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目撃者がゆっくりと手を上げ、コクドゥを指差して何か言おうとした瞬間、ケジョルがそれを止めました。
「証言の強要です。」
医者として、意識が戻ったばかりの患者に証言させるのは、許可できないと。
面通しだけだと言っていたじゃないかと、ケジョルは怒りました。
コクドゥは告訴人として警察に来たわけで、あらかじめ了解も得ずに被疑者扱いというのは、違法捜査だとケジョルが主張。
チョルも反論しましたが、ケジョルに言い負けてしまいました。
しかし、ト・ジヌを被疑者と思う理由を説明しました。
多くの被害者が出ているにもかかわらず、凶器も断定されず、何の証拠もない状況だということ。
犯人の出入りの方法も全く分かっていないが、一つの事件の後で犯人を追いかけたら、まるで煙のように消えたんだと言いました。
そして、ト・ジヌが映った監視カメラの映像の中で、ト・ジヌが同じように消えていたんだと。
その映像を、ケジョルにも見せましたが、ケジョルは単なる機器の故障だと一蹴。
とにかく、チョルはケジョルが心配だと言いました。そんな男と付き合うなんて、許せないと。
チョルから交際の許しを得るのは、まだまだ難しそうですが、ケジョルとコクドゥの関係は、ますます
歳をとった自分には興味をもってくれないかもしれない、好みも変わるから・・・とケジョルが言うと、
「変わるだろ。若いお前から老けたお前に。」
と、コクドゥ。
愛情から友情に、そして心配に心も変わる。そうやって歳月を重ねながら一緒に年老いていきたい・・・と。
そうしましょうと、ケジョルが嬉しそうに言うのを、コクドゥは複雑な表情を浮かべて聞きました。
コクドゥが歳をとるのは簡単だが、一緒は難しいからです。
一緒にいられるのは、あと27日しか残されていません。
冷静に考えてみると、確かに、コクドゥには神出鬼没なところがあった・・・と、ケジョルは思いだしました。
初対面の時、階段から転げ落ちそうな自分を助けてくれた直後、姿を消してしまったし、パク・チュンソンを撥ねたと思った時も、一緒に車に乗っていた筈なのに、知らない間に消えていたし・・・。
瞬間移動のようだと言うチョルの言葉が脳裏に浮かびました。
が、気のせいだと、そんなことあるわけないと、自分に言い聞かせたケジョルでした。
警察が極秘としていた連続凍死殺人事件と目撃者についての情報が、マスコミに漏れてしまいました。
記者会見を開くしか無いということになったわけですが。
とうとうト・ジヌ・・・コクドゥのことがばれちゃうと思ったら、これが寸前で逆転。
なんと、目撃者マ・サンジンが犯人だと名指ししたのは全く別の暴力団の男。
え
コクドゥ、流石神
目撃されたことに気づいて現場でちゃんと手を打っていたのです。
目撃者マ・サンジンには、別の人相の人物に見えていたのです。
コクドゥは容疑者から外れることが出来ました。
ケジョルは一瞬でもコクドゥを疑ったことを、申し訳ないと思いました。
コクドゥは被害者がどんな人間だったのか、殺されて当然だとは思わないのかと、ケジョルに言いました。
良い殺人も悪い殺人も無いとケジョルは言いました。被害者がどんな人間の屑であろうと・・・と。
「殺人は残忍で許せない。」
コクドゥに刺さる言葉でした。
コクドゥは、ケジョルが自分を疑っていたと気付きました。
疑心が芽生えた後、俺を捨てようと一度も思わなかったか?と、ケジョルに聞きました。
ケジョルは、すぐに答えられませんでした。
コクドゥは傷つきました。ケジョルが疑心を持ったと言う事が理由ではありません。
それがケジョルの誤解ではないからこそ・・・でした。
自分は神で正義を実現しているが、ケジョルから見ると、コクドゥは殺人を犯す怪物なんです。
これまでコクドゥは自分に自信をもっていて、他人の目にどう映るかなんて興味がありませんでした。
しかし、不安になっているのです、今。
以前、ケジョルが本当の自分を知られることで、幻滅されてしまうんじゃないかと不安に思っていると言っていた気持ちが分かりました。
チョルがケジョルに謝りました。
コクドゥとのことを認めると言いました。
チョルは、ジョンウォンに告白し、すっかり良い雰囲気になりました
この事件のおかげで、世間の目がピルソン医療財団の検診記録の改ざんの一件から離れました。
キム理事長は、ほくそ笑み、新薬の開発と宣伝に力を入れ始めました。
その広告塔としてイドゥンが使われることになりました。
許可も得ずにと、イドゥンがキム理事長に詰め寄りましたが、反対に新薬の治験に参加して効果を得ていたことを持ち出され、黙るしかありませんでした。
イドゥンは、ケジョルとコクドゥに泣きつきました。
コクドゥは、すんなりと手を取るとは言いませんでした。
一度裏切った者は、また裏切るから・・・と。
本当は、今はキム理事長の元にいる方が、イドゥンには安全だからとコクドゥは思っています。だから、突き放したのです。
この会話、しっかりと盗聴されていました。
イドゥンの携帯が細工されていたのです。
キム理事長は、ケジョルを捕まえろとジュンシクに命令しました。ト・ジヌはケジョルの言いなりだと分かっているからです。
ケジョルがジュンシクによって拉致されました。
その頃、コクドゥは一人、レストランにいました。
チョルから、その店で家族としての顔合わせをしようと言う連絡が入っていたのです。
しかし、ケジョルもチョルも現れません。