知念実希人氏の作品。
コンビニ強盗犯が、自ら撃った女性を人質に病院に押入って来ました。
主に、身寄りのない患者を受け入れ、治療と療養をしている病院です。
その日、たまたま知り合いの代打で当直勤務することになった速水が、2人の看護師と被害者の女性と共に人質となってしまいます。
速水は、必死に脱出を試みますが、失敗の連続です。
が、その過程で、病院に隠された秘密に気が付くのです。
翌朝には一応の決着がつくのですが、それで事件の全てが解明されたわけではありませんでした。
スピード感のある早い展開で、飽きることなく、読むことが出来ました。
薄々感じていた私の疑問が、案外的確に事件の核心をついていたことが分かり、ちょっと満足してしまいました。