まだ韓国内でも公開されてない作品ですってね。
勿論、日本でも、この衛星劇場さんでの放送が、初公開だったようです。
チャン・ヒョク氏のハリウッド初進出・・・という事で、注目されていたようなのですが、何故、自国内で公開されないのか、不思議ですが・・・。
これまた、先日観た「アドリブ・ナイト」と同様、台詞がむっちゃ少ない作品ですねぇ。
な~んて言うのか、時間も前後する事が多く、幻想的な雰囲気がしました。
ヒョク氏は、靴修繕をやってる父と優しい母との3人家族。
幼い頃から、父親に、
”夢や希望が成功するか否かは、努力したかどうかで決まる。一番大切なのは勉強する事だ。”
と、言われて育ち、勉強に励むのですが。
ある時、母親に連れられて初めて見た社交ダンスに心を奪われてしまうのです。
それ以来、本屋で社交ダンスの習得本を手に入れ、見よう見まねで練習を始めます。
でも、父にはあまり良い顔はされません。
ところが、大学へ進学する希望が金銭的な理由で断念せざるを得ない状況になり、父親の勧めで町工場に勤めるしかなくなります。
しばらくは勤めるのですが、ダンスへの思いは諦めきれず、シンガポールのダンス教習所への入学を決意するのです。
旅立つ息子を何も言わず見送る父親の姿が、なんとも寂しそうで、すまなさそうで、切なかったです。
その教習所で、ヒョク氏が出会ったのが、シンガポール出身の女優ファン・ウォンさん演じる元ダンスチャンピオン。彼女は、競技会で倒れ足首を傷めて以来、講師をしているのです。
彼女が、なかなか美しい
そして、彼女の恋人の元武術チャンピオンをジェイソン・スコット・リー氏が演じてます。かなり、イカツイ・・・
主に、この3人のシーンで構成されてます。
全体にシャがかかったようで、スローモーションのシーンも多く、夢の中のストーリーの様に思えます。
バックに流れる3拍子の曲も静かで、時折打楽器のBGMが入って緊張感を高めます。
反対していた父親から、新しい手作りの靴が送られてきたり、夢を諦めて帰国したヒョク氏に、
「勉強が大事だと言って来たが、生きてみると、本の中では学べない事がたくさんあると判った。」
と、旅費を渡すシーン等は、やっぱ、しみじみと家族の愛情が沁み込んできました。
そのお金も、こつこつと貯めたモノだと判るような、小銭やら紙幣やらが混ざってるんですよ。
一つ私が
”ほぉ~っ”
と思ったのは、ラスト間近なシーン。
それまで、ヒョク氏の”師”だったファン・ウォンさんの表情が、あるエピソードで一気に彼に対する感謝や愛情を込めた”対等の立場の女性”の表情になるところ。
もっと言えば、一気にか弱く、うら若い女性・・・って雰囲気になるんですよ。
それが、一瞬の変化なんで、私は、
”ほっほ~っ”
と、感心してしまいました
ただ、タイトルの「~ドラゴン」と言うのが、どーいう意味なんだろうと色々と想像してたんですよ。う~ん・・・ ちょいとドラゴンと言うには早いだろうと思ったんですが、皆さんは如何だったでしょうかねぇ。
詳細な内容は、作品をご覧になってください。