銀行狐 (講談社文庫) | |
池井戸 潤 | |
講談社 |
「金庫室の死体」
経営が破綻して閉店された銀行の支店でバラバラとなった老女の死体が発見される
その残務整理にあたっている人間にも協力を仰ぎ 捜査を進める刑事の小松と花山
吝嗇家だった老女を殺した動機はー「失業の恐怖」だったー
「現金その場かぎり」
銀行で足りないお金が出てくる
灰原係長は犯人と盗み方に気付いた
窓口係の吉川について描かれ方から 物語の本筋には関係ありませんがー私は「俺は男だ」の吉川操を連想しました
ー普段はっきり物を言う性格の吉川
ー見ると吉川恭子が挑むように腰に両手を当てて私を睨みつけていた
ー私は彼女のきびきびとした動きが好きだった
優秀な人間もこと色恋で人生を狂わせてしまう
「口座相違」
新人のミスから浮かび上がる怪しい会社をめぐる計画倒産
金融 銀行
深淵ー
近寄らないほうが安心なーとすら思えてまいります
「銀行狐」
ぎんこうのあほどもえ てんちゅーくだす 狐
あほどもえ わてのめっせーじありがたくうけとりや 狐
おもろいものてにいれた たのしみにしといてや 狐
顧客をペテンにかけるように地獄におとしいれて 出世していく人間の理屈
そうした相手へやりかえしたいと思う人間
踏みつぶされて
銀行の常識はかなりおそろしい
「ローンカウンター」
連続する婦女暴行殺人 共通項がどうしても見つからなかった
それが意外なところから解けていく
事件解決後 刑事は似合わないこともしたりする
どんでん返しあり 意外な犯人像あり
楽しめる短編集となっております
きょう書店で探して、読んでみますね~。
きのう、宮部みゆき原作の映画化『ソロモンの偽証』の試写会に行ってきました。
うん、前後編に分けられているので、ダイジェストにならず、まずまずの出来かと思います。
読まれたんですね♪
俺は池井戸潤がお腹いっぱい状態だったので、ちょっと飽きがきていたんだけど、改めて夢見さんのレビュー読むと、どれもやっぱり面白かったって気になってきました。
現金なものです(照
厚さも手ごろで♪ 持ち歩くのにも「具合いい」です^^
「ソロモンの偽証」
感想有難うございます
まっき~様が「まずまず」とおっしゃるからには かなり良い出来なのですね
こちらは原作を未読なので まずは読まなければ!
本格推理ーの雰囲気もありました
眩暈するような銀行内部・・;
既に妖怪小説~~~~~・笑
などとも人間関係を思いつつ
奥様に花束と新車プレゼの刑事さん
短編集のおしまいの収録作品が 明るい終わり方でうまい組み合わせだなーとも思いました