夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

デンゼル・ワシントン(1954~

2005-05-16 08:24:03 | 映画

ニューヨーク生まれ

私はデンゼルを見ていると シドニー・ポワチエを思いだす

「夜の大捜査線」「手錠のままの脱獄」などの頃の・・・・・

「キングの報酬」「私の愛したゴースト」 「リコシェ」凶悪犯と戦うデンゼルは 悪辣な方法で陥れられ最後にぶち切れて・・・ 主人公の友人達(オデッサ)の俳優さんがいいのです

「マルコムX」 「ペリカン白書」ジュリア・ロバーツが美しい 「フィラデルフィア」「クリムゾン・タイド」 「戦火の勇気」メグ・ライアン演じる軍人はどのようにして死んだのか? その真実は何処にあるのか ラストが感動を呼びます

「悪魔を憐れむ歌」皮肉な最期まで・・・悪魔を出し抜こうとする タフな刑事が似合います

「マーシャル・ロー」「ラストゲーム」「天使の贈りもの」「ザ・ハリケーン」「タイタンズを忘れない」

「ボーン・コレクタ―」動けない役 最後の反撃で 犯人へ噛み付く 迫力ありました

「クライシス・オブ・アメリカ」陰謀を暴く 元 陸軍大尉を演じています

年齢と共に{存在感}を 増してきました

刑事か軍人を演じた映画が 好きです


黒川博行著「迅雷」文春文庫

2005-05-15 15:29:45 | 本と雑誌

冒頭 どうなっているのか分からないままに誘拐に成功

そうして2で それまでの経緯・人間関係が描かれる

あとは 誘拐された緋野 その手下のくえなさ加減

誘拐した主人公側は 幾度も危険な目に遭い お金もとれない・・・

動けば動くほど ・・・・・車は使えなくなるし

稲垣に巻き込まれた形だった友永が ヤクザに捕まったケンを救う為 命を賭ける

やがてケンだけでも取り戻し 一人空港についた友永は しかし 稲垣とケンを助ける為に 再び 二人の後を追いかけるのだ

「燻り」という作品も持つ著者が 燻り達の 他人から見たら

「あんたら・・・あほやなァ」「ほんま しょ~もないことして」 そんな ごみみたいな人間の意地と ひくにひけない{大切なもの}を 守るために 光る何かが 達者に描かれている

無器用ゆえに沈む人間 あっぷ あっぷ しながら 彼らは何処へ辿り着くのだろうか


グレゴリー・ペック(1916~2003)

2005-05-14 22:06:00 | 映画
カリフォルニア州 ラホヤ生まれ

医者となる途中で 演劇へ興味を持つ

大学時代は 競艇選手 しかし脊髄を痛め引退

1943年 「栄光の日々」で映画デビュー

2作目「王国の鍵」で主演男優賞にノミネートされながらも逃し 1962年「アラバマ物語」の弁護士役で漸く受賞する

「子鹿物語」開拓者の父親役
「白い恐怖」イングリット・バーグマンと共演
嫌味なくらいに二枚目ハンサム時代

「紳士協定」「頭上の敵機」かっこいいいです

「キリマンジャロの雪」原作ヘミングウェイ

「ローマの休日」明るく大人な新聞記者役 もう何も言いますまい♪とにかく素敵です

「白鯨」執念の船長役 髭も似合います

「大いなる西部」あのチャールトン・ヘストンと殴りあい 東部から来た男の役が似合います
インテリジェンスの中にも雄々しさが

「アラバマ物語」ペックの誠実さが弁護士役にぴったりでした

「渚にて」生き残りし者は・・・・冗談ごとにはならない近未来の恐怖 ヘタをすれば

「ナバロンの要塞」アンソニー・クインとのやりとりも面白い
クイン氏とは もう一つ「世界を彼の腕に」でも共演 こちらも楽しい作品です

「マッカーサー」サングラス姿が本物そっくりと評判でした

「アラベスク」ソフィア・ローレン共演 凝った筋立て

「オーメン」まだまだ素敵でした


端正な二枚目 そして紳士という言葉が最も似合うスターでした


エドワード・D・ホック著「サム・ホーソンの事件簿Ⅲ」創元推理文庫

2005-05-11 07:34:36 | 本と雑誌
田舎医者サム・ホーソンの回想録をとる短編集
小さな謎がビッシリつまってます

早くサム・ホーソンの結婚まで進まないかな~と 続きの翻訳を心待ちにしております


今回は長いことサムのもとで看護婦をしてくれたエイプリルが結婚

「私のことを女としてみてないでしょう」
なんてセリフを温厚なエイプリルが言ったりします

クラシックな趣の・・・
あんな時代もあったんだね~なんて 感慨にふけりつつ


赤川次郎著「神隠し三人娘」

2005-05-08 20:28:58 | 本と雑誌
以前 菊川玲主演でドラマ化された 霊感持つバスガイド 町田藍の出会う 怪異人情噺と呼びたくなるシリーズです

原作はよくできた落語のような味わいがあります

藍が不倫の誘惑にかかりそうになるエピソードだけは とってつけたような違和感がありますが


ギリシア彫刻のような美男子の運転手

変なツァーばかり考えつくバス会社の社長

TVドラマでは 高橋ひとみさんが いい味出してたハイミス バスガイド

オンボロすずめバス 怪奇ゾーンめぐるツァーの常連さん達も 何処かおっとりして あたたかいのです


畠中恵著「ねこのばば」新潮社

2005-05-07 15:49:14 | 本と雑誌
祖母ぎんの正体は 「皮衣(かわごろも)」なる人ならぬモノで 人間の世界では 死んだことになっている

姿は そのぎんの一人娘で 縁談が降るようにあった母たえに 似たのだから 若だんな一太郎は かなりの色男なのだろう

勘も鋭い 頭も良い
だが・・・体が弱かった

祖父母のつけてくれた これも人外のモノ 犬神の佐助と 白沢の仁吉

若だんな様大事の二人に守られ 屏風のぞきや 鳴家(やなり)達と共に 一太郎は 病気の合間に 寝込んでいる間も奇妙な事件の謎を解いていく



ーカリカリに痩せ あばらは浮き 顔は骸骨に皮を張り付けたようで 見てると何故か気分が暗くなる(中略)
上等の古着を貰って着ても まるで つぎはぎのぼろを纏っているかのように見えてしまう

四十なのか五十なのかも分からず 古びた人の干物が歩いているようだったー(「茶巾たまご」より)

と描写される金次の正体も面白い


利発な迷子於りんには鳴家が見える「花かんざし」

くえない坊さんと一太郎のやりとりが楽しい「ねこのばば」

佐助の切ない思い出がからむ「産土(うぶすな)」

幼馴染お春の縁談と その嫁入り相手 「たまや たまや」

このシリーズは映像化が予定されている・・・らしいです


畠中恵著「ぬしさまへ」新潮社

2005-05-07 01:10:25 | 本と雑誌
朝昼晩と それぞれ別の病気で死に掛けるほど 体の弱い一太郎

度胸も良く頭もいいのに 勿体無いねぇーと岡っ引きの親分は思う

色男の仁吉の失恋話も入った短編集

妖しは思う 人のほうが よっぽど恐いさね


畠中恵著「しゃばけ」新潮文庫

2005-05-06 22:10:33 | 本と雑誌
大店の若旦那 一太郎は生まれつき 体が弱く すぐ寝込む

そんな彼の友達は 餡子作りが苦手な お菓子屋さんの跡取り 栄吉と その妹のお春

屏風のぞきと囲碁をして

亡き祖父のつけてくれた 人ならぬモノ 犬神(但し普段は人間として店の手伝いを)の佐助

一見優男の仁吉こと白沢

顔は恐いが性格は可愛いらしい鳴家(やなり)

もののけ あやかし 人外のモノが見える一太郎

彼は人殺しの現場にいきあってしまう



お江戸と 妖怪の好きな方へ

柴田ゆう先生の表紙作中挿絵も楽しいです

作者は高知県に生まれ 名古屋で育ち 漫画家デビュー後に 都筑道夫先生の小説講座を受け

この「しゃばけ」で 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を獲得


本作品続編として「ぬしさまへ」(新潮社)


タイトルのしゃばけ(娑婆気)とは 
ー俗世間における名誉 利得などのさまざまな欲望にとらわれる心ー
だそうで