畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

新聞掲載「汗」(その2)

2020-05-02 05:51:10 | 暮らし

 (二回、出向を経験しましたが一回目は純然たる民間会社。勉強になりました)

    「汗」(その2)

 時は過ぎ、平成六年の未曾有の日照りの際も現場にいた。

軌道関係会社に出向して、軌道工事管理者として毎日走り回っていた。

これも今では許可にならないが、八月の猛暑の中で、二キロメートルのロングレール化を行なった。

 日中の間合を利用して、打って返し(同じ工法で、少しずつ繰り返して行う方法)の散水工法だった。

十日あまりの工事が終わりに近付いた時、とうとう散水用の水の水源が無くなってしまった。

前日地元の土地改良区に出向き、水田の用水を回してもらえないかと、頼みに行った。


 返事は「私たちも困っています。あなた方に回して上げられる水はありません」の一言だった。

そのままでは延期にせざるを得ないかと頭を抱えた。

         (続く)

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