夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「壮烈第七騎兵隊」  -2-

2017-06-11 23:55:47 | 映画
テイプ「何千人もの入植者が(スー族に)殺されるのは見過ごせん
クルックとテリー 両将軍の部隊が介入する」

シャープ父「カスター 奴に何ができる」

シャープ「(カスターは)怒らせたら何をするかわからない」

シャープ父「ではまず カスターを片付ける」

シャープ「皆が満足する方法を思いついた」


テイプ赴任でその妻が カスターの宿舎へ挨拶に来る
その時のテイプ夫人の「株を買えば」のおすすめが リビーには理解できなかったが あとで思い当たる

シャープ父子とテイプの悪企みも知らず テイプに話しているカスター
「食い詰めた犯罪者ばかりだった
だが今は任務への忠誠心が彼等を変えた
今は誇りを持って死に立ち向かう
金の為ではない 誇りの為に
敬礼を受けてやってくれ そうする価値があるから」



とっころが だらしなくも泥酔状態の兵達はどんどん落馬

テイプとシャープが勝手に酒場を開放していたのだ

カスター怒るも
テイプ「司令官更迭だ 軍法会議にかけてやる」


カスターはシャープ父子とテイプにはめられた

軍隊時代から 無能なテイプとシャープはカスターの事をよく思っていなかったから 
いい腹癒せもしたつもり


汽車の中でリビーはカスターにシェリダンに相談するよう勧めるも

カスター「もう手遅れさ」
そしてリビーを気遣う「すまないことをした いつもわたしは自分勝手だ
わたしのせいで 君だけ犠牲になる」

リビー「愛してるわ」

停車した駅で新聞を買ったリビーは 記事に驚く

それはブラックヒルズで金鉱が見つかり 何千人もの人が押しかける

リビー テイプ夫人が「株を買え」と言った理由が読めた

記事が書かれる前にテイプ夫人はこのことを知っていた

カスター「金鉱は条約を破るため
クレイジーホースと約束したのに
惨劇が起こるぞ」


カスターはテイプを告発するも 伝聞に過ぎないと認められない

それにテリー将軍とクルック将軍二人が介入すれば先住民との揉め事も大丈夫だと言われてしまう
シャープ父「3000人程度のスー族となら勝てる」と事態を甘く見ている


先住民の戦い方を熟知しているカスターの言葉になど耳を傾けない
儲けのみが大切なのだ


約束を違えたことでクレイジーホースの怒りを案じるカスター
「先住民とまともに闘えるわけがない
敵はスー族だけじゃないんだぞ
聖地が汚されたんだ
西部の全部族がかかってくる
シャイアン族やブラックフット族 彼らが怒って当然だ

わたしが先住民なら仲間と共に死ぬまで戦う」


だがシャープ父は「彼は心配性な男でね 今は任務を解かれている」などとも嘯く
更には厚かましくも
「だが陸軍省は心配していない
兵には第七騎兵隊も含まれる 辺境の警備を一手に引き受ける」


現場を知らない人間にはわからない


カスターと会ったシェリダン
「駄目か 私も(事に備えて)師団を集める しかし時間がかかるぞカスター
前線の兵は犠牲になる」

カスター「第七騎兵隊も」

シェリダン「要望は」

カスター「軍法会議を延期して 指揮官に戻してほしい」


シェリダン「死にに行く気ならお断りだ 死ぬ必要はない」


カスター「昔 わたしに言いましたよね  欲しいものがあれば遠慮せずに好きにしろと」

シェリダン「駄目だ 君が戦う必要はない」

カスター「頼みます」

シェリダン「リビーはどうする  それに私には権限が無い
テイプにもな
大統領なら可能だが
君の告発は政府批判だから グラント大統領は不機嫌だ」


カスターは一縷の望みをかけて大統領に会おうとするも「お話は陸軍省を通して下さい」

しかし強引に大統領の部屋に入るカスター
「わたしに連隊を返せ 
戦場に向かう仲間を見送るその時の辛さを経験しているだろう」

大統領としてでなく軍人としてのグラントに言いたいと訴えるカスター

グラント大統領「よかろう」


砦に戻ったカスターが酒場に入ると酒場の男「中佐(カスター)が戻ったら閉店を」(言われていたと話す)

カスター「良かろう 今戻った 会えて嬉しい この店は閉店だ」

酒場の男「中佐が隊を離れてから客が一人も来ない」

カスター「(少し嬉しそうに)本当に そうか
閉めなくていい シャープを呼んでくれ 
二人で話す」


怖そうに店に来るシャープ
「戻ると聞いてすぐ閉店を命じた 」

カスター「いいんだ わたしが飲んだら開店していいと言ったろ
今夜は飲みたい ヤケ酒だ

君も飲むか」


シャープ「いいね 飲もう 
過去は水に流して」

カスター「そうさ」
シャープに酒を注ぐ

シャープ「随分 勢いよくつぐんだな」

カスター「久々の酒だ」

シャープ「援軍と合流する為に夜明けに出発らしいな」

カスター「ああ 第七騎兵隊も進軍だ
第七騎兵隊に(乾杯)


昔 水で乾杯した」


シャープ「援軍が役立たずなら君が戦うしかない」

カスター「スー族なら かなりの数だろう

その分 名誉も大きい
名誉に乾杯しよう」


話しながらどんどん酒を注ぐカスター

シャープ「君は名誉が好きだな 士官学校に来た時も(ミュラ元帥)
話をしたろ」


カスター「ああ 覚えている」

シャープ「だが名誉を得た結果 何が残った
くだらない任務と軍法会議じゃないか
不満だろう

もっと価値のあるモノに乾杯だ
人々がひざまずくようなモノさ

金(マネー)に乾杯 金には価値がある」

カスター「金か
君の言うとおりかもしれん だが言っておく」

シャープ「何だ」

カスター「名誉なら死ぬ時 持っていける」


相容れない二人の男



シャープを襲うのは敗北感か
よろめきだし一気に酔いが回ったか酒壜を抱えてへたりこみテーブルに突っ伏す

意味ありげにその姿を見るカリフォルニアジョー



宿舎でカスターは出発の用意をしながら妻のリビーに
「さてと忘れ物はないかな」
リビーのおかげで忘れ物知らずだなどと話す

時計の鎖が切れて(不吉な前兆)修理する時間はないと置いていくカスター
妻の写真だけは胸ポケットに納める

リビー「(時計を)置いていくのは初めて」


カスターの身支度を手伝いながら「初めてね ベルトがはちきれない将軍は」

カスター「戦争が終わって参謀になったら わからんぞ
スコット将軍みたいになるかもな」
と腕で太鼓腹を真似る仕草

リビー「じゃ わたしも太る」

カスター「一緒に」

リビー「みんな言う ダコタはいい所なのね
カスター夫妻を見て 太って幸せそう」


カスター「ここで幸せだった?」

リビー「不幸に見える」


命令書の入った引き出しでリビーの日記「カスター将軍とわたし」を見つけるカスター

カスター「初めて見た」

リビー「読んでも面白くないわ 単なる日々の記録よ」

日記を読むカスター
明日 夫が出発する  これで幸せな日々が終わってしまう
感じたことのない不安が押し寄せる
顔に出したくないけれど 耐えられそうにない
独りで残されたくないと神に祈るー



リビー「あなたの出発する度に同じようなことを書くの
日帰りの時でもね 女っておろかでしょ
あなたと離れるのが こわくて不安なの」




カスター「わかるよ わたしも同じ気持ちだ
でも いい事もある そのぶん再会が嬉しいだろ」


招集ラッパの音が響く

リビー「招集ラッパね」

カスター「行くよ」

別れの言葉を残してカスターは出て行く
「人生を共に歩めて とても幸せだった」

カスターが出て行ってから 床に倒れ伏すリビー
今回はいつもと違う もう生きては帰ってきてくれない
そんな予感がリビーにはあったのかもしれない
夫であるカスターの覚悟が以心伝心 伝わって



砦を出るカスター率いる第七騎兵隊

行く手で見るはクレージーホースら先住民に殺された白人の死骸

逃げたりしないと言うカスター

「カリフォルニア行きは無理か」とカリフォルニアジョー

他の隊の為に命を擲つ覚悟のカスター
シェリダンの率いる援軍が来るまで少しでも先住民へ損害を与えることに成功すれば テリー隊が戦える

ジョーに副官のバトラーを呼びに行かせる

そしてリンカーン砦へ伝令として手紙を届けてほしいと言う

カスター「君がアメリカ人でないからだ」

バトラー「真のアメリカ人とは先住民族だけですよ」

カスター「そうだろう だが彼等は6000人 我々は600人以下だ 
犠牲は覚悟の上だ
外国人の君を巻きこみたくない」


バトラー「お気遣い感謝します
だがわたしも第七騎兵隊の一員だ
隊と共に戦いに臨みます
配達は他の誰かにー」

カスター「有難う 君の覚悟は伝わった
他の誰かに頼む」

テントをバトラーが去り ジョーも伝令を言われてはと居なくなる



そうして第七騎兵隊を待ち構えていた先住民らは

クレイジーホース「時は来た 備えよ」

スー シャイアン ミュージュ サンサルク オグララ ショショニ ブラックフット

(戦いの)「時は来た」



酔いつぶれたシャープは縛られて連れて来られている
カスターにシャープ「覚えてろよ 誘拐の罪で刑務所に送ってやる」

カスター「そうなるかもな」

シャープ「見てないで縄を切れ」

カスターが縄を切るとシャープ「あとは どうなる」

カスター「君は自由だ」

シャープ「自由? 場所も日付もわからん」


カスター「6月25日の夜明けさ リトルビッグホーン川近く 帰り道は東だ」

シャープ「リトルビッグホーンだと? スー族だらけだ」

カスター「ああ そうさ」


シャープ「死ねと言うのか 助かるはずない」


カスター「入植者たちと同じ運命だ 君が金鉱の話で騙した」

シャープ「殺される 行かないぞ」

カスター「好きにすればいい 自分で選べ」

シャープ「なんだと まさか置き去りにする気か」


カスター「いいや 隊は一時間後に出発する 来るなら来い」


シャープ「行き先は何処だ」

カスター「地獄か あるいは名誉 考え方しだいだ」


夜が明け 進む第七騎兵隊

見つかるまだ温かい先住民に殺された死体


凄まじい数の先住民が姿を現す


カスター「行くぞ」

突撃 進軍ラッパの音と共に

最後まで引くことを知らぬ指揮官の下 怯まず戦う兵士たち

だが敵の数が多い 多すぎる

さすがにシャープも戦っているが

副官バトラーも殺され
一人一人死んでいく兵士達

弓矢でナイフで殺されていく

カリフォルニアジョーも死んだ「(カリフォルニアには)行けなかった」


遂にはシャープも撃たれ「名誉を持って死ねそうだ」

双の手に持つ銃の弾丸無くなり サーベル持ち構えるカスターの身を クレイジーホースの放つ弾丸が貫く



第七騎兵隊ー死んでしまった


平和な場所では
「第七騎兵隊のおかげで全滅せずに済んだ
入植者は殺され 辺境の地も侵略されるところだった」

テイプ「議会が連隊に承認を与えるかな」

「カスターは正しかった
先住民が集結し 君が送った兵を圧倒した
世間はカスターの証言が真実だったのではと感じ始めた」


テイプ「何の権限で言っている」

「大統領の権限だ」


テイプ「カスターには証言する公平な機会があった」

「公平? 証言として認めなかったくせに
だだ臨終の証言は別だ
彼は死んだが 書き遺したことがある」


室内に未亡人となった黒衣のリビーが招き入れられる「読んでくれリビー」







リビー「主人から国に宛てた手紙を持ってきました
内容はおわかりのはずよ
議会で話そうとしたことと同じ内容です」


テイプ「あれは単なる伝聞にすぎない」

リビー「主人はこれを6月25日の朝 書いたの
きっと死ぬと考えたのよ
臨終の証言になると覚悟したのです
証言として認められる」


テイプ「公表されたら非難の的だ
(シャープ父に)何とか言え」


シャープ父「どうでもいい 息子は第七騎兵隊と死ぬことを選んだ
理由がわかった」


リビー「これを引き取るなら条件があります」

テイプ「一体 何だ」


リビー「会社を解散して」

シャープ父「解散しよう」

リビー「テイプさんは委員を辞任して」

テイプ「辞任?」

「ここで署名を」

リビー「それから政府も条件をのんでほしい
クレージーホースと約束して 先住民たちの権利を守るとね」

「大統領の代理として わたしが約束しよう

リビー 行こうか
君の勇者(カスター)は最後の戦いに勝った」



主役のカスターを演じたエロール・フリン(1909-1959)は50歳で世を去りました
酒も薬も女も・・・どんちゃん騒ぎ後 間もなく死んだとか

この映画でも共演のオリヴィア・デ・ハビランドに恋しておりましたが 余りにもエロール・フリンが素行不良で相手にしてもらえなかったとか
海賊モノなど剣劇スターとして人気のあった俳優さん
息子のショーン・フリンも俳優をしておりました


亡くなった父が この映画が大好きで子供の頃 テレビで放映があると どういう俳優さんでーなどと教えてくれたものです
だから私には ひどく懐かしい映画になります


カスターは実在の人物で 幾度か映画やテレビドラマの題材となっております



「壮烈第七騎兵隊」(1941年 アメリカ映画)  -1-

2017-06-11 21:01:27 | 映画


壮烈第七騎兵隊 [DVD] FRT-253
クリエーター情報なし
ファーストトレーディング


ジョージ・アームストロング・カスター(エロール・フリン)は1857年 米国陸軍士官学校に入る

故郷モンローの親に見せたくて自分で注文して作った軍服はめちゃ派手なもの
カスターはフランスのミュラ元帥に心酔しており その肖像画の軍服を模して 飾り付きの帽子も作り被っている
ミュラ元帥の戦術は「銃声に向かって走れ」とか

馬に乗り幾匹もの犬を連れて門のところへ来たカスターを見て准将クラスのお偉方が来たかとあたふたする軍人たち
だがカスターはただの入学しようとする者
その場にいた軍人さんの感想「4か所の騎兵隊に所属しあらゆる経験をしたが あんな男は初めてだ」


ネッド・シャープ(アーサー・ケネディ)はカスターを宿舎でなくテイプ少佐(スタンド・リッジス)の部屋へ案内する
からかわれ騙されていると知らずー故郷の自分の部屋よりはるかにいい部屋だとくつろぐカスター
ベッドで転寝していると 部屋の持ち主テイプ少佐が現れる
「私の部屋で何をしている」

自分をからかったシャープを見つけ 殴り倒すカスター
司令官のシェリダン大佐は言う
上官への暴行は死刑もあると そして命令違反は退学だと

そうまで言われても「個人的なこと」と殴った理由は明かさないカスター

シャープがカスターをからかう為にあらゆる手続きを省いていたので 入学の書類にカスターはまだ署名しておらず
「入学していない者は退学にできない」と粋なはからいのシェリダン
カスターと言葉を交わしたのちのシェリダンの感想
「退学させずに済んで良かった 彼には何かを感じる」

軍人として大変有能であったグラント将軍以来の士官学校の落ちこぼれとなるカスター
学校での成績は最悪の劣等生
規則を守らない自由人
馬術と剣術こそ最高だが


しかしリンカーンが大統領となれば国が二つに分かれる戦争が起きるーという予測は立てられる先見の明はあるカスター
やがて戦争が始まり 「軍人として別れよう」
士官学校から南軍を支持する軍人は出て行く

北軍は負け続け だがカスターは卒業もできていない

人手不足となった北軍では経験のない士官学校の人間も駆り出されることとなる

アルファベッド順に適任者をあげようとする陸軍の人間たち

たとえば「アンダーソンは 優秀で欠点がないが目立たない」
そしてカスターは「何をしても目立つ男だ」
成績は 「あのグラントよりひどい 」
しかしグラントは出世した だから戦場においては才能があるかもしれないーと見る人間も
はたまた「戦場ではなくケンカ向きです」という者も

指揮能力はどうだ?
「皆が従います」という答え
カスターが選ばれると「正気か?」という感想を漏らす人間は更に言う
「申し上げたようにケンカ向きです 今も規則違反で罰を受けています」

罰則を受けて 黙って歩くことをしているカスターは未来の妻となる運命の女性リビー(オリヴィア・デ・ハビランド)と出会う

道順を訊かれるも黙って歩かないといけない罰を受けているところ
話せない
そこへ司令官室へ来るように呼びに人が来て
「なんて ひどい人」と怒って去っていくリビーを追いかけ 話してはいけなかった事情を説明し 夜の9時に散歩する約束をするも
司令官室では 卒業と1時間後に汽車に乗るように命を受けて 約束は果たせない


待ち続けるリビー
カスターは来なかったけれど すっぽかされたのにリビー「彼と結婚する」
互いにほぼ一目惚れだったよう


カスターは中々配属されない
「君の配属は最後」とテイプの嫌がらせ

だがカスターは健啖家のウィンフィールド・スコット中将(シドニー・グリーンストリート)一緒に食事をする機会を得る

スコット「ところで食欲の無い理由は?」

カスター「副官に嫌われているんです」

スコット「カスター君 わたしと一緒に来給え」

スコット中将みずから 副官に言ってくれて カスターは希望通りの第二騎兵隊へ配属されることとなる

馬がないから 副官テイプの馬を分捕り 第二騎兵隊の野戦本部へ向かうカスター少尉

そこで因縁あるシャープとも一緒になる

マナサスで午前4時に攻撃
1861年午後4時
部下を率いて戦況を見て「下馬して戦え!」とカスター
この橋は守るんだと

形勢不利だからと撤退を命じるシャープに逆らう
肩を撃たれながらも「突撃だ!」

負傷しながらの手柄を褒めるシェリダン

カスターの病室まで勲章を届けてくれた

カスター「右肩に鉛の弾 左肩に勲章 バランス取れてる」

「何か望みはー」とシェリダンが尋ねると
カスターは モンロー氏への紹介状を書いてくれるように頼む
カスターの心には果たせなかった散歩の約束と その相手 美しいリビーのことがあった

シェリダン「ところで知っているかな 彼には美しい娘がいる」
と お見通しのような言葉を

すっとぼけるカスター「そうですか」

そして紹介状が手に入ると リビー会いたさに自主退院するカスター

汽車でリビーのいる街につくと 酒場から歌が聞こえてくる

水の代わりに酒を飲み勘定は払わない
借金がなんだ 俺はギャリーオーウェンの男

店に入り楽器を演奏する騎兵隊の軍服を着ている男にカスター「いい歌だ 題名は」

騎兵隊の軍服を着ている男「あんたも騎兵隊か(カスターの軍服を見て) 女王陛下の執事(バトラー) バトラーだ
元英国軽騎兵 今はミシガン第一騎兵隊」

カスター「第二騎兵隊のカスターだ」

バトラー「勲章をもらったカスター?」

カスターが頷くとバトラー
「おかけに・・・ おい給仕さん もっと酒を持ってきてくれ」

カスター「今は飲むわけにはいかない でも奢るよ
何故 ミシガンの騎兵隊に」

バトラー「コネティカットじゃ 綴りも発音も難しい
さっきの歌はギャリーオーウェンだ
英国第五騎兵隊で歌った」

カスター「覚えたいな」

バトラー「では教えよう みんな一緒に」


機嫌よく歌い出した店の外にはリビーの父親が知人と挨拶
リビーの父親はこの酒場の大家で家賃の集金に来た模様だが 契約が切れたら(酒場経営以外の)もっとまともな人に貸す
などと話している
酒場は町の汚点だとも


店に入って来た男をリビーの父親とも知らず 言い合いをしてしまうカスター


その頃リビーは今日で四回目の紅茶占いを身の回りの世話をするキャリーにせがんでいた

飲み終えた紅茶の葉の形を 背の高い男が玄関ベルをひっぱっているーとキャリーが解読した途端に 玄関ベルが鳴る

魔物出現と怯えるキャリーは鍋を構えて玄関を開ける

カスターの姿に 動けないリビー

キャリー「どうしたの 願いがかなったのに突っ立って」


リビーに向かってカスター「君に謝罪を 本当は君に会いに来た あなたのいない人生など想像できないから」

リビー「夜の9時に来ても もう待たないわよ」

カスター「許してくれ 事情があるんだ」

リビー「今のは怒っているふりよ 事情があると思ってたわ」

カスター「あのあとすぐ汽車で赴任した」

リビー「汽車は待たないけど 女は待つ」

カスター「分かってくれて有難う」

会話で幼馴染と分かる
家の前を通るカスターにいつも舌をだしたおさげ髪の女の子
カスターは その女の子の髪をひっぱった

帰宅したリビーの父はカスターの姿を見て怒る
紹介状があろうと関係ない「太った成り上がり野郎と言ったな」

追い出すふりをして怒りながらキャリーは小声でカスターに言ってくれる
「あとで戻っておいで 夜9時に門へ」

カスターが出て行ったあと ウサギの形のお守りに「ウサギよ あの人をお守りください」
と お嬢様思いの優しいキャリー


夜 カスターを待ってくれていたキャリー
リビーの父親が 警戒してリビーを部屋へ閉じ込めている リビーは父親と喧嘩中
キャリーはリビーの父親が出てきたら梟の鳴き声で合図してくれると言い リビーのいる二階まで木を登れるかと

カスターとリビーは互いの想いを確認しあうが
隊へ戻れと命令の来ているカスターは汽車に乗らなくてはいけない

「戦死するわ いやよ 行かないで」とリビー

カスター「リビー結婚しよう 将軍になったら結婚してくれ
将軍になったら父上も喜んで出迎えてくれる」

梟の鳴き声が聞こえて急ぎ木を伝って下りるカスター

ところが それは本当に梟の鳴き声 
キャリーは眠ってしまってて その梟の鳴き声で目を覚まし
この場面でその梟がなんとね ウインクをして とってもかわいいんです


その後 続く命令に混乱し間違った命令がカスターに届き カスターは旅団長として任命されゲティスバーグの戦いに加わる



仕立て屋がどんな要望にもこたえると注文をとろうとするも拒否したカスターだが その任命書を見て軍服を作る

そのカスターの部下への命令は「銃声に向かって走れーだ」

司令部では不利な戦況に慌てている
重要な配置にいる兵を指揮しているのはカスター「我が軍で最も無責任な男が指揮しています」

やがて カスターが命令に背いたおかげで助かった
カスターは 「⦅陣地も守らずに」ハノーバーのスチュアートを攻撃中だ」

右往左往するテイプのいる司令部をよそにカスター率いるミシガン隊は南軍のスチュアートを撃退 スチュアートの隊は武器を捨てて敗走


カスターの処置を問われたスコット中将
「一緒に食事に行く」


遂に南軍のリー将軍も降伏し 北軍の勝利

帰郷したカスターは英雄として歓待されパレードも予定されている
リビーの父親もリビーも迎えに来ている

リビーと結婚式を挙げるカスター

軍を離れたカスターは酒量が増えてリビーは案じていた
戦争の英雄は 自分を持て余している

シャープと鉄道会社の社長の父親がカスターを訪ねてきて 高額の報酬でカスターの名声を利用しようとするも 断るカスター

リビーは父親の友人で親戚のような交流あるカスターの元の上官シェリダンに会いに行き なんとか夫を軍隊に戻してくれるように頼む

赴任先は西部のリンカーン砦

リビーは家を離れてカスターと共に行くことを決心
幼い頃から傍にいてくれたキャリーにも別れを告げる

キャリー「家を捨てるなんて馬鹿げてる 旦那様のせいで苦労ばかり」


砦に向かう一行を先住民が狙っている 馬が欲しいのだ

リビーの乗る幌馬車を操るのはカリフォルニア・ジョー(チャーリー・クレブウィン)
先住民の事に詳しく カスターは軍へとスカウトしようとする

ジョーの注意でいち早く先住民の攻撃に気付いたカスターは襲ってきたスー族の首長クレイジーホース(アンソニー・クイン)を捕まえる


カスターが赴任したリンカーン砦の兵士達はだらけきっていた
金さえ出せば銃を先住民にも売っている

昼間から酒場に入りびたりの兵士
その酒場は政府から公認を得てシャープが取り仕切っている

まずは酒場を閉めることから改革に手を付けるカスター
反抗するシャープに 言うことを聞かないと「鏡に投げつけるぞ」

カスターの腕っぷしと有言実行ぶりを熟知してはいるシャープ
腕力ではカスターに勝てない


カスターが酒場にいる間に 助けが来てクレイジーホースは逃げた

カスターは砦の兵達に話す
「我々にが戦う敵は数千人の優秀な軽騎兵(先住民のこと)だ
我々も優秀な兵が必要である
共にこの連隊を合衆国最高にしよう
連隊は単に600人の訓練された兵隊ではない
兵隊が死んでも隊は生き残る
不滅の魂があるからだ
その魂を見つけ出そう
我々の象徴を見つけるんだ
誇りと忍耐力を与えてくれるもの 戦場で死ぬ勇気をくれるもの

それが見つかれば あとは命がけで馬に乗り戦場で戦うだけ
期待しているぞ」

そう話しているところに現れたのは あのバトラー
バトラー「バトラーです」

カスター「女王陛下の執事(バトラー)が何故ここにいる」

バトラー「一緒に西部を見たいと思い 追いかけてきました」

カスター「そうか モンロー(カスターの故郷の町)以来 気になっていた」


バトラー「何がです」

カスター「何度も君を呪ったよ あの曲が思い出せなくてね」


バトラー「ギャリーオーウェン?」

カスター「それだ 歌ってくれ すごく重要な歌なんだ」


部屋にあるオルガンを弾いて歌うバトラー



{大胆に進む我らは真の勇者 勇ましい足音は国の歴史を変える
その名声は故郷にまで鳴り響き 敵も怯む栄光のギャリーオーウェン
その名声は故郷にまで鳴り響き 敵も怯む栄光のギャリーオーウェン

勝利を収め称賛の声は止まない 足音が響く栄光のギャリーオーウェン
名声を競い悪しき敵を倒し 凱旋する栄光のギャリーオーウェン
名声を競い悪しき敵を倒し 凱旋する栄光のギャリーオーウェン}

兵達に愛唱されて隊のテーマソングのようになっていきます

だらけていた兵達も次第に鍛えられ活気を取り戻す

ーこうして不滅の第七騎兵隊が生まれ 押し寄せる文明と共に先住民たちを一掃したー
(とテロップ入ります)


カスター率いる兵達は数々の勝利を収め 遂にはクレイジーホースが話し合いたいと言ってきます



自分を捕えた時に馬を返せば縛り首にはしない60日間の禁固と言い 約束を守ろうとしてくれた「長い髪」(カスターのこと)となら話すと
クレイジーホース「平和を築きたい 戦いはもううんざりだ
草原と川沿いにある住居はお前らに明け渡す
バッファローの狩猟場も譲る

だが一か所だけは渡せない
その場所はブラックヒルズ
先祖の魂が住み 神々の家がある
他の土地は渡すが あの土地だけは駄目だ
神聖な土地に入らないと白人の首長に約束させろ
そうすれば永遠に我々は約束を守る」

カスター「白人の首長が そう約束した時には 私と我が軍がブラックヒルズを守る
約束を破る白人は私が許さない」


クレイジーホース長い髪の言葉は信じる だが白人の首長は信用できん
いいか長い髪 もし約束を破れば
スー族以外にシャイアン オグララ ブラックフット あらゆる部族が集まってくるだろう
そして戦うのだ
我々の命 そして神々 先祖の魂まで滅びる
敵を道連れにな

話は終った」


合衆国とスー族の条約は結ばれたが


それで儲けの減った強欲なシャープ父はおさまらない
「馬鹿げた条約のせいで我が社は倒産寸前だ
昨年は入植者がほんのひと握りだけだった

鉄道が問題なんだ
通り道のブラックヒルズは西部への玄関だが 未開人どもが我々を阻んでいる」

シャープ「政府にかけあえば?」

シャープ父「その為にテイプを特別委員として招いた」
テイプの役割とは
先住民の特別保護区で民間と軍を取り持つ
そうしてブラックヒルズを掌握しようと考えているシャープ父

シャープ「無理だな 第七騎兵隊が道や川を守っている 彼等を出し抜くことはできない」

シャープ父「私だけでは無理だろう 何千人もいたらー
金鉱さ 」


無い金鉱で つくりもののゴールドラッシュを招こうというあくどい考え