夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

畠中恵著「しゃばけ」新潮文庫

2005-05-06 22:10:33 | 本と雑誌
大店の若旦那 一太郎は生まれつき 体が弱く すぐ寝込む

そんな彼の友達は 餡子作りが苦手な お菓子屋さんの跡取り 栄吉と その妹のお春

屏風のぞきと囲碁をして

亡き祖父のつけてくれた 人ならぬモノ 犬神(但し普段は人間として店の手伝いを)の佐助

一見優男の仁吉こと白沢

顔は恐いが性格は可愛いらしい鳴家(やなり)

もののけ あやかし 人外のモノが見える一太郎

彼は人殺しの現場にいきあってしまう



お江戸と 妖怪の好きな方へ

柴田ゆう先生の表紙作中挿絵も楽しいです

作者は高知県に生まれ 名古屋で育ち 漫画家デビュー後に 都筑道夫先生の小説講座を受け

この「しゃばけ」で 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を獲得


本作品続編として「ぬしさまへ」(新潮社)


タイトルのしゃばけ(娑婆気)とは 
ー俗世間における名誉 利得などのさまざまな欲望にとらわれる心ー
だそうで