テイプ「何千人もの入植者が(スー族に)殺されるのは見過ごせん
クルックとテリー 両将軍の部隊が介入する」
シャープ父「カスター 奴に何ができる」
シャープ「(カスターは)怒らせたら何をするかわからない」
シャープ父「ではまず カスターを片付ける」
シャープ「皆が満足する方法を思いついた」
テイプ赴任でその妻が カスターの宿舎へ挨拶に来る
その時のテイプ夫人の「株を買えば」のおすすめが リビーには理解できなかったが あとで思い当たる
シャープ父子とテイプの悪企みも知らず テイプに話しているカスター
「食い詰めた犯罪者ばかりだった
だが今は任務への忠誠心が彼等を変えた
今は誇りを持って死に立ち向かう
金の為ではない 誇りの為に
敬礼を受けてやってくれ そうする価値があるから」
とっころが だらしなくも泥酔状態の兵達はどんどん落馬
テイプとシャープが勝手に酒場を開放していたのだ
カスター怒るも
テイプ「司令官更迭だ 軍法会議にかけてやる」
カスターはシャープ父子とテイプにはめられた
軍隊時代から 無能なテイプとシャープはカスターの事をよく思っていなかったから
いい腹癒せもしたつもり
汽車の中でリビーはカスターにシェリダンに相談するよう勧めるも
カスター「もう手遅れさ」
そしてリビーを気遣う「すまないことをした いつもわたしは自分勝手だ
わたしのせいで 君だけ犠牲になる」
リビー「愛してるわ」
停車した駅で新聞を買ったリビーは 記事に驚く
それはブラックヒルズで金鉱が見つかり 何千人もの人が押しかける
リビー テイプ夫人が「株を買え」と言った理由が読めた
記事が書かれる前にテイプ夫人はこのことを知っていた
カスター「金鉱は条約を破るため
クレイジーホースと約束したのに
惨劇が起こるぞ」
カスターはテイプを告発するも 伝聞に過ぎないと認められない
それにテリー将軍とクルック将軍二人が介入すれば先住民との揉め事も大丈夫だと言われてしまう
シャープ父「3000人程度のスー族となら勝てる」と事態を甘く見ている
先住民の戦い方を熟知しているカスターの言葉になど耳を傾けない
儲けのみが大切なのだ
約束を違えたことでクレイジーホースの怒りを案じるカスター
「先住民とまともに闘えるわけがない
敵はスー族だけじゃないんだぞ
聖地が汚されたんだ
西部の全部族がかかってくる
シャイアン族やブラックフット族 彼らが怒って当然だ
わたしが先住民なら仲間と共に死ぬまで戦う」
だがシャープ父は「彼は心配性な男でね 今は任務を解かれている」などとも嘯く
更には厚かましくも
「だが陸軍省は心配していない
兵には第七騎兵隊も含まれる 辺境の警備を一手に引き受ける」
現場を知らない人間にはわからない
カスターと会ったシェリダン
「駄目か 私も(事に備えて)師団を集める しかし時間がかかるぞカスター
前線の兵は犠牲になる」
カスター「第七騎兵隊も」
シェリダン「要望は」
カスター「軍法会議を延期して 指揮官に戻してほしい」
シェリダン「死にに行く気ならお断りだ 死ぬ必要はない」
カスター「昔 わたしに言いましたよね 欲しいものがあれば遠慮せずに好きにしろと」
シェリダン「駄目だ 君が戦う必要はない」
カスター「頼みます」
シェリダン「リビーはどうする それに私には権限が無い
テイプにもな
大統領なら可能だが
君の告発は政府批判だから グラント大統領は不機嫌だ」
カスターは一縷の望みをかけて大統領に会おうとするも「お話は陸軍省を通して下さい」
しかし強引に大統領の部屋に入るカスター
「わたしに連隊を返せ
戦場に向かう仲間を見送るその時の辛さを経験しているだろう」
大統領としてでなく軍人としてのグラントに言いたいと訴えるカスター
グラント大統領「よかろう」
砦に戻ったカスターが酒場に入ると酒場の男「中佐(カスター)が戻ったら閉店を」(言われていたと話す)
カスター「良かろう 今戻った 会えて嬉しい この店は閉店だ」
酒場の男「中佐が隊を離れてから客が一人も来ない」
カスター「(少し嬉しそうに)本当に そうか
閉めなくていい シャープを呼んでくれ
二人で話す」
怖そうに店に来るシャープ
「戻ると聞いてすぐ閉店を命じた 」
カスター「いいんだ わたしが飲んだら開店していいと言ったろ
今夜は飲みたい ヤケ酒だ
君も飲むか」
シャープ「いいね 飲もう
過去は水に流して」
カスター「そうさ」
シャープに酒を注ぐ
シャープ「随分 勢いよくつぐんだな」
カスター「久々の酒だ」
シャープ「援軍と合流する為に夜明けに出発らしいな」
カスター「ああ 第七騎兵隊も進軍だ
第七騎兵隊に(乾杯)
昔 水で乾杯した」
シャープ「援軍が役立たずなら君が戦うしかない」
カスター「スー族なら かなりの数だろう
その分 名誉も大きい
名誉に乾杯しよう」
話しながらどんどん酒を注ぐカスター
シャープ「君は名誉が好きだな 士官学校に来た時も(ミュラ元帥)
話をしたろ」
カスター「ああ 覚えている」
シャープ「だが名誉を得た結果 何が残った
くだらない任務と軍法会議じゃないか
不満だろう
もっと価値のあるモノに乾杯だ
人々がひざまずくようなモノさ
金(マネー)に乾杯 金には価値がある」
カスター「金か
君の言うとおりかもしれん だが言っておく」
シャープ「何だ」
カスター「名誉なら死ぬ時 持っていける」
相容れない二人の男

シャープを襲うのは敗北感か
よろめきだし一気に酔いが回ったか酒壜を抱えてへたりこみテーブルに突っ伏す
意味ありげにその姿を見るカリフォルニアジョー
宿舎でカスターは出発の用意をしながら妻のリビーに
「さてと忘れ物はないかな」
リビーのおかげで忘れ物知らずだなどと話す
時計の鎖が切れて(不吉な前兆)修理する時間はないと置いていくカスター
妻の写真だけは胸ポケットに納める
リビー「(時計を)置いていくのは初めて」
カスターの身支度を手伝いながら「初めてね ベルトがはちきれない将軍は」
カスター「戦争が終わって参謀になったら わからんぞ
スコット将軍みたいになるかもな」
と腕で太鼓腹を真似る仕草
リビー「じゃ わたしも太る」
カスター「一緒に」
リビー「みんな言う ダコタはいい所なのね
カスター夫妻を見て 太って幸せそう」
カスター「ここで幸せだった?」
リビー「不幸に見える」
命令書の入った引き出しでリビーの日記「カスター将軍とわたし」を見つけるカスター
カスター「初めて見た」
リビー「読んでも面白くないわ 単なる日々の記録よ」
日記を読むカスター
明日 夫が出発する これで幸せな日々が終わってしまう
感じたことのない不安が押し寄せる
顔に出したくないけれど 耐えられそうにない
独りで残されたくないと神に祈るー

リビー「あなたの出発する度に同じようなことを書くの
日帰りの時でもね 女っておろかでしょ
あなたと離れるのが こわくて不安なの」
カスター「わかるよ わたしも同じ気持ちだ
でも いい事もある そのぶん再会が嬉しいだろ」
招集ラッパの音が響く
リビー「招集ラッパね」
カスター「行くよ」
別れの言葉を残してカスターは出て行く
「人生を共に歩めて とても幸せだった」
カスターが出て行ってから 床に倒れ伏すリビー
今回はいつもと違う もう生きては帰ってきてくれない
そんな予感がリビーにはあったのかもしれない
夫であるカスターの覚悟が以心伝心 伝わって
砦を出るカスター率いる第七騎兵隊
行く手で見るはクレージーホースら先住民に殺された白人の死骸
逃げたりしないと言うカスター
「カリフォルニア行きは無理か」とカリフォルニアジョー
他の隊の為に命を擲つ覚悟のカスター
シェリダンの率いる援軍が来るまで少しでも先住民へ損害を与えることに成功すれば テリー隊が戦える
ジョーに副官のバトラーを呼びに行かせる
そしてリンカーン砦へ伝令として手紙を届けてほしいと言う
カスター「君がアメリカ人でないからだ」
バトラー「真のアメリカ人とは先住民族だけですよ」
カスター「そうだろう だが彼等は6000人 我々は600人以下だ
犠牲は覚悟の上だ
外国人の君を巻きこみたくない」
バトラー「お気遣い感謝します
だがわたしも第七騎兵隊の一員だ
隊と共に戦いに臨みます
配達は他の誰かにー」
カスター「有難う 君の覚悟は伝わった
他の誰かに頼む」
テントをバトラーが去り ジョーも伝令を言われてはと居なくなる
そうして第七騎兵隊を待ち構えていた先住民らは
クレイジーホース「時は来た 備えよ」
スー シャイアン ミュージュ サンサルク オグララ ショショニ ブラックフット
(戦いの)「時は来た」
酔いつぶれたシャープは縛られて連れて来られている
カスターにシャープ「覚えてろよ 誘拐の罪で刑務所に送ってやる」
カスター「そうなるかもな」
シャープ「見てないで縄を切れ」
カスターが縄を切るとシャープ「あとは どうなる」
カスター「君は自由だ」
シャープ「自由? 場所も日付もわからん」
カスター「6月25日の夜明けさ リトルビッグホーン川近く 帰り道は東だ」
シャープ「リトルビッグホーンだと? スー族だらけだ」
カスター「ああ そうさ」
シャープ「死ねと言うのか 助かるはずない」
カスター「入植者たちと同じ運命だ 君が金鉱の話で騙した」
シャープ「殺される 行かないぞ」
カスター「好きにすればいい 自分で選べ」
シャープ「なんだと まさか置き去りにする気か」
カスター「いいや 隊は一時間後に出発する 来るなら来い」
シャープ「行き先は何処だ」
カスター「地獄か あるいは名誉 考え方しだいだ」
夜が明け 進む第七騎兵隊
見つかるまだ温かい先住民に殺された死体
凄まじい数の先住民が姿を現す
カスター「行くぞ」
突撃 進軍ラッパの音と共に
最後まで引くことを知らぬ指揮官の下 怯まず戦う兵士たち
だが敵の数が多い 多すぎる
さすがにシャープも戦っているが
副官バトラーも殺され
一人一人死んでいく兵士達
弓矢でナイフで殺されていく
カリフォルニアジョーも死んだ「(カリフォルニアには)行けなかった」
遂にはシャープも撃たれ「名誉を持って死ねそうだ」
双の手に持つ銃の弾丸無くなり サーベル持ち構えるカスターの身を クレイジーホースの放つ弾丸が貫く
第七騎兵隊ー死んでしまった
平和な場所では
「第七騎兵隊のおかげで全滅せずに済んだ
入植者は殺され 辺境の地も侵略されるところだった」
テイプ「議会が連隊に承認を与えるかな」
「カスターは正しかった
先住民が集結し 君が送った兵を圧倒した
世間はカスターの証言が真実だったのではと感じ始めた」
テイプ「何の権限で言っている」
「大統領の権限だ」
テイプ「カスターには証言する公平な機会があった」
「公平? 証言として認めなかったくせに
だだ臨終の証言は別だ
彼は死んだが 書き遺したことがある」
室内に未亡人となった黒衣のリビーが招き入れられる「読んでくれリビー」

リビー「主人から国に宛てた手紙を持ってきました
内容はおわかりのはずよ
議会で話そうとしたことと同じ内容です」
テイプ「あれは単なる伝聞にすぎない」
リビー「主人はこれを6月25日の朝 書いたの
きっと死ぬと考えたのよ
臨終の証言になると覚悟したのです
証言として認められる」
テイプ「公表されたら非難の的だ
(シャープ父に)何とか言え」
シャープ父「どうでもいい 息子は第七騎兵隊と死ぬことを選んだ
理由がわかった」
リビー「これを引き取るなら条件があります」
テイプ「一体 何だ」
リビー「会社を解散して」
シャープ父「解散しよう」
リビー「テイプさんは委員を辞任して」
テイプ「辞任?」
「ここで署名を」
リビー「それから政府も条件をのんでほしい
クレージーホースと約束して 先住民たちの権利を守るとね」
「大統領の代理として わたしが約束しよう
リビー 行こうか
君の勇者(カスター)は最後の戦いに勝った」
主役のカスターを演じたエロール・フリン(1909-1959)は50歳で世を去りました
酒も薬も女も・・・どんちゃん騒ぎ後 間もなく死んだとか
この映画でも共演のオリヴィア・デ・ハビランドに恋しておりましたが 余りにもエロール・フリンが素行不良で相手にしてもらえなかったとか
海賊モノなど剣劇スターとして人気のあった俳優さん
息子のショーン・フリンも俳優をしておりました
亡くなった父が この映画が大好きで子供の頃 テレビで放映があると どういう俳優さんでーなどと教えてくれたものです
だから私には ひどく懐かしい映画になります
カスターは実在の人物で 幾度か映画やテレビドラマの題材となっております
クルックとテリー 両将軍の部隊が介入する」
シャープ父「カスター 奴に何ができる」
シャープ「(カスターは)怒らせたら何をするかわからない」
シャープ父「ではまず カスターを片付ける」
シャープ「皆が満足する方法を思いついた」
テイプ赴任でその妻が カスターの宿舎へ挨拶に来る
その時のテイプ夫人の「株を買えば」のおすすめが リビーには理解できなかったが あとで思い当たる
シャープ父子とテイプの悪企みも知らず テイプに話しているカスター
「食い詰めた犯罪者ばかりだった
だが今は任務への忠誠心が彼等を変えた
今は誇りを持って死に立ち向かう
金の為ではない 誇りの為に
敬礼を受けてやってくれ そうする価値があるから」
とっころが だらしなくも泥酔状態の兵達はどんどん落馬
テイプとシャープが勝手に酒場を開放していたのだ
カスター怒るも
テイプ「司令官更迭だ 軍法会議にかけてやる」
カスターはシャープ父子とテイプにはめられた
軍隊時代から 無能なテイプとシャープはカスターの事をよく思っていなかったから
いい腹癒せもしたつもり
汽車の中でリビーはカスターにシェリダンに相談するよう勧めるも
カスター「もう手遅れさ」
そしてリビーを気遣う「すまないことをした いつもわたしは自分勝手だ
わたしのせいで 君だけ犠牲になる」
リビー「愛してるわ」
停車した駅で新聞を買ったリビーは 記事に驚く
それはブラックヒルズで金鉱が見つかり 何千人もの人が押しかける
リビー テイプ夫人が「株を買え」と言った理由が読めた
記事が書かれる前にテイプ夫人はこのことを知っていた
カスター「金鉱は条約を破るため
クレイジーホースと約束したのに
惨劇が起こるぞ」
カスターはテイプを告発するも 伝聞に過ぎないと認められない
それにテリー将軍とクルック将軍二人が介入すれば先住民との揉め事も大丈夫だと言われてしまう
シャープ父「3000人程度のスー族となら勝てる」と事態を甘く見ている
先住民の戦い方を熟知しているカスターの言葉になど耳を傾けない
儲けのみが大切なのだ
約束を違えたことでクレイジーホースの怒りを案じるカスター
「先住民とまともに闘えるわけがない
敵はスー族だけじゃないんだぞ
聖地が汚されたんだ
西部の全部族がかかってくる
シャイアン族やブラックフット族 彼らが怒って当然だ
わたしが先住民なら仲間と共に死ぬまで戦う」
だがシャープ父は「彼は心配性な男でね 今は任務を解かれている」などとも嘯く
更には厚かましくも
「だが陸軍省は心配していない
兵には第七騎兵隊も含まれる 辺境の警備を一手に引き受ける」
現場を知らない人間にはわからない
カスターと会ったシェリダン
「駄目か 私も(事に備えて)師団を集める しかし時間がかかるぞカスター
前線の兵は犠牲になる」
カスター「第七騎兵隊も」
シェリダン「要望は」
カスター「軍法会議を延期して 指揮官に戻してほしい」
シェリダン「死にに行く気ならお断りだ 死ぬ必要はない」
カスター「昔 わたしに言いましたよね 欲しいものがあれば遠慮せずに好きにしろと」
シェリダン「駄目だ 君が戦う必要はない」
カスター「頼みます」
シェリダン「リビーはどうする それに私には権限が無い
テイプにもな
大統領なら可能だが
君の告発は政府批判だから グラント大統領は不機嫌だ」
カスターは一縷の望みをかけて大統領に会おうとするも「お話は陸軍省を通して下さい」
しかし強引に大統領の部屋に入るカスター
「わたしに連隊を返せ
戦場に向かう仲間を見送るその時の辛さを経験しているだろう」
大統領としてでなく軍人としてのグラントに言いたいと訴えるカスター
グラント大統領「よかろう」
砦に戻ったカスターが酒場に入ると酒場の男「中佐(カスター)が戻ったら閉店を」(言われていたと話す)
カスター「良かろう 今戻った 会えて嬉しい この店は閉店だ」
酒場の男「中佐が隊を離れてから客が一人も来ない」
カスター「(少し嬉しそうに)本当に そうか
閉めなくていい シャープを呼んでくれ
二人で話す」
怖そうに店に来るシャープ
「戻ると聞いてすぐ閉店を命じた 」
カスター「いいんだ わたしが飲んだら開店していいと言ったろ
今夜は飲みたい ヤケ酒だ
君も飲むか」
シャープ「いいね 飲もう
過去は水に流して」
カスター「そうさ」
シャープに酒を注ぐ
シャープ「随分 勢いよくつぐんだな」
カスター「久々の酒だ」
シャープ「援軍と合流する為に夜明けに出発らしいな」
カスター「ああ 第七騎兵隊も進軍だ
第七騎兵隊に(乾杯)
昔 水で乾杯した」
シャープ「援軍が役立たずなら君が戦うしかない」
カスター「スー族なら かなりの数だろう
その分 名誉も大きい
名誉に乾杯しよう」
話しながらどんどん酒を注ぐカスター
シャープ「君は名誉が好きだな 士官学校に来た時も(ミュラ元帥)
話をしたろ」
カスター「ああ 覚えている」
シャープ「だが名誉を得た結果 何が残った
くだらない任務と軍法会議じゃないか
不満だろう
もっと価値のあるモノに乾杯だ
人々がひざまずくようなモノさ
金(マネー)に乾杯 金には価値がある」
カスター「金か
君の言うとおりかもしれん だが言っておく」
シャープ「何だ」
カスター「名誉なら死ぬ時 持っていける」
相容れない二人の男

シャープを襲うのは敗北感か
よろめきだし一気に酔いが回ったか酒壜を抱えてへたりこみテーブルに突っ伏す
意味ありげにその姿を見るカリフォルニアジョー
宿舎でカスターは出発の用意をしながら妻のリビーに
「さてと忘れ物はないかな」
リビーのおかげで忘れ物知らずだなどと話す
時計の鎖が切れて(不吉な前兆)修理する時間はないと置いていくカスター
妻の写真だけは胸ポケットに納める
リビー「(時計を)置いていくのは初めて」
カスターの身支度を手伝いながら「初めてね ベルトがはちきれない将軍は」
カスター「戦争が終わって参謀になったら わからんぞ
スコット将軍みたいになるかもな」
と腕で太鼓腹を真似る仕草
リビー「じゃ わたしも太る」
カスター「一緒に」
リビー「みんな言う ダコタはいい所なのね
カスター夫妻を見て 太って幸せそう」
カスター「ここで幸せだった?」
リビー「不幸に見える」
命令書の入った引き出しでリビーの日記「カスター将軍とわたし」を見つけるカスター
カスター「初めて見た」
リビー「読んでも面白くないわ 単なる日々の記録よ」
日記を読むカスター
明日 夫が出発する これで幸せな日々が終わってしまう
感じたことのない不安が押し寄せる
顔に出したくないけれど 耐えられそうにない
独りで残されたくないと神に祈るー

リビー「あなたの出発する度に同じようなことを書くの
日帰りの時でもね 女っておろかでしょ
あなたと離れるのが こわくて不安なの」
カスター「わかるよ わたしも同じ気持ちだ
でも いい事もある そのぶん再会が嬉しいだろ」
招集ラッパの音が響く
リビー「招集ラッパね」
カスター「行くよ」
別れの言葉を残してカスターは出て行く
「人生を共に歩めて とても幸せだった」
カスターが出て行ってから 床に倒れ伏すリビー
今回はいつもと違う もう生きては帰ってきてくれない
そんな予感がリビーにはあったのかもしれない
夫であるカスターの覚悟が以心伝心 伝わって
砦を出るカスター率いる第七騎兵隊
行く手で見るはクレージーホースら先住民に殺された白人の死骸
逃げたりしないと言うカスター
「カリフォルニア行きは無理か」とカリフォルニアジョー
他の隊の為に命を擲つ覚悟のカスター
シェリダンの率いる援軍が来るまで少しでも先住民へ損害を与えることに成功すれば テリー隊が戦える
ジョーに副官のバトラーを呼びに行かせる
そしてリンカーン砦へ伝令として手紙を届けてほしいと言う
カスター「君がアメリカ人でないからだ」
バトラー「真のアメリカ人とは先住民族だけですよ」
カスター「そうだろう だが彼等は6000人 我々は600人以下だ
犠牲は覚悟の上だ
外国人の君を巻きこみたくない」
バトラー「お気遣い感謝します
だがわたしも第七騎兵隊の一員だ
隊と共に戦いに臨みます
配達は他の誰かにー」
カスター「有難う 君の覚悟は伝わった
他の誰かに頼む」
テントをバトラーが去り ジョーも伝令を言われてはと居なくなる
そうして第七騎兵隊を待ち構えていた先住民らは
クレイジーホース「時は来た 備えよ」
スー シャイアン ミュージュ サンサルク オグララ ショショニ ブラックフット
(戦いの)「時は来た」
酔いつぶれたシャープは縛られて連れて来られている
カスターにシャープ「覚えてろよ 誘拐の罪で刑務所に送ってやる」
カスター「そうなるかもな」
シャープ「見てないで縄を切れ」
カスターが縄を切るとシャープ「あとは どうなる」
カスター「君は自由だ」
シャープ「自由? 場所も日付もわからん」
カスター「6月25日の夜明けさ リトルビッグホーン川近く 帰り道は東だ」
シャープ「リトルビッグホーンだと? スー族だらけだ」
カスター「ああ そうさ」
シャープ「死ねと言うのか 助かるはずない」
カスター「入植者たちと同じ運命だ 君が金鉱の話で騙した」
シャープ「殺される 行かないぞ」
カスター「好きにすればいい 自分で選べ」
シャープ「なんだと まさか置き去りにする気か」
カスター「いいや 隊は一時間後に出発する 来るなら来い」
シャープ「行き先は何処だ」
カスター「地獄か あるいは名誉 考え方しだいだ」
夜が明け 進む第七騎兵隊
見つかるまだ温かい先住民に殺された死体
凄まじい数の先住民が姿を現す
カスター「行くぞ」
突撃 進軍ラッパの音と共に
最後まで引くことを知らぬ指揮官の下 怯まず戦う兵士たち
だが敵の数が多い 多すぎる
さすがにシャープも戦っているが
副官バトラーも殺され
一人一人死んでいく兵士達
弓矢でナイフで殺されていく
カリフォルニアジョーも死んだ「(カリフォルニアには)行けなかった」
遂にはシャープも撃たれ「名誉を持って死ねそうだ」
双の手に持つ銃の弾丸無くなり サーベル持ち構えるカスターの身を クレイジーホースの放つ弾丸が貫く
第七騎兵隊ー死んでしまった
平和な場所では
「第七騎兵隊のおかげで全滅せずに済んだ
入植者は殺され 辺境の地も侵略されるところだった」
テイプ「議会が連隊に承認を与えるかな」
「カスターは正しかった
先住民が集結し 君が送った兵を圧倒した
世間はカスターの証言が真実だったのではと感じ始めた」
テイプ「何の権限で言っている」
「大統領の権限だ」
テイプ「カスターには証言する公平な機会があった」
「公平? 証言として認めなかったくせに
だだ臨終の証言は別だ
彼は死んだが 書き遺したことがある」
室内に未亡人となった黒衣のリビーが招き入れられる「読んでくれリビー」

リビー「主人から国に宛てた手紙を持ってきました
内容はおわかりのはずよ
議会で話そうとしたことと同じ内容です」
テイプ「あれは単なる伝聞にすぎない」
リビー「主人はこれを6月25日の朝 書いたの
きっと死ぬと考えたのよ
臨終の証言になると覚悟したのです
証言として認められる」
テイプ「公表されたら非難の的だ
(シャープ父に)何とか言え」
シャープ父「どうでもいい 息子は第七騎兵隊と死ぬことを選んだ
理由がわかった」
リビー「これを引き取るなら条件があります」
テイプ「一体 何だ」
リビー「会社を解散して」
シャープ父「解散しよう」
リビー「テイプさんは委員を辞任して」
テイプ「辞任?」
「ここで署名を」
リビー「それから政府も条件をのんでほしい
クレージーホースと約束して 先住民たちの権利を守るとね」
「大統領の代理として わたしが約束しよう
リビー 行こうか
君の勇者(カスター)は最後の戦いに勝った」
主役のカスターを演じたエロール・フリン(1909-1959)は50歳で世を去りました
酒も薬も女も・・・どんちゃん騒ぎ後 間もなく死んだとか
この映画でも共演のオリヴィア・デ・ハビランドに恋しておりましたが 余りにもエロール・フリンが素行不良で相手にしてもらえなかったとか
海賊モノなど剣劇スターとして人気のあった俳優さん
息子のショーン・フリンも俳優をしておりました
亡くなった父が この映画が大好きで子供の頃 テレビで放映があると どういう俳優さんでーなどと教えてくれたものです
だから私には ひどく懐かしい映画になります
カスターは実在の人物で 幾度か映画やテレビドラマの題材となっております