刑事の田伏にはネットで実名さらされた辛い過去がある
家族ー妻と娘にも被害は及んだ
捜査に復帰
関わった事件は凶器は同じながら 自称モデルの若い女性と タクシー運転手が被害者
動機が見つからない
そして殺人は続く
ネットに詳しいことからの異例の経歴持つ若い長峰は田伏とコンビを組まされることになった
刑事としては素人 ほぼ経験ない長峰を指導しつつ お互いの過去の心の傷にはシンパシーを感じつつ
長峰にはブラック企業でハードワーク 体調を壊したことが
田伏には思春期の娘がいるのだが 彼女によれば長峰は若手俳優にも似たイケメン
長峰はくせ毛を気にしているが
他の女性によれば額を出せばイイ男
優男で腕力はなさそう
人見知りで不器用
損をするタイプのようだ
警察OBで田伏の先輩が捜査が進展する 犯人の背景について助力してくれる
こうして全く見えなかった犯人の動機
被害者たちの罪が浮かび上がってくる
ネット社会 匿名をいいことに無責任に勝手な思い込みで呟かれる言葉
面白がって拡散する人々
著者の相場氏は震災以降の福島に心寄せ 題材にした小説を書いておられる
幾度か読み返したくなる解説は宇田川拓也さん
福島県の桃が食べたくなります
どうか頑張っておられる方々を苦しめるのではなく応援する側に回ってほしい
故郷を住む家を奪われ 生計たてる職業もなくなり家族すらばらばらに暮らさねばならなくなった
もしも自分がそういう立場になったら
ゼロというかマイナスから それでも立ち上がろうとする人を
少しでも支える側に回れたら
震災はまだ全然終わってはいない・・・・・
人を守る側の人間でありたいと あらためて思わされる物語でもあります
正義とは 何でしょう