夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

惣領冬実「チェーザレ」1・2 講談社

2007-04-25 15:51:39 | 本と雑誌

―破壊の創造者―

チェーザレ・ボルジア緋色の衣の枢機卿 妹との近親相関 兄弟殺し 暗殺 野望 毒

歴史上の極悪人と言われる彼を 塩野七生女史は  その著書「チェザーレ・ボルジア―あるいは優雅なる冷酷」で イタリア統一の志し半ばで死んだ 野望と夢の青年として書いた

今回 実力派の漫画家 惣領冬実女史は 原基晶氏監修のもと 膨大な資料と戦いながら 書いている

物語が何処まで進むかは判らない
ただ完結した折りには 単なる漫画で終わらない 凄い作品となっている
そんな気がする

物語の中でチェーザレは まだ16歳 そして彼は31歳で戦場で命を落とす 人間として素晴らしい資質に恵まれながら 最後のところでツキが足りなかったように想える

彼の人生を 惣領女史が どう描ききってくれるのか 大変に楽しみです