夢見るババアの雑談室

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「新・荒野の七人 馬上の決闘」 (1969年アメリカ映画)

2017-06-27 10:01:00 | 映画
新・荒野の七人/馬上の決闘 [DVD]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン



指導者を捕えられ ネズミの穴と呼ばれる刑務所から奪い返す為にマックスは600ドルで噂に聞くクリス(ジョージ・ケネディ)を見つけて雇おうと思う
600ドルあれば どれだけの武器が買えると思うと山賊の首領は笑うが その副官はマックスの考えに同調

クリスは農民の味方 信用できる腕の立つ助っ人 そんな噂が流れていたようだ

クリスは縛り首にあいかけた赤いシャツの男を馬を利用して救っていた
水場に行きたがる馬ーそこを考え知恵を働かせて陣取ったクリス
赤いシャツの男はかつては何処かの町で保安官をしていたこともあった

二人が意気投合したところへ追いかけて来たマックスが現れ 自分達の指導者救出を依頼する
クリスは旧知の腕の立つ男達を集めて行く

片腕は使えないが射撃の腕で見世物興業に参加していた南軍軍服の男
もう老境にも見えるが豆しか収穫できない貧しい農民として若い妻と幼い息子と暮らしている男
危険な作業をしていた黒人青年
胸を病んでいるらしい咳をする痩せた黒づくめの男
マックスも「自分は若いからすぐに戦い方を覚える」それに自分が加われば7人でラッキーセブンになると

相変わらず山賊の首領は大口をたたくばかりでアテにはならない
そんな首領を副官はかなり不満に思っている


作業をさせる為 刑務所の護衛の大佐の部下に父親を連行され しかも軍に家を焼かれ追いかける少年が軍人に父親ともども撃たれそうになるのを
助けるクリスら
少年は一行の子持ちで日頃は農民のナイフ投げの腕も良い老人の馬に一緒に乗ることを選びついてくる

大佐には鉱山での金か銀探しに来たと話すクリス

差別的な言葉を言い捨て黒人青年を怒らせた片腕しか使えない男だが ふとしことから二人は打ち解けて行く
どちらも孤独を抱えていた

咳をする黒づくめ男は 美人さんから世話を焼かれ親切にされて「太ればもっといい男なのに」と言われて 笑顔も見せた

さぐりに刑務所ネズミの穴を訪ねたクリスは ひどく残虐な現場を目撃させられる
「いい所に来た」と大佐

地面に幾人もの人間が頭だけ出して体を埋められている
クリスらが救出を依頼された男は 埋められた男達の命を助けたければある人間の名前を白状するように責められていた
大志の為には白状などできない
埋められた男達の頭は大佐の部下たちが乗る馬の蹄で無惨にも蹴られ踏まれ潰されていく


この光景を見てクリスには仕事ではなくなる
こんなふうに殺す人間は許せない

馬の飲み水を頼みに訪ねてきたのに 水を飲ませず去っていくクリスらを怪しむ大佐

7人ではネズミの穴を襲うには人手不足
捕らえられた農民を救出し訓練して戦える人間にし ダイナマイトも調達
刑務所の警備が緩む日を襲撃決行とする

その前夜 山賊のところへ加勢を懇願しに行くマックス
しかし首領の返事は クリスらをもバカにしたもの
自分を将軍にもしてくれなかった男など助ける気はないー
そして女に溺れむきだす好色ぶり
 
マックスが去ったあと 遂に副官ぶち切れる
「理想がないんじゃ アンタ・・・もう ただのブタだ」


作戦を立ててネズミの穴を攻撃するクリスら
屈強な黒人青年はいち早く壁を登り見張り用の機関銃で仲間を援護射撃
だが弾切れ 移動中に撃たれて斃れる
駆け付けた片腕使えずガンマンも その後に撃たれて落命
色々活躍した赤いシャツの元保安官も 黒づくめも死んでいく

首謀者が捕えられた檻へ向かったマックスも撃たれて負傷


クリスは遂に大佐が女と立てこもる部屋へ飛び込み 「金をやるー」と寝返らせようとした大佐を射殺する

そこへ首領を片付けて山賊を連れた副官が援軍としてやって来た

生き残ったのは クリス 日頃は農民として暮らす家庭持ちの老人
腕を負傷し三角巾で吊ったマックス

クリスらは依頼された代金 その報酬を置いていった
「誇りを失わずに死ねるのは ただ勇者のみ」
そんな言葉をマックスに残して



凄みある悪役も得意としたジョージ・ケネディが今回はいい役です

ちょっとね 拾い物の映画かもしれません
こうした映画の常で主役側の味方の人間が死んでいくのは お約束でもあるのですが
一人ひとり死んでいくたびに ああ貴方も死ぬのねえーと
そこは ハラハラしながら観てしまいます


この続編では クリス役はマカロニ・ウエスタンで名を馳せたリー・バン・クリーフです
髭と細身のシルエットが印象的な渋いおじさまでした