うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

山吹のひと枝

2014年04月14日 05時44分03秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
これはわが庭の、山吹 のひと枝。わたしの好きな花だ。
 以前は、造園の仕事柄、植栽計画では低木の配植上はよく 雪柳(ゆきやなぎ) や 下野(しもつけ) をかたまりで隣り合わせて植えた。しょせん、樹木図鑑を見ての頭でっかちの知識、なんとなく馬鹿のひとおぼえに近い。プラン上は自然を模倣することが前提なのは言わずもがな、である。どうやら自生的にはあり得ない自然と、わたしはあとで気付く。現実的に実際、これらの植物の生育の自然環境を問われれば植生上はあり得ない。
 山吹 の配植方法に納得いくようになったのは、わたし自身の故郷、東北の実家の小さな流れである沢沿いに多かった幼い記憶をたどってからである。が、帰郷時には季節が合わずいまだ実見していない。

 流行歌では“北国の春”の歌詞に近い。まるごと望郷のイメージだ。歌手は田園の小父さんよろしき粗野な風貌をした 千昌夫 だが、透明感のある高音を張り上げて顔がくしゃくしゃになって歌う姿に、わたしは時に不覚にも落涙する。なぜか、あの隣国の中国では愛唱歌として好まれている。どうやら、故郷への思慕とか、過ぎていった追憶のほとばしる心情が絶叫しているのだろう。
          
撮影日時:平成26年 4月12日(土曜日)11:00分頃

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「北国の春」いではく作詞・遠藤実作曲

白樺(しらかば) 青空 南風
こぶし咲くあの丘 北国の
ああ 北国の春
季節が都会ではわからないだろうと
届いたおふくろの小さな包み
あの故郷(ふるさと)へ帰ろかな 帰ろかな

雪どけ せせらぎ 丸木橋
落葉松(からまつ)の芽がふく 北国の
ああ 北国の春
好きだとおたがいに言いだせないまま
別れてもう五年あの娘(こ)はどうしてる
あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな

山吹(やまぶき) 朝霧 水車小屋
わらべ唄聞こえる 北国の
ああ 北国の春
兄貴も親父(おやじ)似で無口なふたりが
たまには酒でも飲んでるだろか
あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな

 以下にWebで拾った分類上の知識を付す。
●ヤマブキ(山吹、棣棠、学名:Kerria japonica)はバラ科ヤマブキ属(本種のみの一属一種)の落葉低木。黄色の花をつける。春の季語。
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