十字の記憶 (角川文庫) | |
堂場 瞬一 | |
KADOKAWA |
高校時代 陸上部だった二人は同じ陸上部の女生徒と駅で遭遇
その女生徒をそのまま行かせたことに苦い痛みを持ち続けてきた
父親の自殺後
その女生徒は「夜逃げした」と言われ消えてしまったから
陸上部だった二人は一人は新聞記者となり 一人は刑事になった
高校時代を過ごした白崎の街に仕事で戻ってきた福良は 夜逃げしたーと言われていた娘ー早紀の姿を見たように思う
おりしも白崎では殺人事件が起きていた
その事件を担当する芹沢は福良から早紀を見た事を聞かされ戸惑う
あの時 引き留めて話を聞いていたら
早紀は街を出て行かなかったのか
続く殺人
煮え切らない街の人々
20年前 何があって早紀の父親は自殺したのか
その頃に夜逃げするように居なくなった別な一家
事件の真相が見えてきた時 芹沢と福良 二人の男は早紀を死なせない為に動く
今度こそ 後悔はしたくない・・・・・・