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ジャンヒョンとリャンウムは、朝鮮の使臣と共に後金の陣に向かい、そのまま兵に紛れ込みました。
2人は、後金の言葉も話せるのですね。
紛れ込んですぐに、彼らは“ハーンの旗”を目撃しました。
ホンタイジと共に動く旗で、ホンタイジのいるところには、必ずその旗がありました。
それでも、ジャンヒョンは自分の目でホンタイジの姿を確認しようとしました。
ここで役立ったのは、リャンウムの歌。
これまで人の心を動かし続けて来たリャンウムの歌は、後金の兵たちも感動させました。
そして、ホンタイジも。
ホンタイジは、リャンウムとジャンヒョンを天幕に呼び、歌わせました。
そして毎日来て歌を聞かせるよう、言いました。
これで大丈夫かと思ったジャンヒョンたちですが、ホンタイジの側近ヨンゴルテはそんなに簡単じゃなくて。
2人を縛り上げ、ジャンヒョンを拷問。
それをリャンウムに見せつけて真実を吐かせようとしました。
これがねぇ・・・痛そうなんですよ
リャンウムは素性は正直に明かしました。ジャンヒョンとの関係も。
リャンウムの表情を見て、ヨンゴルテは真実だと確信しました。
止みそうにない拷問を見て、リャンウムは、いっそ舌を噛み切って死ぬと叫びました。
そうなると、ホンタイジの前で歌は歌えません。
ヨンゴルテは、そこで拷問を中止したのです。
よくやった・・・とジャンヒョンは泣くリャンウムに言いました。
ジャンヒョンからの密書が世子に届きました。
ホンタイジも到着しているし、大砲も集まり、清軍の全兵力が山城の麓に終結したとありました。
それでもなお抗戦を主張する者、和議をという者で政府は意見がまとまりません。
しかし、仁祖は決意しました。
和議を申し出ると。
ホンタイジは、自らを天命を受けた者とし、世子を人質として送り、皇帝を“陛下”と呼ぶよう要求しました。
しかし、仁祖はそれらの要求を飲むが、城を出る事だけは出来ないと拒否しました。
臣下も、仁祖が城を出る事に反対しました。
ヨンジュンは、城の中にいて、兵たちが本当に疲れ切っていることを目の当たりにしていました。王を尊ぶと言う気持ちは変わらないのでしょうが、この戦いに勝利を収める可能性はゼロだと痛感しているようです。
滅びゆくモノと言う感慨を抱いているように見えます。
仁祖が城を出ないと言うのを聞いたホンタイジは、それならば、使臣にも会わないと突っぱねました。
その上、仁祖がこもる城に向かって大砲を撃ちました。返答を急かせるつもりのようです。
朝鮮側は、後金が焦っているように感じました。
本国で何かあったのか、或いは、義兵が攻撃しているのか・・・。
世子から、事情を調べるようジャンヒョンに指示が来ました。
同じころ、リャンウムの歌も必要ないと出入りを止められました。
なんと、陣内で天然痘が流行りかけていたのです。
ジャンヒョンは患者の世話係を命じられてしまいました。
ジャンヒョンから連絡を受けた世子は、焦る後金は何をするか分からないと言う恐怖を覚えました。
で、仁祖に、今回は後金を信じてはどうかと言ったのです。
そうじゃないと、更なる災いが起こるかもしれないと。
しかし、仁祖はその意見を聞き入れませんでした。
ジャンヒョンや世子の恐れていた事態になりました。
ホンタイジは、江華島に兵を送ったのです。
水に弱いと言われて来た後金の兵ですが、どんな犠牲を払ってでも江華島を手に入れ、朝鮮を手に入れようと考えたのです。
このままでは、朝鮮になめられてしまうと考えたようです。
ギルチェたちは、何とか江華島に到着。
しかし、洞窟の中で他の避難者と共に不自由な生活を送っていました。
ある日、子供が、海から坊主頭の男たちが来たと言いました。
それを聞いて、ギルチェはピンと来ました
後金の兵だと。
すぐさま、自分の目で確かめに行きました。
後金の兵たちでした。
慌てて駆け戻り、皆に声をかけました。
「逃げて」
と。
その時には既に洞窟に兵たちがなだれ込んで来ました。
皆、悲鳴をあげながら逃げました。
崖に追い詰められた女性たちは、身を守ろうと、崖から飛び降りました。
膨大な数の人が死にました。
大臣たちの家族も同様です。
「元孫はどうした」
と、世子が叫びました。
水は苦手だと思っていた後金が海を越えて江華島に攻め入ったのですから。
仁祖たちは絶望的な表情になりました。
島では、世子嬪は泣きながら家臣に息子を託していました。
連れて逃げてくれと。
ギルチェたちは、何とか海に辿り着きましたが、船は逃げる民全員を乗せるだけの数がありません。
争って乗ろうとするのを、兵たちが止めていました。
それは、元孫を乗せて逃げるための船だったのです。
遠くから、元孫を連れた兵が馬で駆けてくるのが見えました。後金の兵が追っています。
その時、ギルチェが機転を利かせました。
出産したばかりのパンドゥネがいます。だから、元孫にお乳をあげられると兵に言ったのです。
兵は、ギルチェに元孫を託しました。
ギルチェは必死に船に向かって駆けました。
矢を射かけられても、必死に逃げ、船に乗り込むことができたのです。
ギルチェと元孫だけだと言われましたが、パンドゥネはお乳をあげられると説得。
結局、ウネとチョンチョニも乗り込むことが出来ました。
しかし、民も必死です。
ギルチェたちに縋りつこうとしました。
それを鬼になってギルチェは防いだのです。
その時、ジャンヒョンから貰った短剣が砂浜に落ちました。
それすら気づけないほどのパニックだったのです。
落ち着くと、ギルチェは罪悪感に苛まれました。残された民がどうなるか、容易に想像が出来ますからね。
患者の世話係をしていたジャンヒョンは、後金が江華島を攻めたと耳にしました。
運ばれて来た兵が、ギルチェの短刀を持っているのを見ました。
どこで手に入れたと、血相変えて聞くジャンヒョン。
その時、兵が吐血。それがジャンヒョンにかかっちゃったよ~っ
ジャンヒョンは愕然としました。
自分がギルチェを江華島に行かせてしまったのですから。
後金は、江華島から逃げた元孫を追いました。
船で逃げたのを見ていましたから、近くの島にいるに違いないと思ったのです。
兵を募りました。
ジャンヒョンは真っ先に手を挙げました。
後金軍が来たのを知った朝鮮の武官は、ウネの手から元孫を受け取り、別行動にしようと言いました。
その方が見つからないからと。
安全な道だと教えられた方に、ギルチェたちは走りました。
しかし、本当は危険な道だったのです。武官は、ギルチェたちを囮にして、元孫を守ろうと考えたのです。
後金の兵たちの耳に赤ちゃんの泣き声が聞こえました。
自分が見てくると、ジャンヒョンは言いました。
そして、ジャンヒョンは、ギルチェの姿を見つけたのです。
涙が出るほどに嬉しかったようです。
上官に動物だと誤魔化そうとしたのですが、また泣き声が聞こえちゃって。
ばれちゃった。
ジャンヒョンは、もう、戦うしかありませんでした。
仲間割れしたみたいだと、チョンチョニが気づきました。
で、その隙に・・・と逃げ出しました。
振り向いたギルチェは、上官と闘う兵がジャンヒョンに見えました。
が、逃げるしかありません。
他の兵たちが駆け付けて来ました。
ジャンヒョンは、大勢の兵を一人で相手しました。
ギルチェたちを助けるためには、それしか無いのです。
ギルチェは、逃げながら、あれがジャンヒョンだと思えました。
どこにいようと、必ず会いに来ると言ったのだから・・・と。
ギルチェは一人引き返しました。
必死に駆けていきました。
ジャンヒョン、実はその時、吐血していたんです。
既に症状が出始めていました。
ふらふらになりながら、戦うジャンヒョンでした。