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仁祖は、ここに至っても、まだ心を決められていませんでした。
しかし、後金を信じられないという大臣の意見に押し切られ、結局戦いを決意することになりました。
とはいっても、南漢山城から打って出るのではなく、ただひたすら各地からの援軍を待ち続けるだけ。
麓で悲惨な戦いが繰り広げられているのをどこまで知っていたのか・・・。
ギルチェは、自分がジャンヒョンを見ていたと言うのが信じられないでいました。
理由が分かりません。
そんな時、ウネがやって来ました。
村のお堂に出征したヨンジュンたちの無事を祈りに行こうと言うのです。
ウネは既婚女性のように髪を挙げていました。
婚礼は挙げていないけれど、妻だから・・・と嬉しそうに言うのを、悔しそうにギルチェは見ました。
その頃、不意を突かれたヨンジュンたちの隊は、散々な状況に陥っていました。
生き残った者の方が圧倒的に少ないのですから。
その中で、ヨンジュンはかろうじて生きていました。
ギルチェとの約束通りヨンジュンを守ったスニャクは、ヨンジュンの腕の中で息絶えました。
生き残った仲間は、もう村に帰りたいと呟きました。
しかし、ヨンジュンは帰りたい者は帰れ、自分は一人でも戦うと言ったのです。
仁祖の元に、義兵たちの敗戦が次々に報告されました。
何故、南漢山城を攻めず、周辺を攻めるのだと仁祖が周囲に問いました。
大臣の一人が言いました。
後金は、自分たちを飢え死にさせるつもりでは?と。
絶望的な空気が辺りを支配しました。
ジャンヒョンは、避難すると言いながら、敵の進路近くでとどまっていました。
この時まで戦うつもりはなかったようです。
しかし、リャンウムが用事を済ませに村に行ったと聞いて、クジャムに狼煙を上げ続けるよう命じ、自分は一人慌てて村に駆け戻ったのです。
リャンウムの用事と言うのは、短刀を買うためでした。
ジャンヒョンがギルチェにあげた短刀、あれはリャンウムからジャンヒョンにあげたモノだったようです。
突然、村に賊が襲い掛かりました。モンゴル人?女真族?
リャンウムも襲われ、危ない所でしたが、ジャンヒョンのお陰で命拾いしました。
ギルチェたち村の女性たちは、お堂で一生懸命義兵たちの無事を祈り続けていました。
こんなこと、初めてのギルチェは、寒いわ、脚が痛いわ・・・で、イマイチ身が入りません。
でもそのおかげで、山に狼煙があがるのに気づくことが出来たのです。
ギルチェは、ジャンヒョンの言葉を思い出しました。
必ず逃げろという・・・。
父や村の長老に伝えました。
ジャンヒョンは嘘を言った事が無いと皆言いました。
そして、すぐに村を出る準備を始めたのです。
簡単には出ていけません。先祖代々の位牌等もありますから。
皆、持てるだけの荷物を持ち、村を出て行きました。
ギルチェは大切にしていた靴を庭に埋めました。
川の船着き場から、船が出ます。
でも、船は1艘だけ。
ギルチェとウネは年配者や子供に先を譲りました。
ソンチュとイランは逃げ遅れました。
とうとう賊が村に押入って来たのです。
ソンチュは、ああ見えて、昔は兵として活躍したようです。
だから、精一杯戦いました。
イランも、ソンチュが危ないと見ると、鎌を振り上げて賊に襲い掛かろうとしたのですが、無理でした。
結局、2人は殺されてしまったのです。
村に戻って来たジャンヒョンたちが、雪に埋もれた2人の亡きがらを発見しました。
流石にショックでした。
ジャンヒョンたちは、2人を丁寧に埋葬しました。
そして、ジャンヒョンは決意したのです。
賊を捕まえると。決して許す事等出来ないと。
船が戻って来ました。
しかし、船頭は殺されてしまっていて・・・。
ギルチェとウネは小間使いのチョンチョニとパンドゥネと共に、船着場から逃げ出しました。
パンドゥネは臨月のお腹を抱えていました。
必死にパンドゥネを抱きかかえ、山に逃げ込みました。
雪降る山での逃走劇。
もうねぇ、ハラハラし通しです。
あれほど我儘で自己チューだと思っていたギルチェが、本当に勇敢でした。
過酷な逃走の中、パンドゥネが産気づいてしまいました。
誰もお産など経験したことがありません。
パンドゥネの主人であるウネが取り上げようとしましたが、血を見た途端気を失ってしまって役に立ちません。
ギルチェは、泣きながら勇気を奮い起こして赤ちゃんを取り上げたのです。
この時の演技が本当にリアル。あの迷いとか恐れとかの表情がとてもリアルでした。
何もしたことが無いお嬢様育ちのギルチェです。あんな大量出血など、気を失っても仕方がない所を、必死に赤ちゃんを取り上げ、持っていた短刀でへその緒を切ってあげました。
しかし、厳冬の山中とて、何も体を覆う物がありません。
ギルチェは自分の上着をパンドゥネと赤ちゃんに着せ掛け、ウネとチョチョ二に2人を抱きしめて温めてあげるよう指示。
そして自分は一人山の中に暖を取る物が無いか、探しに出かけたのです。
ギルチェはそこで瀕死の人と会いました。
賊に襲われたのです。
直後、目の前で死んでしまった人に、ギルチェは泣きながら謝り、その衣服を脱がして持ち帰ったのです。
ギルチェは、自分たちの痕跡を消すために、一人でまた山に戻りました。
足跡を消し、通った痕を木で覆ったりしました。
凄いです、この機転。
ギルチェがなかなか戻ってこないので、ウネが探しに来ました。
そしたら、ウネ、1人の賊に見つかってしまったのです。
乱暴されそうになったウネ。
必死に抵抗し、暴れました。が、押さえつけられてしまって。
でもそこにギルチェが
ギルチェは短刀で賊を一突き。殺してしまいました。
ギルチェとウネは言い合いました。
ウネもギルチェも賊には会っていない。乱暴されかけてもいないし、殺してもいない。
当時、女性は敵に辱めを受けたらもちろんの事、顔を見られただけでも、生き延びるべきではないと教えられていました。
敵兵に会ったけれど、何もされていないなんてことを、信じてもらえる時代じゃ無かったのです。
だから、2人は何も無かったんだと自分に言い聞かせたのです。
それしかないと思ったのです。
4人は雪山を超えました。
ギルチェがパンドゥネを背負い、ウネが赤ちゃんを抱き、チョンチョニが荷物を持ちました。
捕まえられ、縄に繋がれて行く朝鮮の民を見つけたジャンヒョンたち。
敵に襲い掛かり、あっという間に倒しました。
ギルチェたちが、とうとう賊に見つかってしまいました。
今度は多勢。
どうしようもありません。
それでも、ギルチェは短刀を振りかざし応戦しようとしました。
が、絶対絶命と言うその時、ジャンヒョンたちが現れたのです。
ギルチェは、思いもよらない人の出現に呆然としました。
ジャンヒョンの後ろから賊が襲い掛かろうとしたのを見て、叫びました。
「旦那様、危ない」
勿論、ジャンヒョンはその賊を倒しました。
大丈夫ですか?と声をかけられた時、ギルチェは涙がこぼれ落ちました。
ところで・・・とジャンヒョン。
「旦那様と言いました?」
嬉しそうでした。
ギルチェは戸惑ってジャンヒョンを見つめるだけでした。
いやもう、ナムグン・ミンssiのカッコ良い事
ギルチェを演じるアン・ウンジンさんの演技の素晴らしい事