まったり まぎぃ

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映画版『ファン・ジニ』

2009-02-24 12:03:35 | 韓国映画のエトセトラ
ファン・ジニ 映画版 [DVD]

ポニーキャニオン

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かなり印象が違いましたね、TV版と。

やっぱり、衣装の所為でしょうかねぇ。

TV版の方は、チマがかなりふんわりとドレスの様に広がってましたが、こちら映画版では、身体に沿うような感じでした。

それだけでも、随分印象が違います。

他に挙げれば、ヘアースタイル。上の写真でも判るように、映画版の方が、かなり派手

TVで最初に観た時は、あの重そうな頭に驚きましたよ。

お辞儀したら、絶対に頭が落ちる・・・って感じ

 

まぁ、見た目はそんな所が違いでしょうかねぇ。

 

ストーリーは、全く違う設定、そして流れです。

唯一、チニに恋焦がれて、若者が亡くなってしまう・・・というエピソードが同じ。

TVでは、ご存知の様にチャン・グンソクくん扮する若様が、二人の想いが叶えられない事を苦にして、病に倒れ、そのまま亡くなっちゃいましたよね。

そして、チニの住む家の前まで来た棺が、突然動かなくなってしまう。チニが自分の衣を掛けてあげると、ようやく動き出すというシーン。

もう、号泣、号泣・・・でした。

映画版では、チニに恋焦がれるのは一般庶民の若者。

チニの噂を聞いて、そっと部屋を覗くのですが、家人に見つかってしまいます。でも、その若者をチニは放免してやろうとします。その時、若者が、自分に一文字で良いから、書いてくれないかと、布を差し出すのです。

チニは、その布へ”明月”と書いて上げます。

その後、一層想いの募った若者は、亡くなってしまうのですが、若者の親戚は、彼の想いがあまりにも可哀相で、その棺を、わざとチニの家の前に置いて、チニに出て来るよう居座るのです。

そして、チニは周りの者の止めるのも聞かず、出て行き、破談になった自分の婚礼衣装の上着を、棺に掛けてあげるのです。

 

チニは、両班の娘として育って来たのですが、実は、両班の父と下女との間の子なのです。家名を重んじた母が、自分の子として育てたのです。

その出生の秘密が、縁談の相手方に洩れ、破談となってしまいます。

それを切っ掛けに、母親はチニの身分を剥奪してしまうのです。

チニは、寝耳に水の状況で、いきなり全てを失う事になりました。

そこで彼女が選んだのが、”妓女”になるという事。身分制度や、世間への抵抗から、その道を選んだのです。

そして、妓女になる時に必要な”世話人”を、幼い頃から傍に居てくれたノミ=ユ・ジテ氏に頼むのです。自分の貞操と引き換えに・・・。

 

しかし、そこでノミが明らかにしたのは、縁談の相手方に彼女の出生の秘密をばらしたのは、自分だという事。

どうしても自分の傍に居て欲しかった。自分から近づく事は出来ないから、チニの方から、自分に近づいて欲しかった・・・と。そんなに焦がれた人が妓女になるなんて、想像もしていなかった・・・と。

 

後は、DVDでご確認ください。

 

ソン・へギョさん、かなりイメージチェンジですね、良い意味で。

今までは、可愛い、純粋・・・という雰囲気が常に付いて回るようだったのですが、この作品では、清純なお嬢様から、世の中の全てを知った顔をしている妓女まで、幅の広い女性像を演じきっています。

気の強いお嬢様なんだけど、世間知らず。

そして、世の中を醒めた目で見つめ、取り澄ました両班の男性の本性を暴き出す様な高慢な女性。

この変化は、なかなか・・・です

 

ユ・ジテ氏は、相変わらず渋いカッコ良い

スンウくんに似てるからってだけじゃなく、何時観ても素敵です

今回も、一途な下男・・・という役なんですが、決して弱い立場、弱い姿の男性じゃないんですねぇ。

チニの事を本当に命がけで守りぬくんですよ。

 

画面は、全般を通して、黒の色彩が強い、レトロな雰囲気です。

だから、ラスト近くのシーンの明るさは対照的で、ライトじゃない天然の日の光の眩しさが、一層際立っていました。

 

ラストシーン、CGかと思う位、水墨画的な背景なんですが、もしかして、ここが話題となった北朝鮮の《金剛山(クムガンサン)》

一服の絵の様な・・・って、こういう事を言うんだろうな・・・と、つくづく思いました。

コメント
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