夢見るババアの雑談室

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ほぼ身辺雑記です

「月形半平太 花の巻 嵐の巻」 (1956年 日本映画)

2016-10-28 13:24:01 | 映画
月形半平太 FYK-152 [DVD]
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今2016年ですから 実に60年前に公開された映画です
大映映画で監督は衣笠貞之助氏
主人公の月形半平太は 実在の人物の福岡藩士の月形洗蔵と土佐藩士の武市瑞山をモデルとして造形されたと言われています
行友李風氏の戯曲は新国劇を代表する作品となり この大映作品で映画化されるのは15回目であり 衣笠監督は二度目の映画化になるそうです

私は大川橋蔵さんが主演された東映映画の「月形半平太」の方が記憶に残っておりましたが 参考までにこちらは大川橋蔵さんが月形半平太 丘さとみさんが半平太を慕う芸者 里見浩太朗さんが早瀬辰馬を演じております
同じ題材 見比べるのも一興かと

では大映映画の出演者を少しだけ

月形半平太(長谷川一夫)開国を唱えることで同じ長州の侍たちからも裏切り者などと命を狙われるようになる 無駄な流血 人殺しは避けたい考え

梅松(山本富士子)月形を慕う芸者 月形に惚れる以前は男嫌いの評判が

早瀬辰馬(市川雷蔵)月形に心酔するあまり長州藩を脱藩して京都へ 

萩乃(京マチ子) 月形の妹にして月形の理解者 長州藩の家老の伊織の妻 

勝股新兵衛(菅原謙二)

染八(木暮美千代) 奥平に可愛がられている芸者 もとは武家の娘であることを矜持としている けれど他の女性の哀しみにも理解をみせる

あい(三益愛子) 

宇津木周作(勝新太郎)

間宮哲之介(林成年)名医・玄斎の息子 辰馬を長崎へ誘う

間宮ゆり(小野道子)斬られた辰馬を看病 想いを寄せるようになる

富菊(三田登喜子)

美津代(矢島ひろ子)

岡崎幸蔵(黒川弥太郎)


歌部三吾(川口浩)

歌菊(中村玉緒)梅松の妹芸者

岡田新平(夏目信二) 開国派となった月形を裏切り者と思い命を狙う

文葉(八潮悠子)

赤松大次郎(高松英郎)桂からの手紙を梅松に託す

間宮玄斎(大河内傳次郎) 月形が心安くしている医師 桂の病気や 辰馬の傷の手当もする

桂小五郎(山村聡)

姒小路公知(千田是也)

藤岡小十郎(山形勲)

山脇主馬(石黒達也)

お鹿(入江たか子)

奥平文之進(田崎潤ー新東宝より出演)

賑やかな祭りに浮かれる京の橋の上で河原への降り方を訪ねる青年武士がいた 同郷の月形半平太の日本国の未来への思いに陶酔し長州藩を脱藩した早瀬辰馬
彼は誰かを捜しているようである
そんな中 水辺にいた芸者の染八とぶつかる 持っていた団扇を落とした染八は酔いもあり少し辰馬に絡むが 見廻り組の奥平のいる座敷へ向かう

辰馬は履物を落とした可憐な歌菊に遭遇 水の中に落ちた履物を拾い拭いて足元に置いてやる

そうこうするうち辰馬の耳に聞えてきたのは 倒幕を志す人間を取り締まる見廻り組が来るという声

そんな見廻り隊をやり過ごす浪人達は攘夷 尊王 もしくは尊王攘夷派と色々
現在の幕府と国の在り方に不満を持つ男達

同じ長州の浪人達と出会った辰馬は月形の居場所を尋ねるとー

月形は腑抜けになっている しかしそこいらにいるーなどと言う

酔った月形が芸者の梅松といるところを見つける辰馬

月形の妹の萩乃から預かってきた手紙を月形に渡す辰馬

そこに梅松の妹分の歌菊が来て辰馬に気付く

互いに挨拶などしたところに騒ぎが起きた

浪人達が「幕府の犬」と町人へ天誅だと橋の上から突き落とす

浪人達は自分達だけが正義と ただ酔っている

月形のところにいるようになった辰馬が留守番をしていると月形が帰ってきた
同じ長州の藤岡達と話してきたようだが 彼等と月形には考えに違いが出てきていた

尊王攘夷を目的とはしない 今の攘夷論には反対だ 時勢は刻々と動いていると話す月形

月形の命を狙い不意に押し入ってきた人間に辰馬が斬られる
「刺客です」と辰馬

「医者だ 医者」と月形

後日 辰馬のことを話しに藤岡ら長州の浪人らが集まる場所へ出向いた月形「15針ほど縫ったが命に別状はない」

月形は自分の命を狙い辰馬を斬った男は 彼等の中にいるのではーと疑っていた

女にうつつを抜かしてと咎めた岡崎は 月形に言い返され剣を取り斬ろうとするも 藤岡に止められる

月形は病床にある桂小五郎を見舞いにも出向いていた
控えているのは宇津木


医師の間宮玄斎はアヒルを盗もうとした男達を咎めるとそれは月形も知る男達であった
月形を見て逃げ出す男達


辰馬を見舞いに玄歳宅を訪れた藤岡と岡崎は 桂の居場所なども探ろうとしている

また月形が梅松を暮らす家に月形の命を狙い飛び込んだ岡崎は逆に月形にたたき出された

そんな月形の居場所を見つけた奥平の配下の小者は 染八に奥平への手紙を託す

手紙を読んだ奥平は染八に尊王派の浪人は斬ると話す

幕府側の武士たちに襲われる薩摩・長州・土佐の浪士達
捕らえられるよりはーと中には自刃する人間も

月形も襲撃に遭うがかろうじて逃げる
月形を追う男達は 染八より家に入るのが遅れた少女おつるが 逃げた月形を追うのに邪魔だというだけで傷を負わせる

月形が泣くおつるを連れて家に入る
おつるの恩人と喜ぶ染八は月形が誰かは知らない


玄斎の息子の哲之介は大海を知ろう 視野を広げるべきだと辰馬を長崎へ誘うのだがー
辰馬は良い返事をせず 辰馬を慕う哲之介の妹ゆりも兄に逆らうのだった

他の浪士の思想にも染まる辰馬は奥平を襲って斬る「同志の恨みだ」

月形の帰りを押しかけて待つ藤岡と岡崎 そこへ月形も帰宅
梅松は奥平が斬られ死んだと話す
岡崎らは月形を変節漢め!などと怒っている

「一本の茨を切った為に千本の茨が巻き付くだろう」と奥平を殺したことを馬鹿なことをしたと言う月形

藤岡は桂に会わせろと迫るが 月形は居場所を教えない

月形が姉小路に開国を説いたことを 開国すなわち佐幕だと憤る藤岡

同志血盟への変節 裏切り
裏切り者の烙印を押すぞ そのつもりでーと月形に言う

話を聞いていた辰馬
むしろ月形の考え方に失望をする

辰馬「別に(月形に」用はなかったのです」
そして藤岡のところにいく 仲間に加わると去っていくのだった


また襲われた月形は手を負傷し「水をいっぱいくれんか」と入ったのは染八の家だった
おつるは傷もすっかり治っている

おつるの恩人と最初は手厚くする染八だが 月形の頼んだ伝言に顔色が変わる

梅松に月形がーと



それで染八は奥平の仇!と冷酒をぐいぐいと煽り 物入れから出した刃物で衝立越しに月形を刺そうとするもかわされる


染八「わたしももとは武家育ち さァ殺せ! 旦那(奥平)と同じ人の手にかかれば本望さ」



ここで染八が月形が奥平を殺したと思い込んでいるのがわかる
誤解だと言う月形「人違いだ 言い逃れはせぬ」
人殺しをして世直しはできないと染八は言う

そこへ月形を迎えにきた梅松
礼を言う梅松に 月形を殺そうとしたのだと話す染八
事情が分からない梅松


月形と梅松が外に出ると雨が落ちてきた

梅松「あら 雨がー」

月形「かまわぬ 濡れていこう」



この月形半平太の「月様 雨が」 「春雨じゃ 濡れていこう」は 月形半平太の芝居の代名詞と言ってもいいくらいに有名なセリフです
映画作品では少しずつ変えてあったりもしますがー



日が変わり辰馬の消息を月形に話す間宮玄斎

座敷から外を見おろした歌菊 白河の水が赤くなると祇園のお祭りに不吉なことが起こるのでしょーと気にしています
「おかあちゃん」と呼ばれた女将が「それは友禅を染めるようになる前の話」と笑い 「この頃は毎日赤くなる」
と気にしていません

けれどこれはーその後の月形の運命の予告

月形の妹の萩乃が兄を案じて京へ出てまいります



兄と妹の再会を 丁度外から見る形となった梅松




その頃 辰馬は寝起きする寺の外でゆりに出会う
ゆり「月形様も父も心配しております もう一度 家へお戻りなさいませ」



辰馬「せっかくながらー我儘なようですが・・・月形さんとは思いが逆なので お別れするほかないのです」

ゆりは月形が三条河原で襲われて負傷したことを話す

「何者が!」と月形の怪我を心配する辰馬だが 「見舞いに行きたいが行けない あなたからよろしく言っておいてください」
尚もゆりの為にも戻ってほしいとまで言われるも 辰馬は「わたしは尊王攘夷を掲げ脱藩しこれに命を賭けている 今のわたしは尊王攘夷あるのみ
他の一切はわたしの念頭にありません
どうか 悪く思わないでください
お父様によろしく」
ゆりに別れの挨拶をして辰馬は去っていく




妹との再会を喜ぶ月形は 伊織の言葉を遠慮なく言えと話します
萩乃の夫の伊織は家老 その立場から「承知せねば首に縄をかけてでも連れて戻れーと」

月形「この国の存亡に命をかける所存」
しかし儂も時に山の中へ逃げ込もうと思うこともあるとも話す

萩乃「わたしは兄上を信じております 疲れておいででしょう 萩乃にはわかっております」

月形「そなたはやっぱり半平太の妹でいてくれた 嬉しいぞ」


そんな月形は姉小路公知に開国の必要性を熱く説く 「日本国を救う為の決断を!」
その思いを受けて将軍の説得を決意する姉小路
しかしその帰途 姉小路は長州の浪士達に襲われ殺される

その姉小路の死を月形に伝えに来た辰馬
自分はその暗殺に加わってはいないが誘われていたらー仲間に入っていただろうと

月形は怒りに燃える
人を斬ってーなんたる愚か者か! 
新しい時勢のー波が防げると思っているのか
あたら有能な人材を

辰馬「ただ一言 言っておきましょう 次はー月形さんが斬られる番です」

月形「月形はそんな愚か者どもには斬られはせん 帰ってそう言っておけ!」

辰馬は奥平を斬ったのは自分だと言って去る 役人にも投げ文をしておいたと


月形の外出の用意をする梅松だが月形の身が心配でたまらない
そこへ歌菊が来客を知らせる

桂小五郎からの使いの赤松は月形への手紙を渡し去る


ことづかった手紙を梅松は月形に見せず「外出は控えるようにー」と偽りの伝言をする

だが染八が訪ねてきた
染八は見廻り隊から奥平を殺したのが月形ではなかったことと 見回り組が浪士達や月形を討とうとしていることを教えに来てくれたのだ
以前に月形を刺そうとしたことへの罪滅ぼしで
そして自分と似た立場の梅松に 愛する人を殺されるーそんな悲しく不幸な思いをしてほしくなかったのだった


その頃 病気も快復した桂は仲間たちと月形が来るのを待っていた

染八「お前さんと違って尊王攘夷は大っ嫌いさ 
頼りにしてた人に死なれて惨めな思いをするのは わたし一人で沢山 これがせめてのーお前さんや月形さんへのお詫びなんですよ」
そこまで言って染八は月形が階段の所にいることに気付く

邪魔ァしちゃァいけないと去る染八


月形は梅松が隠し事をしていることに気付いてしまった

手紙を渡さずにいたことを「女のあさはかさからー」と詫びる梅松

桂さんが危ないーと出ていこうとする月形を止める梅松
歌菊も泣いて縋りつくがー

大望持つ男を女は止められない


桂の居る室町へ向かおうとする月形を長州の浪士達が襲う

一人 月形に刃を向けられずにいる辰馬

だがーたびたび月形を狙い 自分をも斬った岡田が月形の隙をつき斬りかかろうとした時 「御助勢!」と岡崎を斬り 月形の味方に回る






強い月形には剣では敵わぬと見て銃が撃たれる

斃れる月形

とどめと言う時に見廻り組が現れ 浪士達を襲う

血塗れとなりながら 建物の中へ逃れた月形「早瀬 早瀬! 早瀬」と我が身よりも早瀬の身を案じている

散り散りに逃げる浪士達

どうにか見廻り組をやり過ごした辰馬は月形の身を案じて戻り 同じく月形を捜しにきた赤松と出会い 対峙するも 倒れている月形を見つけ駆け寄る

それを見て辰馬は月形の味方と気付き 剣を引き去る赤松は 月形の身を心配し走る梅松と出会う

月形「残念だ」

辰馬「月形さん 月形さん わたしが愚か者でした 許して下さい 許して下さい」

梅松「あなたー」

月形「お前には苦労をかけた 」

梅松「いやです いやです わたし一人を残してー」

赤松に案内されて桂も駆け付ける「月形くん 月形くん」




桂を見上げて月形「お会いしたかった」

桂「しっかりして下さい」

月形「桂さんがいるので わたしは安心して死ねる 」

桂「気を張って下さい 月形さん 姉小路卿に代わり わたしが家茂公に会う 桂の命をこれにかけて・・・会いますよ

あなたは新しい日本の夜明けを見ないで死んではいけない 自分で幕を明けながらー舞台も見ずに死ぬ人があるか
しっかりして下さい しっかり」


しかし月形は死んだ


以前に市川雷蔵さん主演の「桃太郎侍」を観た時にも思ったのですがーこの頃の木暮美千代さんは実に滴るような仇っぽさがあるなとー

幾人も美しい女優さんの出ている映画ですが 木暮美千代さんに一番 目を奪われました

この頃 まだ十代の中村玉緒さんがとっても可憐です


平幹二郎さんの葬儀に行っておられた中村玉緒さんは現在77歳らしいです

お若い時代は失礼ながら声も現在とは違いますし はっきり言って別人に見えます

















余計なことがしたい私

2016-10-28 01:04:31 | 子供のこと身辺雑記
午後から ちょっとした手続きで姑の家にJAの方が来られる日で ついでに浄水器のカートリッジ交換もお願いしていたので 少し早目に姑の家に向かいました

姑は台所にJAさん経由で購入した浄水器を置いていて ほぼ半年ごとにカートリッジの交換をしています

カートリッジ交換の担当の方から電話が入り「今から行きます」

それでガレージの入り口を開けに行って戻ると姑がトイレから呼びます

水が止まらなくなったとー

タンクを開けて見てみたら 水が流れたあと はまらないといけない部分がちょっと浮いていてー少しいじったら止まるようになったので ひと安心
ただ弱ってるみたいだから 交換か これを機会に♪今度こそ便器ごと「今風の多機能な商品」に交換するチャンスかも!と内心思った私

絶対に新しい便器がいいと思うのに 使ったら姑も分かってくれると思うのにー姑が変えるのを嫌がっているんです

私の内心の企み?!は知らない姑は 私がいる時で良かったとー

新しい便器に替えましょうと どう説得しようか思案中です
以前 主人が言ってますます姑はかたくなになったので 主人は頼りになりません

主人はお風呂もいじった方がいいとか ちょっと余計なことまで言うからーー;

今年が無理でも来年には・・・・

住み慣れたまま変えてほしくないと思う姑

少しでも生活しやすく ささやかにいじりたいと思う私

小さなことから快適生活など目指しています