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ヨハンは懲戒処分を言い渡されたようです。
でも、この休暇を利用して、ウィルス性の内耳炎の治療を開始しました。
この治療をすると免疫力が低下するらしく、今まで以上に気を付けなくてはならないようで。
シヨンは本当に保護者のようにヨハンの面倒を見ようとしました。
1回目で効果が表れれば、期待できるのだが・・・と主治医は言いました。
効果は・・・どうでしょう。
まだ眩暈を起こしているようですし・・・
刑務所で5353と呼ばれていたパク・ジョンボは、今バリスタとして仕事をしていました。
務めているカフェにヨハンはシヨンを連れて行きました。
真面目に働くジョンボを見て、2人とも嬉しく思いました。体調も良くなっているようですし。
パク・ジョンボは、ヨハンたちを見て、お似合いだと言いました。
シヨンは嬉しそうに恥ずかしそうに俯きました。
そんなシヨンを、ヨハンは愛おしそうに見つめています。
シヨンは、ヨハンの体に良いと思いつく食料をあれこれと買い込みました。
そして、ヨハンの家に行き、冷蔵庫に詰め込みました。
その時、また耳鳴りが起こったヨハン。
シヨンが血圧等のチェックをしました。
ヨハンは、動悸がするのを感じました。体調の悪化と言うより、シヨンが傍にいるから。
「この部屋に俺以外の人がくるとは想像もしていなかった。」
ただ、夢はみたことがあるようです。患者にばれて、医師失格だと言われる夢を。
「痛みを感じなくても、同じ病人でしょ。患者の辛さ悲しさを誰よりも分かってあげられます。患者が聞いてほしいのは、どこが痛いのかではありません。どれだけ痛いのかです。」
そう言うシヨンを、ヨハンが嬉しそうに愛おしそうに見つめました。
いい雰囲気になったところに、お邪魔虫たちが
イ医師、ホ・ジュン、キム・ウォニです。
停職処分を不服として、慰めにやって来たんですが・・・。
ヨハンは焦りました。
すぐにシヨンは隠れましたけどね。奥の検査機器の置いてある部屋です。どうもそこから外に出られるようです。
イ医師たちが帰ったあと、慌てて奥の部屋に行くと、既にシヨンは帰ったあと。
メモがありました。
『悲しくなりました。毎日ここに一人でいたなんて。怖くなりました。こうしないと生きられない事が。でも感謝してます。こうして生きていてくれて。そばにいてくれて。』
ヨハンの目から涙が一筋こぼれました。
泣けたわ・・・。
悲しくなる気持ち、分かるような気がします。
私事ですが。昔、病に臥せった父親を、まだ20代前半だった弟が母親と一緒に介護していました。たまに帰る私は、慣れた手つきで父親の世話をする弟を見て、涙が出そうになったことが度々ありました。同世代の人が青春を謳歌している時、弟は介護していたのですから。慣れているということは、それほどに数をこなしていると言う事です。
申し訳ないという気持ちと同時に、可哀そうでなりませんでした。
事件が起こりました。
患者会の一人が行方不明だと言う通報が入ったのです。
その女性を見て、ソン検事は驚きました。先日、自分に話しかけて来た女性で、『死に関する対話』の集まりを教えてくれた人物でした。
その後、女性の夫の携帯に動画が送られて来ました。
それには、横たわる女性本人が写っていました。
女性は、余命僅かだと語り、死ぬことより苦痛に耐える事の方が怖いと話しました。
その恐怖から解放される方法を選択したと、何者かに薬物を注射され、息を引き取るまでの様子の一部始終が写っていたのです。
薬物の名は『ケルビム』。
安楽死の記録です。
チンムリジョンドゥの株価は上昇していました。
新薬販売をアピールすることで、株価の上昇を図ってるわけ?
安楽死を合法化することで、独占販売を狙っているのかもしれないと、ソン検事は思いました。
充分な疑惑は感じますが、まだ証拠がありません。
このケルビムを待っていたのが、イ・ウォンギルとハン弁護士たちのようです。
ヨハンは、この薬の価値を理解すると踏んで、どうも支援してきたようです。広告塔として使おうとしているのかも。
でも、今の所、ヨハンはそう言う考え・・・医師が死を待つしかない患者のために、処罰されることなく安楽死させるのを良しとする考えには反対だとハン弁護士は察しました。
だから、まだ打ち明けてはいないのです。
彼らは、法律を整備しようと考えているのかな?安楽死を認める法律を。
イ・ウォンギルは、今後、ヨハンが患者に手を差し伸べる時、必ず『ケルビム』が助けになる筈だと確信しています。
イ・ウォンギル自身が、何かの病気のようで、車いす生活を送っているのですが、体調もあまりよくない感じです。
何だか、どっちを向いても何らかの病を抱えている人ばかりです。
眠ったままの父の傍にいたミレ。
父親の携帯にシヨンからメールが送られて来たのに気が付きました。
今までも、ずっと話しかけるように何でもない出来事をメールしていたようです。
ミレは、姉の気持ちをやっと理解したようです。
『お父さんが大好きだって』
そんな言葉と一緒に、父の手をミレが支えて指ハートの格好をした写真が添付された返信が届きました。
シヨンも、ミレの気持ちを理解しました。
シヨン母は、娘たちの想いを知りました。
父親の延命についての論議が終わってから、結果を話した方が良いと考えました。
討議させたり経過報告をするのは、あまりにも酷だと思ったのでしょう。
院長とクォン医師は、次期理事長選に向けて、密かに、でも着々と準備を始めています。
ヨハンは海外の病院に研究員として参加したいとメールを送っています。
近い将来、病院を辞めなくてはいけない事態になると考えたのでしょう。
その準備ですかね。
ある日、ヨハンは偶然ソン検事の病気を知りました。
主治医の病院に、ソン検事が救急搬送されたのを目撃したのです。
担当した医師が処置に手間取っているのを見て、テキパキと指示しました。
朦朧とした意識の中、ソン検事はヨハンの姿を見た気がしました。
ヨハン、仕事に復帰しました。
チェ・ウンジョン、アン記者から驚くべき情報を得ました。
ヨハンと同じ時期に刑務所にいた者が情報提供者の一人だったんです。
新入りだと言う事で、袋叩きに遭った時、ヨハンは彼ら目の前で切られた傷口を麻酔無しに縫合したことを聞いたアン記者。
CIPA・・・先天性無痛無汗症だと察したのです。
これが公になったら、ヨハンはもう医師としてはいられなくなる・・・と言いました。
チェ・ウンジョンはソン検事に即、報告しました。
そして勝ち誇ったように言いました。
「私がチャ・ヨハンを告発します。」
イ・ギソクが救急搬送されてきました。
ジムで突然倒れたと言うのです。意識がありません。
治療を施しても、意識は戻りません。
ジソクの持ち物から、注射器が発見されました。ジソクは筋肉増強を目的にステロイドを注射していたのです。
でも、筋肉増強用のステロイドとは別のモノでした。筋肉増強用は、免疫力を落とすことは無いそうですが、ジソクが打ったのは、免疫を抑制してしまうものだったのです。
ギソクの容体がさらに悪化しました。
ヨハンはギソクの顔を撫でました。自分と重なったのかもしれません。