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知ってる事は全て教えてくださいと、ジョンはパク室長に言いました。
パク室長がまだ検事として法廷に立っている時からのソ・ヒョンギュとの事を話しました。
ソ・ヒョンギュはその頃から、依頼人が望む真実を作り上げ、対価を受け取る弁護士でした。
ソ・ヒョンギュが言う真実とは、事実ではなく、依頼人の望む通りに作り上げたモノなのです。
だから、被告人が有罪になろうと一切気にはしませんでした。勿論、被告人が偽モノであっても、構わないのです。
パク室長は、呆れ、良心の欠片もないのかと詰め寄りもしましたが、ソ・ヒョンギュには全く通じませんでした。
ソ・ヒョンギュを潰さない限り、この悪の連鎖は続くだけだと思ったパク室長は、一人で事件を調べ上げ、カンサンが関わった事件で服役しているのは替え玉であって、本当の被疑者は今でも私腹を肥やしている事を突き止めました。
それを、イ次長に突きつけ、ソ・ヒョンギュの捜査の許可を得ようとしたのです。
しかし、当時既にカンサンは・・・ソ・ヒョンギュは国中の権力者がコネを得ようと躍起になっている相手でした。
無謀だと、イ次長は言いました。
民願奉仕室への異動をちらつかされました。
が、パク室長はソ・ヒョンギュを捕まえた後、異動すると言って更に捜査の許可を要求したのです。
そんな時ジョンの父から連絡がありました。
ソ・ヒョンギュを捕まえる重要な証拠を渡したいと。
それが、MP3でした。
しかし、ジョン父が事故に遭ってしまったため、受け取る事が出来ませんでした。
それを何故かイ次長が持っていて、イ次長の死ぬ前日にパク室長に渡されたと言うことでした。
その時、突然、ソ・ヒョンギュがパク室長の家にやって来ました。1人です。
流石にパク室長もジョンも唖然としました。
ソ・ヒョンギュは、MP3を渡してくれと言いました。どうせ開ける事は出来ないだろ?と言って。
まさか、それで渡してくれるとは思って無かったでしょう。
ソ・ヒョンギュの目的は、パク室長とジョンに手を引かせることだったのでしょう。
そこで、ジョンに言いました。
「お母さんは苦労してるだろう。お母さんは元気か?」
ジョンは血相変えて飛び出しました。
母の命が危ないと察したのです。パク室長の家族のことは、聞いていましたから。
ジョン母は、危うくトラックにはねられそうになりましたが、何とか避けて無事でした。
が、脚を怪我したので、ジョンは無理やり入院させました。
家に1人で居させるのは危険だと思ったのです。勿論、母には事情を話しませんでした。心配させるだけですからね。
その頃、ソ・ヒョンギュはパク室長に言っていました。
ジョンを説得してMP3を持って来いと。パク室長と同じ目に遭わせたくないならと。
ジョンは頭に血が上りました。とうてい落ち着いてなどいられません。
母の入院を見届けたその足で、オ・ドファンの元に向かいました。
ジョンがカンサンに到着した時、オ・ドファンはソ・ジハンと争ってるところでした。
と言うよりは、一方的にソ・ジハンが暴力を振るってるのを目撃したのです。
ジョンは、オ・ドファンにユ・ジンチョルから渡されたメモリカードを渡すよう言いました。
理由を聞かれ、
「ぶっ潰す。それだけだ。」
と、答えました。
そしたら、あっさり渡しましたよ、オ・ドファン。最後の協力だと言いました。
あれ?ソ・ヒョンギュは受け取らなかったってこと
メモリをチェックして、映像に映っている人物がソ・ジハンだと分かりました。
手に持っていたおもちゃのようなモノは、ハンドスピナーと言う回転させて気持ちを落ち着かせたりするものだそうです。
それがソ・ジハンのモノだと言う事は、勿論確認しました。
そして、犯行時に手を怪我しているに違いないと踏み、周辺の病院を当たり、ジハンの治療記録がある事も確認。
映像に映っているのと同じ服装で病院の監視カメラにも映っていたのです。
ジョンは、逮捕状を請求しました。
ところが、請求は棄却。
既に、ソ・ヒョンギュの耳にその情報が届いていたのです。すぐに手を回していましたよ。
パク室長は、一応、ジョンに手を引くよう言いました。
ソ・ヒョンギュを逮捕出来る重要な証拠が入っているMP3の持ち主は、ジョンの父だと言う事も認めました。
しかし、ジョンは言う事を聞くわけはありません。
パク室長も、それを十分分かっていました。
逮捕状請求を棄却され、落ち込むジョンとシン検事。
しかし、ここで救いの神が。
キム元検事長とパク室長です。
裁判長の弱みを突いて、逮捕状を出させたのです。
キム元検事長は不安げに言いました。MP3だけで大丈夫なのか?と。
それだけでは逃げられる可能性があると言う事でしょうね。
その口調から、キム元検事長がそれ以外に有効な証拠を持っているとパク室長は気づいたようです。
それが何かは、この時はまだ分かりませんが。
ジョンとシン検事が逮捕状を手に、カンサンに乗り込んで来ました。
おろおろするジハンに、ソ・ヒョンギュが言いました。
「少しの間苦労してこい。息子を捨てる父親はいない。心配するな。父親を信じろ。」
その言葉を受け、ジハンは素直に逮捕されました。
なんとしてもMP3を開かなくてはいけないと、ジョンは思いました。
で、パスワードになりそうな数字をあれこれと考えてみました。
誕生日も違いました。
でも思いだしたのです。
母に内緒で買ったバイクが納車された日のことを。
とても嬉しそうにしていた父。この日のことを覚えておけと言っていました。
そして、それがパスワードだったのです。
MP3に入っていた映像は、衝撃的なモノでした。
なんと、ソ・ヒョンギュが担当した事件の犯人を替え玉を作り上げようとし、拒否した人物を死にそうなくらいに・・・いえ、死んじゃったのかもしれません。
とにかく、暴力を振るい続け、それをもう一人の人物に敢えて見せつけ、命令に従わせている状況がハッキリと映っていたのですから。
ソ・ヒョンギュは現場を撮られた事に気づきました。撮ったのがジョン父だと言う事にも。
ジョンとパク室長は、流石に衝撃を受けました。
いつもの余裕の笑顔を消したパク室長は、ジョンに手を引けと言いました、真剣に。
「もう誰も失いたくない。だから、手を引いてくれ。」
良かった、俺と同じ考えだ・・・とジョン。
「一緒にやります。おじさんに何かあったら、俺も耐えられない。」
ジョンの机にケーキの箱がおいてありました。
ジョンの母の誕生日だと聞くと、パク室長は、行ってこいと言いました。
「行って、愛してると伝えて来い。」
ジョンは、その言葉に従い、民願奉仕室を出ました。
単独じゃ動かないとパク室長に約束してもらいました。
去っていくジョンの後姿を、パク室長は嬉しそうに見つめていました。
それが、ジョンがパク室長の生きている姿を見る最後となってしまいました。
パク室長は、ジョンとの約束を破り、ソ・ヒョンギュに連絡しました。
自分がMP3を持っていると言って。
ジョンが病室で母の誕生日を祝っているところに電話が入りました。
駆け出したジョン。
ジョンが見たのは、大勢の警官たちと救急車。
そして、担架に乗せられたパク室長・・・。シーツが頭から掛けられていました。