石垣焼の工房を見学します。
石垣ブルーと言う見事な青色が特徴ですが、釉薬ではなくて材料から生まれ出る色という。
窯変油滴天目茶碗と言う奇跡の焼き物が存在する。
中国の南宋時代に焼かれたもので、日本に輸入されて確認されているものは三点だとか。
日本にある三点は国宝に指定されているという。
しかし、テレビの人気番組「開運お宝探偵団」に出品された際に物議を呼んだ。
有名な鑑定家は本物と断じ、2千5百万円の価格を付けたのだが、真贋論争に。
偽物と主張する人は、本物がその値段では安すぎる。億以上の価値はあるものだという。
ここでも、運の良いことに夫婦並んで見ていると、この窯元の作陶家が説明。
「私が焼いたものですが、同じものが大英博物館に私の写真と共に展示されているはず」と。
写真では表現しきれない美しさ。これが石垣ブルーなのでしょうか。
小さな投光器から放たれる光で、怪しく美しく輝きます。ため息しかありません。
この価格を見て再び大きくため息。
尺五寸45センチほどの直径で、実用も出来そうですけれどもねー。
その価格を見た後でこのぐい吞みセットを見ると安価に感じるから不思議。
でも、ふと我に返った。77万円もの酒器で晩酌するほどの身分じゃありませんからねー。
(続く)