火勢は一気に強くなり、しめ縄やお札を納めた塔は一気に燃え上がる。
会場は村の守り神、鎮守様の境内です。かつて遠目にも見えた杉や榎の大木も無くなってしまったが。
カヤや稲わらの燃えカスが、炎の勢いで空に舞い上がる。
火の勢いの怖さというか、力というか、何か勇気づけられるような火の勢い。
火勢が弱まってきたタイミングで、皆さんが持参したするめなどを焼く。
集落の役員が、子供たちには袋入りのお菓子、大人にはお神酒を分配します。
以前は、お神酒で元気づき、社を会場に酒盛りをする人々もいたらしい。
しかし、昔のような破天荒な人間は減り、妙に分別臭くなったようにも感じる。
棒の先に吊るしたスルメを見て、皆さんが口々にその高価さを言う。
お神酒とはいえ、スルメは日本酒には昔からピタリのおつまみにもなります。
そして、やがて塔の中心にしていた太い竹の棒も燃え尽きて倒れました。
その昔は、この中心の棒が焼け落ちて倒れる方向の家に、子供が生まれる。なんて言い合いましたが。
こうして、大切な行事の塞ノ神は終焉を迎えました。後片付けはまた担当者に願い、帰宅しました。
(終わり)
賽の神はどんど焼きでしょうか信州では三九郎と言いますがこの時期ですね。スルメは高いですよ!どなたが持ってきたのでしょう。大人の皆さんしか見えないのですが大人の行事?三九郎は子供の行事で大人が手伝ったような気がします。最近は昔のように大々的にやらずに大分縮小されたようなことを聞きました。
大人しか映っていますが、手前の道路側には沢山の子供たちもいますよ。
大人にはお神酒、子供には菓子の袋が配られていました。
どんな行事も同じで、参加者数は少なくなりました。なんだか白け気味です。