夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

京極夏彦著「今昔百鬼拾遺 河童」 角川文庫

2020-04-12 22:28:44 | 本と雑誌



覗きが流行っているという 男が男の尻をー見たがってー
それに便乗してか 女を覗く者も出たと

尻ーここから河童の話しへつながっていく
女学生の河童談義

その場に以前 特殊な事件に巻き込まれた少女 美由紀もいた

その事件で美由紀と知り合った中禅寺敦子は 奇矯な探偵・榎木津礼次郎の助手をしている 元刑事でこれもかなりの変人の益田から相談を受ける
宝石泥棒 男の尻
ふわふわとあちこちに脱線する益田の話は 全貌を掴みにくい
敦子と益田がいる店の経営者が知った人間の名前が話に出てきて 加わる


従姉の家を訪ねた美由紀は 森羅万象の研究者・多々良と共に 溺死体を発見し警察の事情聴取を受ける

多々良の担当である敦子が駆けつけて

敦子は美由紀の従姉の家に泊めてもらえた


河童ー

川を流れる男の死体は 尻がむきだし
見つかったズボンはベルトが切られていた

殺人なのか
尻を見る為に?


次第に事件が見えて来る敦子

兄のようにはいかないが


昭和の時代が舞台の話し

河童そのものは出てまいりません
ある意味 人間の方が妖怪よりも恐ろしい


表紙と口絵に河童の面をつけた女学生の姿の人物の写真があります



このモデルとなった女性は女優の今田美桜さん

こういうお仕事もされているのですね