波津彬子先生{うるわしの英国シリーズ}「花の記憶」 美人だけどすっとぼけて婚期も逃したヒロインに いい男に成長した若者が近付く 彼によれば二人は会ったことがある なのにヒロインは覚えていない― え?それは何故・・・
あくまで品良く優しい物語 ときめきを忘れていても ちょっとどきどきできるかもしれません
世界史では数行で終わるローマ対カルタゴのポエニ戦争 はるか昔の戦いを塩野女史が いきいきと再現してくれます
ポエニとはフェニキア人のこと
勇将ハンニバル 彼の父は幼い彼に ある事を誓わせた 類い稀なる武人として成長したハンニバルは若くしてローマに迫り連勝を重ねるが― ローマにもハンニバルの戦い方に勝ち方を学んだ若者が出現する
その前にハンニバルのカルタゴは負けるが この時は滅びはしない
ハンニバルも彼を打ち負かしたローマのスキピオも この世を去ってから カルタゴは敗北し滅亡する
そして寛大であったローマは変貌していくのだ 歴史は面白い そう彼らは紛れもなく生きていた そして偉大な英雄には その功績を快くない思わぬ人間もいて その為に陥れられたり 身を守る為に国を捨てねばならなくなるのだ 国に残るは保身だけ達者な視野の狭い陰険 陰謀大好き男
そんな人間ばかりが政治家になれば 古代も現在も国の力は衰退し 滅びの道をコロコロ 落ちていくしかない