これまでの記事は、こちらから。
史劇とは全く違った終わり方ですねぇ、この作品は。
これこそ、所謂
”そして、いつまでも皆仲良く暮らしましたとさ”
という昔話的な終わり方と言えましょう。
最後まで、登場人物の全てが”良い人”でした。
気持ちが離れていったギドンやミスを、最小限度の粘りで手放してあげたボクヒとガンジェ
これが、粘りや縋り付きが定番の韓国ドラマとしては、意外な潔さと私の目に映りました。
気持ちが良かったです
「愛だと思っていたのは、過ぎ去った過去の時間への執着だった。」
というガンジェの言葉は、久しぶりに
”ほっほ~っ”
と、思える台詞でした。
そして、残された二人がくっつく・・・という結末になりがちなんですが、そこも、いたってすっきり
お互い、新しい恋が出来そう・・・ってか、ガンジェの場合は、もう芽生えて来たって感じを匂わせての終わり方は、とても自然。
ただ、ラストになって、ギドンの仕事が余りにも早く軌道に乗ったように見せるのが、ちょっと綺麗過ぎですな。
それと、ラスト近くなって
”認知症を患ったお父さんの姿を出さないなぁ・・・”
と思っていたんですが、最終話で映ってた後姿のあの方は、絶対に別の人物が演じてましたよねっ だーって、顔の輪郭違うように見えましたもん
知恵遅れの兄を演じてたあの俳優さん、今まで見たのは、結構強面の役が多かったんですが、この作品での演技は、とっても素晴らしかったですねぇ。
あの体格で、あの表情って言うのが、意外だけど、とってもリアルでした。
わざとらしい台詞や行動があるわけじゃなく、よくあるように、
”こういう状態でも、本当は普通の人の感情があるんだよ”
という様な、意図的に泣かせるシーンを作ったり・・・と言うのが無かったように思います。
まぁ、この兄と認知症の父親の問題は、触れるととことん深くなってしまう問題だけに、この程度の表現で止めるしかなかったのかなぁ・・・と、思ったりもしました。
20話は、無くても良かった感じで、19話に詰め込んでも良いような内容でしたが、その分、”その後”の皆の行く末がしっかりとわかって、それはそれで良かったかな。
”終わったな”
・・・と、ほっとする作品でした。
嫌な気分にならずに最後まで観ることの出来た、珍しい作品だったと言えます。