おでん(その3終わり)
その点、実用本位の大鍋、蒸かし鍋だったら山ほどの「おでん」が一回で出来上がると言う事だ。
何回も煮直して、柔らかくなり箸でちぎれるような大根なんてもう最高の味、おでんの極み。
雪降り前など、寸暇を惜しんで働かなければならない時は大助かりする強い味方にもなる。
妻が、山形出身の友達と、彼女の姉が嫁いだ東京の下町の「おでん屋」に行き驚いて帰って来た。
有名な俳優さんたちの色紙が数多く飾って有ったとも言う。
そして、どうしても、その俳優たちも喜んで食べると言う美味しい「おでん」を私にも食べさせたいと土産に買ってきた。
さすがに有名おでん屋さんの「おでん」は違いました。
味もさることながら、驚かされたのは大根の厚さ。なんと、5センチ以上はあるのだ。
こうなると大根は「おでん」の脇役では無く、完全に主役だと思った。
真似をして、あんな厚さの大根で作ってみたいとも思うが、素人では無理な、何か道具か煮方にコツがあるのでしょう。
なお残念ながら、その有名な「おでん屋」さんも、後継者が育たず、閉店すると聞いた。
店の名前は「まずい屋」と聞いて、ひねったネーミングにも驚いたのだったが。
(終わり)