畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

新聞掲載「汗」(その3終わり)

2020-05-04 04:57:55 | 暮らし

     「汗」(その3終わり)

 しかし奇跡的に、当日夕立が来た。レールは計画設定温度まで下がった。

流した汗が報われたと思った。唇まで日焼けする事を知ったのもこの時の事である。


 作家の故中上健次氏の「男は汗をかいて妻子を養うものだ」と言う趣旨の言葉にも同感で、

力を得た気がする。


 こんな経験をしての良かったと思うのは、汗をかくことが気にならないこと、

めったに風邪も引かない頑健な体になった事などである。

むしろ暑い夏が好きで、休日は畑で汗をかく。食事時には乾いた身体に一杯のビールが染み渡る。

この頃は、夏場に太ってしまう始末で家族を驚かせている。


 夏にたっぷりと赤外線を浴びた体は少々の寒さにも負けません。

風邪も滅多に引かない頑健な体にいつの間にかなっていたのだ。 

        (終わり)

コメント (4)
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