辻村深月さんの作品です。
同級生の一人が女優になりました。
それも、注目の・・・。
そんな設定で始まる作品。
有名女優になった同級生をクラス会に呼ぼうと言う話になります。
どこにでもありそうで、めったに無い話です。
誰が女優に声をかけるかということから、同級生たちの過去が浮き彫りになってきます。
同じ教室で過ごした時代にあった出来事、隠された思いがそれぞれの心に蘇ってくるのです。
決して楽しいだけじゃなかったし、優しいだけでもなかったということに、卒業して10年経った今、気づくのです。
作品に描かれているような深刻さは無かったけど、思い当たる感情が確かに自分にもあったと、私も思いました。