷺」にしては大柄な雄だと思ったら、なんと正体は「カラス」だったようです。

 他人の面倒をよく見るのは、亡母、亡父譲りのスベルべに伝わるDNA。

でも、スベルべママも同じなのは、何故だろう。そうだ、きっとスベルべの病気が移ったに違いない。

 

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