学校の宿題で朝顔など育てることを別にして 自分で買ってきて花を植えるようになったのは いつの頃だったろう
多分中学か高校生の頃ではなかっただろうか
プランターや植木鉢を抱えてバスに乗って持ち帰り また別の日に植えたい苗や種を買って帰る
お小遣いから買うわけで大切さや花と向き合う真剣さは よほど今よりあったように思える
私が中学生の頃 萩尾望都先生の漫画に「ポーの一族」があり そこで薔薇にも品種があることを知った
どんな薔薇か知りたくてカラーブックスの薔薇の本を買った
最初は薔薇が苗木で売られていることも知らなかった
プランターに植えた二本の苗木が どれだけ貴重だっただろう
引っ越して庭にじか植えし
その頃には母も薔薇が好きになっていて 一緒になって増やしていった
最初の薔薇から 苗木から四十年ほどになる
庭一面 塀沿いに植えてあった薔薇は 随分数を減らしてしまった
家族も 母が五年前に亡くなり 今年は父
引き算の時代に入っている
抵抗するように この春は色々増やした 植えた
薔薇 牡丹 花の苗
長い間空になっていた裏口横のプランターにはベゴニア ゼラニウム
ほったらかしのユキノシタやドクダミは案外強い
どの季節も花がある庭を目指し 初心にかえり頑張ってみよう
植えた植物を愛すること
いとおしむこと
なんて思いながら植物図鑑や 「趣味の園芸」を眺めている