あきない世傳 金と銀(六) 本流篇 (時代小説文庫) | |
髙田郁 | |
角川春樹事務所 |
幸の夫が急死
分かり合え 支えてくれる優しい夫
大切なひと・・・・・
大坂では女は店主と慣れないきまりがある
どうすればいいのか
江戸で店を持とうとしていた矢先のこと
それでも幸は動き始める
夫との夢をかなえる為に
少女の頃に家族から離れ 大坂の呉服商「五十鈴屋」で女衆として働くようになった幸
店を守る富久に見込まれ孫息子の嫁として迎えられたがー
最初の夫は女遊びを続けて死に
続けて次男の嫁となるもー商才があったはずのこの男も家を出ていく
そしてまだ少女だった幸が淡い心を寄せていた三男の智蔵が家に帰ってきて 店を継ぎ
幸はようやく自分に対して理解ある優しい夫を
けれど智蔵は死んでしまった
江戸に出店を持つ
工夫をこらし 準備して
賭けに出る
笑って勝つ為に
笑う門には福来る
その福を呼ぶために
江戸の五十鈴屋 店開き
新しい商いの戦(いくさ)が始まる