夢見るババアの雑談室

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あさのあつこ著「地に巣くう」 (光文社文庫)

2019-04-14 01:47:43 | 本と雑誌
地に巣くう (光文社時代小説文庫)
あさの あつこ
光文社



「弥勒の月」
「夜叉桜」
「木練柿」
「東雲の途」
「冬天の昴」
に続くシリーズ6作目

父親に命じられ 父親に認めてほしくて言われるがままに15の年から人を斬り殺し続け
兄を殺せと言われて それを拒み父親を斬った清弥
「生き直せ」と兄は言ってくれた
故郷を捨て江戸へ

そこで出会った遠野屋の娘おりん
清弥はおりんの夫として・・・
遠野屋清之介として商人として暮らすようになる
だがー
おりんは死んだ
おりんの死により同心・木暮信次郎とその手下の岡っ引きの伊佐治と関わりができる清之介


些か酷薄かつ捻子くれた言動取る信次郎は何かにつけ清之介に拘る
時に助け合い時に相手の心をつっついて事件たちと向き合うようになる彼等


もめごとから救ってやった女は礼だと30両寄越したが
そこで口にした酒に痺れ薬が仕込んであったか・・・
動きが鈍くなった信次郎は男に刺された


男は何故信次郎を狙ったかー

その男は信次郎の亡き父親にこそ恨みを抱いていたらしい

信次郎の父親には何か秘密があったのか
そこまで恨まれるだけの何かをしていたのか


事は20年前にさかのぼる

清之介も手伝い調べて浮かび上がったことは

信次郎の父親は抜け荷にかかわっていたらしい・・・・・


背後には某藩の存在

信次郎を刺した男は20年前 人を殺して島送りになっていた


刺客に襲われた信次郎・伊佐治・清之介
遂に人を斬る清之介




希うように清之介は商人として生きていくことができるのか
人を斬ったことで 生き方が変わってしまうのか

シリーズは続いています

信次郎と清之介と どう変わるのか変わらないのか どう生きていくのか
それがこのシリーズの持つ力
彼等のこの先を知りたいと思ってしまう
近寄るには剣呑だが 頼りがいはある男達二人のこれからがどうなるのかと



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