ジョージ・アームストロング・カスター(エロール・フリン)は1857年 米国陸軍士官学校に入る
故郷モンローの親に見せたくて自分で注文して作った軍服はめちゃ派手なもの
カスターはフランスのミュラ元帥に心酔しており その肖像画の軍服を模して 飾り付きの帽子も作り被っている
ミュラ元帥の戦術は「銃声に向かって走れ」とか
馬に乗り幾匹もの犬を連れて門のところへ来たカスターを見て准将クラスのお偉方が来たかとあたふたする軍人たち
だがカスターはただの入学しようとする者
その場にいた軍人さんの感想「4か所の騎兵隊に所属しあらゆる経験をしたが あんな男は初めてだ」
ネッド・シャープ(アーサー・ケネディ)はカスターを宿舎でなくテイプ少佐(スタンド・リッジス)の部屋へ案内する
からかわれ騙されていると知らずー故郷の自分の部屋よりはるかにいい部屋だとくつろぐカスター
ベッドで転寝していると 部屋の持ち主テイプ少佐が現れる
「私の部屋で何をしている」
自分をからかったシャープを見つけ 殴り倒すカスター
司令官のシェリダン大佐は言う
上官への暴行は死刑もあると そして命令違反は退学だと
そうまで言われても「個人的なこと」と殴った理由は明かさないカスター
シャープがカスターをからかう為にあらゆる手続きを省いていたので 入学の書類にカスターはまだ署名しておらず
「入学していない者は退学にできない」と粋なはからいのシェリダン
カスターと言葉を交わしたのちのシェリダンの感想
「退学させずに済んで良かった 彼には何かを感じる」
軍人として大変有能であったグラント将軍以来の士官学校の落ちこぼれとなるカスター
学校での成績は最悪の劣等生
規則を守らない自由人
馬術と剣術こそ最高だが
しかしリンカーンが大統領となれば国が二つに分かれる戦争が起きるーという予測は立てられる先見の明はあるカスター
やがて戦争が始まり 「軍人として別れよう」
士官学校から南軍を支持する軍人は出て行く
北軍は負け続け だがカスターは卒業もできていない
人手不足となった北軍では経験のない士官学校の人間も駆り出されることとなる
アルファベッド順に適任者をあげようとする陸軍の人間たち
たとえば「アンダーソンは 優秀で欠点がないが目立たない」
そしてカスターは「何をしても目立つ男だ」
成績は 「あのグラントよりひどい 」
しかしグラントは出世した だから戦場においては才能があるかもしれないーと見る人間も
はたまた「戦場ではなくケンカ向きです」という者も
指揮能力はどうだ?
「皆が従います」という答え
カスターが選ばれると「正気か?」という感想を漏らす人間は更に言う
「申し上げたようにケンカ向きです 今も規則違反で罰を受けています」
罰則を受けて 黙って歩くことをしているカスターは未来の妻となる運命の女性リビー(オリヴィア・デ・ハビランド)と出会う
道順を訊かれるも黙って歩かないといけない罰を受けているところ
話せない
そこへ司令官室へ来るように呼びに人が来て
「なんて ひどい人」と怒って去っていくリビーを追いかけ 話してはいけなかった事情を説明し 夜の9時に散歩する約束をするも
司令官室では 卒業と1時間後に汽車に乗るように命を受けて 約束は果たせない
待ち続けるリビー
カスターは来なかったけれど すっぽかされたのにリビー「彼と結婚する」
互いにほぼ一目惚れだったよう
カスターは中々配属されない
「君の配属は最後」とテイプの嫌がらせ
だがカスターは健啖家のウィンフィールド・スコット中将(シドニー・グリーンストリート)一緒に食事をする機会を得る
スコット「ところで食欲の無い理由は?」
カスター「副官に嫌われているんです」
スコット「カスター君 わたしと一緒に来給え」
スコット中将みずから 副官に言ってくれて カスターは希望通りの第二騎兵隊へ配属されることとなる
馬がないから 副官テイプの馬を分捕り 第二騎兵隊の野戦本部へ向かうカスター少尉
そこで因縁あるシャープとも一緒になる
マナサスで午前4時に攻撃
1861年午後4時
部下を率いて戦況を見て「下馬して戦え!」とカスター
この橋は守るんだと
形勢不利だからと撤退を命じるシャープに逆らう
肩を撃たれながらも「突撃だ!」
負傷しながらの手柄を褒めるシェリダン
カスターの病室まで勲章を届けてくれた
カスター「右肩に鉛の弾 左肩に勲章 バランス取れてる」
「何か望みはー」とシェリダンが尋ねると
カスターは モンロー氏への紹介状を書いてくれるように頼む
カスターの心には果たせなかった散歩の約束と その相手 美しいリビーのことがあった
シェリダン「ところで知っているかな 彼には美しい娘がいる」
と お見通しのような言葉を
すっとぼけるカスター「そうですか」
そして紹介状が手に入ると リビー会いたさに自主退院するカスター
汽車でリビーのいる街につくと 酒場から歌が聞こえてくる
水の代わりに酒を飲み勘定は払わない
借金がなんだ 俺はギャリーオーウェンの男
店に入り楽器を演奏する騎兵隊の軍服を着ている男にカスター「いい歌だ 題名は」
騎兵隊の軍服を着ている男「あんたも騎兵隊か(カスターの軍服を見て) 女王陛下の執事(バトラー) バトラーだ
元英国軽騎兵 今はミシガン第一騎兵隊」
カスター「第二騎兵隊のカスターだ」
バトラー「勲章をもらったカスター?」
カスターが頷くとバトラー
「おかけに・・・ おい給仕さん もっと酒を持ってきてくれ」
カスター「今は飲むわけにはいかない でも奢るよ
何故 ミシガンの騎兵隊に」
バトラー「コネティカットじゃ 綴りも発音も難しい
さっきの歌はギャリーオーウェンだ
英国第五騎兵隊で歌った」
カスター「覚えたいな」
バトラー「では教えよう みんな一緒に」
機嫌よく歌い出した店の外にはリビーの父親が知人と挨拶
リビーの父親はこの酒場の大家で家賃の集金に来た模様だが 契約が切れたら(酒場経営以外の)もっとまともな人に貸す
などと話している
酒場は町の汚点だとも
店に入って来た男をリビーの父親とも知らず 言い合いをしてしまうカスター
その頃リビーは今日で四回目の紅茶占いを身の回りの世話をするキャリーにせがんでいた
飲み終えた紅茶の葉の形を 背の高い男が玄関ベルをひっぱっているーとキャリーが解読した途端に 玄関ベルが鳴る
魔物出現と怯えるキャリーは鍋を構えて玄関を開ける
カスターの姿に 動けないリビー
キャリー「どうしたの 願いがかなったのに突っ立って」
リビーに向かってカスター「君に謝罪を 本当は君に会いに来た あなたのいない人生など想像できないから」
リビー「夜の9時に来ても もう待たないわよ」
カスター「許してくれ 事情があるんだ」
リビー「今のは怒っているふりよ 事情があると思ってたわ」
カスター「あのあとすぐ汽車で赴任した」
リビー「汽車は待たないけど 女は待つ」
カスター「分かってくれて有難う」
会話で幼馴染と分かる
家の前を通るカスターにいつも舌をだしたおさげ髪の女の子
カスターは その女の子の髪をひっぱった
帰宅したリビーの父はカスターの姿を見て怒る
紹介状があろうと関係ない「太った成り上がり野郎と言ったな」
追い出すふりをして怒りながらキャリーは小声でカスターに言ってくれる
「あとで戻っておいで 夜9時に門へ」
カスターが出て行ったあと ウサギの形のお守りに「ウサギよ あの人をお守りください」
と お嬢様思いの優しいキャリー
夜 カスターを待ってくれていたキャリー
リビーの父親が 警戒してリビーを部屋へ閉じ込めている リビーは父親と喧嘩中
キャリーはリビーの父親が出てきたら梟の鳴き声で合図してくれると言い リビーのいる二階まで木を登れるかと
カスターとリビーは互いの想いを確認しあうが
隊へ戻れと命令の来ているカスターは汽車に乗らなくてはいけない
「戦死するわ いやよ 行かないで」とリビー
カスター「リビー結婚しよう 将軍になったら結婚してくれ
将軍になったら父上も喜んで出迎えてくれる」
梟の鳴き声が聞こえて急ぎ木を伝って下りるカスター
ところが それは本当に梟の鳴き声
キャリーは眠ってしまってて その梟の鳴き声で目を覚まし
この場面でその梟がなんとね ウインクをして とってもかわいいんです
その後 続く命令に混乱し間違った命令がカスターに届き カスターは旅団長として任命されゲティスバーグの戦いに加わる
仕立て屋がどんな要望にもこたえると注文をとろうとするも拒否したカスターだが その任命書を見て軍服を作る
そのカスターの部下への命令は「銃声に向かって走れーだ」
司令部では不利な戦況に慌てている
重要な配置にいる兵を指揮しているのはカスター「我が軍で最も無責任な男が指揮しています」
やがて カスターが命令に背いたおかげで助かった
カスターは 「⦅陣地も守らずに」ハノーバーのスチュアートを攻撃中だ」
右往左往するテイプのいる司令部をよそにカスター率いるミシガン隊は南軍のスチュアートを撃退 スチュアートの隊は武器を捨てて敗走
カスターの処置を問われたスコット中将
「一緒に食事に行く」
遂に南軍のリー将軍も降伏し 北軍の勝利
帰郷したカスターは英雄として歓待されパレードも予定されている
リビーの父親もリビーも迎えに来ている
リビーと結婚式を挙げるカスター
軍を離れたカスターは酒量が増えてリビーは案じていた
戦争の英雄は 自分を持て余している
シャープと鉄道会社の社長の父親がカスターを訪ねてきて 高額の報酬でカスターの名声を利用しようとするも 断るカスター
リビーは父親の友人で親戚のような交流あるカスターの元の上官シェリダンに会いに行き なんとか夫を軍隊に戻してくれるように頼む
赴任先は西部のリンカーン砦
リビーは家を離れてカスターと共に行くことを決心
幼い頃から傍にいてくれたキャリーにも別れを告げる
キャリー「家を捨てるなんて馬鹿げてる 旦那様のせいで苦労ばかり」
砦に向かう一行を先住民が狙っている 馬が欲しいのだ
リビーの乗る幌馬車を操るのはカリフォルニア・ジョー(チャーリー・クレブウィン)
先住民の事に詳しく カスターは軍へとスカウトしようとする
ジョーの注意でいち早く先住民の攻撃に気付いたカスターは襲ってきたスー族の首長クレイジーホース(アンソニー・クイン)を捕まえる
カスターが赴任したリンカーン砦の兵士達はだらけきっていた
金さえ出せば銃を先住民にも売っている
昼間から酒場に入りびたりの兵士
その酒場は政府から公認を得てシャープが取り仕切っている
まずは酒場を閉めることから改革に手を付けるカスター
反抗するシャープに 言うことを聞かないと「鏡に投げつけるぞ」
カスターの腕っぷしと有言実行ぶりを熟知してはいるシャープ
腕力ではカスターに勝てない
カスターが酒場にいる間に 助けが来てクレイジーホースは逃げた
カスターは砦の兵達に話す
「我々にが戦う敵は数千人の優秀な軽騎兵(先住民のこと)だ
我々も優秀な兵が必要である
共にこの連隊を合衆国最高にしよう
連隊は単に600人の訓練された兵隊ではない
兵隊が死んでも隊は生き残る
不滅の魂があるからだ
その魂を見つけ出そう
我々の象徴を見つけるんだ
誇りと忍耐力を与えてくれるもの 戦場で死ぬ勇気をくれるもの
それが見つかれば あとは命がけで馬に乗り戦場で戦うだけ
期待しているぞ」
そう話しているところに現れたのは あのバトラー
バトラー「バトラーです」
カスター「女王陛下の執事(バトラー)が何故ここにいる」
バトラー「一緒に西部を見たいと思い 追いかけてきました」
カスター「そうか モンロー(カスターの故郷の町)以来 気になっていた」
バトラー「何がです」
カスター「何度も君を呪ったよ あの曲が思い出せなくてね」
バトラー「ギャリーオーウェン?」
カスター「それだ 歌ってくれ すごく重要な歌なんだ」
部屋にあるオルガンを弾いて歌うバトラー
{大胆に進む我らは真の勇者 勇ましい足音は国の歴史を変える
その名声は故郷にまで鳴り響き 敵も怯む栄光のギャリーオーウェン
その名声は故郷にまで鳴り響き 敵も怯む栄光のギャリーオーウェン
勝利を収め称賛の声は止まない 足音が響く栄光のギャリーオーウェン
名声を競い悪しき敵を倒し 凱旋する栄光のギャリーオーウェン
名声を競い悪しき敵を倒し 凱旋する栄光のギャリーオーウェン}
兵達に愛唱されて隊のテーマソングのようになっていきます
だらけていた兵達も次第に鍛えられ活気を取り戻す
ーこうして不滅の第七騎兵隊が生まれ 押し寄せる文明と共に先住民たちを一掃したー
(とテロップ入ります)
カスター率いる兵達は数々の勝利を収め 遂にはクレイジーホースが話し合いたいと言ってきます
自分を捕えた時に馬を返せば縛り首にはしない60日間の禁固と言い 約束を守ろうとしてくれた「長い髪」(カスターのこと)となら話すと
クレイジーホース「平和を築きたい 戦いはもううんざりだ
草原と川沿いにある住居はお前らに明け渡す
バッファローの狩猟場も譲る
だが一か所だけは渡せない
その場所はブラックヒルズ
先祖の魂が住み 神々の家がある
他の土地は渡すが あの土地だけは駄目だ
神聖な土地に入らないと白人の首長に約束させろ
そうすれば永遠に我々は約束を守る」
カスター「白人の首長が そう約束した時には 私と我が軍がブラックヒルズを守る
約束を破る白人は私が許さない」
クレイジーホース長い髪の言葉は信じる だが白人の首長は信用できん
いいか長い髪 もし約束を破れば
スー族以外にシャイアン オグララ ブラックフット あらゆる部族が集まってくるだろう
そして戦うのだ
我々の命 そして神々 先祖の魂まで滅びる
敵を道連れにな
話は終った」
合衆国とスー族の条約は結ばれたが
それで儲けの減った強欲なシャープ父はおさまらない
「馬鹿げた条約のせいで我が社は倒産寸前だ
昨年は入植者がほんのひと握りだけだった
鉄道が問題なんだ
通り道のブラックヒルズは西部への玄関だが 未開人どもが我々を阻んでいる」
シャープ「政府にかけあえば?」
シャープ父「その為にテイプを特別委員として招いた」
テイプの役割とは
先住民の特別保護区で民間と軍を取り持つ
そうしてブラックヒルズを掌握しようと考えているシャープ父
シャープ「無理だな 第七騎兵隊が道や川を守っている 彼等を出し抜くことはできない」
シャープ父「私だけでは無理だろう 何千人もいたらー
金鉱さ 」
無い金鉱で つくりもののゴールドラッシュを招こうというあくどい考え