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テソンは、3日も予定より早く帰国して来ました。
マスコミやファンに空港とかで取り囲まれるのが、負担だったようです。
もしかしたら、何かしらの体調不調を引き起こすのかもしれません。
記者会見でフラッシュを浴びた時、ちょっと落ち着かない様子を見せていましたから。眩暈を起こしそうな感じでした。
その時、テソンはハンビョルを探しました。
たくさんの記者やスタッフたちの中にちょっと不機嫌そうなハンビョルの姿を見つけると、ほっとしたような表情になりました。
それ以来、テソンは毎日会社に出社して来ます。
広報チームに入りびたり、何かとハンビョルに文句を言ったり、注文をつけたり。
テソンが常に近くにいて、自分たちの仕事を見つめているのは、やはり皆プレッシャーを感じて居心地が悪いのですが、トップスターで稼ぎ頭のテソンに抗議することも出来ません。
ハンビョルなんぞは、露骨に嫌がり、テソンに会社に来るなと言うのですが、目的のあるテソンが従う筈も無く。
広報チームは、報道各社に所属芸能人の情報を知らせるのも仕事の一つです。
イメージを上げるためにも、重要な仕事です。
しかし、ミスもつきもの。よくあるのが、資料の誤字脱字。
今回、広報チームの新人ボインが、そのミスを犯してしまい、ハンビョルはその後始末に大わらわ。
ボインに注意するハンビョルを見て、テソンが口を挟んで来ました。
ハンビョルのミスは、こんなもんじゃなかった・・・って。
実は、6年前、まだハンビョルも新人だったころ、テソンについての記事で大きなミスをしてしまったのです。
よりによって、テソンについての記事でした。それも、間違い方が酷かった・・・。
下半身についての偽情報記事になっちゃったもんでね
当然、テソンは激怒し、
「見せてやるから確かめろ」
と、ハンビョルの前でズボンを脱ごうとする始末。
寸でのところで、カン・ユソンたちが押しとどめたので、修羅場にならずに済んだわけです。
それを、テソンは未だに根に持ってて。
何かにつけてハンビョルに逆らったり虐めたりするのも、そのせいのようですね。
でも、しょっちゅう口喧嘩する二人を見ていた広報チームの後輩たちは、2人の間に何かあると感じていました。
ハンビョルを虐めているんだけど、何か愛があるように思える・・・なんてね。
もしかしたら、昔、つきあっていたとか?・・・と、あれこれ想像を働かせています。
この推測、まんざら外れてはいなさそうです。
この一件の時、首になりかけていたハンビョルを救ったのは、テソンだったからです。
首にするな、これ以上怒るなと上司に掛け合ったのです。
ハンビョルを虐めるのは自分だとテソンは言いました。でも、テソン自身、自分の気持ちに気づいていないようですね。
もうひとつ、テソンは、自分がアフリカに行く羽目になったのは、ハンビョルのせいだと思い込んでいます。
ここにも何かありそうです。
テソンは、ハンビョルが勧める次の作品も気に入らないと、難癖をつけ始めました。
人気作家の作品だけに、たくさんの俳優が望んでいる作品です。
テソンにオファーがあったので、ほぼ決まりだと諦めていた他の俳優やマネージャーたちは、俄然動きを活発化させ始めました。
パク・ホヨンもその一人。
自分が担当している俳優を売り込もうと、作家がファンだと言うBTSのライブチケットを苦労して手に入れました。
別の事務所のハン代表は、作家が出張すると聞くと、すぐさま偶然を装って出張先で所属俳優と会わせようとしましたし。
この一件でも、テソンはチェ理事に言いました。
ハンビョルのせいで断るんじゃないから、ハンビョルを責めないでくれと。
やっぱりね
てもね、テソン。
その作品の台本を読んで、気が変わりました。
そして、ハンビョルが勧めた理由が気になり始めたのです。
理由を聞かれたハンビョルは言いました。
「あなたがどう演じるのかが気になった。」
タイトルは『トップスターと裏方の物語』。
自分とハンビョルのことだと、テソンは思いました。
気を変えたテソン。作品を引き受ける決心をしました。
パク・ホヨンとハン代表は、がっくりです。
動いたことが全て無駄に終わってしまったからです。
実は、テソンをその気にさせた裏には、カン・ユソンの作戦もあったことは、誰も知りません。
パク・ホヨンは、テソンに負けないような人材を探し出そうと決心しました。
が、そう易々と見つかる筈もありません。
やっと一人の男性を見つけました。
大人気のクッパ屋、カン・シドクです。
一目見て、この人だとパク・ホヨンは感じました。で、スカウトに日参。
ある日、バス停に置かれていたテソンの広告用顔写真ボードに車が突っ込むと言う事故が起こりました。
運転者は何と、テソンのマネージャーミンギュ。
いつも笑顔で頑張っていたミンギュなんですが、テソンが自分に一度も笑顔を見せてくれないのに、写真では笑っていたから腹が立ったと言いました。
これではもうマネージャーをさせておくわけには行きません。
ミンギュは、テソンの元を離れました。
テソンは人を簡単に信じることが出来ない性格のようです。
だから、マネージャーがなかなか長続きしないようで。
元々、マネージャーはきつい仕事ですから、なり手がいません。
テソンは、運転が上手な人なら良いとだけ言いました。
カン・ユソンの目に、ジョンイルが留まりました。
テソンとハンビョルが仲良く顔を寄せ合ってる写真が添付されたメールが広報チームに届きました。
3人とも、驚いて見つめるしかありません。
推測が当たった・・・と。