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ギルチェを演じているアン・ウンジンさん。
初めて見た時、誰かに似ていると思って、ずーっと考えていたのですが。
キム・アジュンさんだったと思いだしました。
でも、チェックしてみたら、やっぱりなんか違う・・・
雰囲気が・・・ね。雰囲気ということで
ギルチェは、自分が“旦那様”とジャンヒョンを呼んだことがまだ理解出来ないでいました。
自分はジャンヒョンを好きなのかどうか・・・です。
ただ、ずっと気になっているのは認識しているようです。
でも、それをどうしても素直に認められません。
ウネや、きっとチョンチョニも気づいているようなのですが・・・。
揶揄うように、ジャンヒョンがその言葉の意味を何度も尋ねるのですが、ギルチェは聞き間違いだと言うばかりです。
そして“ヨンジュンと見間違えたのかも”なーんて出まかせを言っちゃいました。
ジャンヒョンの面白いところは、こんなに世慣れてるのに、女性の扱いに慣れているように見えるのに、ギルチェのこんな見え見えの嘘を信じてしまうところです。
その言葉で落ち込んんだ様子を見せたジャンヒョンを見て、ギルチェはちょっと罪悪感を覚えたようです。
まったく・・・。素直になれないんだから
落ちていた短刀を見て、ジャンヒョンはギルチェがそれを使ったと知りました。
ギルチェも戦ってここまで逃げて来た事を。
私はあなたが誇らしいとジャンヒョンはギルチェに言いました。軟弱な儒生よりずっと頼もしいと。
そう言って、ジャンヒョンたちは敵を追うために出立しました。
ギルチェは心細い気持ちを押し隠し、また、女たちだけで歩き出したのです。
ジャンヒョンたちは、山の中でヨンジュンたち生き残った義兵と出会いました。
そこで、殆どの兵が死んでしまった事を聞きました。
ジャンヒョンはヨンジュンにウネたちの消息を伝えました。
ヨンジュンは、ここに至っても、まだ王の元に向かうと言いました。別の場所に他の義兵たちが集まっているから、そこに行くと。
ジャンヒョンたちの目から見ても、ヨンジュンたちが勝つとは思えませんでした。烏合の衆に過ぎないと思いました。生き残るのも難しいだろうと。
だから、戦うのを辞めて、ウネを守ってはどうかと言いました。
しかし、ヨンジュンの意志は変わりませんでした。
「私たちが王様を守るために死ねば、王様は民を守ってくれる。それを信じている。そう教えられた。」
ジャンヒョンは、王を守る気持ちはありません。
しかし、ヨンジュンの意志を聞いて、同行すると考えを変えました。
ウネのためと言うより、ギルチェのためにヨンジュンを守りたいと思ったのかもしれません。
ギルチェたちは、知り合いの住む村に何とか辿り着きました。
しかし、村はもぬけの殻。人っ子一人いません。
食料もほとんどない状況でしたが、なんとか雨風をしのげます。
そこに、別の避難民の集団がやって来ました。
彼らの話で、戦いに敗れた兵たちが集まっている場所があると知ったウネは、自分もそこに行きたいと言い出しました。ヨンジュンも必ずそこにいるだろうからと。
傷ついた兵の手当は出来るから、力になりたいと言い張りました。危険だと反対するギルチェの話しを聞きません。
ギルチェたちは、そこでジャンヒョン、そしてヨンジュンと再会しました。
ジャンヒョンの顔を見た時、知らず知らずのうちにギルチェは微笑んでいました。心からの気持ちが表情に出たようです。
でも、ヨンジュンが担ぎ込まれたのを見て、その表情は一変。
ジャンヒョンは、寂しい思いになりました。
思わずヨンジュンに縋りつこうとしたギルチェを、チョンチョニが目で止めました。
ウネがいますからね。
自分の立場にイラついたギルチェは、同じようにイラついているジャンヒョンに突っかかりました。
が、ジャンヒョンもまた怪我をしていると気付いたギルチェは、慌てて手当の道具を取りに行きました。
ウネは、ギルチェの性格を熟知しています。
だから、ギルチが自分の本心に気づいていないのも分かっていますし、ギルチェの心が誰に向かっているかも気づいています。
ジャンヒョンの気持ちも・・・です。
回婚礼の時、ギルチェが見たのは、ジャンヒョンだったとウネはジャンヒョンに言いました。
「ギルチェがヨンジュンさんを見たと思っていたのですか?ギルチェはあの方を殿方として見ていません。」
本人に聞いてみては?と、ウネは微笑みました。
回婚礼の時、私を見ていたとウネが言っていたが、本当か?と、ジャンヒョンはギルチェに聞きました。
動揺したギルチェは、また憎まれ口をたたきました。
「怖い時に真っ先に見た人が想い人だと教わりましたか?信じるなんて、バカげてる。」
見たんだな・・・とジャンヒョンは言いました。
嬉しそうに笑いました。この笑顔がとても素敵です
知人と恋人は全く違いますと、ジャンヒョン。
知人と恋人の間には何があると思いますか?と。
「近づきすぎるのをためらう仲がある。」
自分の気持ちが分からないのなら、様子見をしてはどうだと、ジャンヒョンが言いました。
じっくりと互いを見守り、時に楽しく過ごしながら、知人になるのか恋人になるのか決めればよいと。
「いつまで?」
と、ギルチェが問いました。
「一方が恋慕の情を抱くか、心が冷めたら終わりです。」
一瞬納得しかけたギルチェですが、ふいにまた勝気さが蘇ってしまいました。
「ばかげたことをそんな話には乗りません」
と、背を向けてしまいました。
しかし、それ以来、ギルチェはこれまで以上にジャンヒョンの事が気になり始めたようです。
自分以外の女性に優しくしてるのを見たら、やっぱり冷静じゃいられないようです。
穏やかな時間はほんのわずかでした。
すぐに、総力戦が始まったのです。
ジャンヒョンの服に、ギルチェのテンギが入っていました。
こっそりとギルチェが入れたようです。
未婚の女性が編んだ髪につけているリボンの事を指すテンギですが、これを男性にあげるということは、心をあげると言う意味だと思われます。これまでに何度か別の作品で見たことがあります。
でも、ググっても、これと言う記録を見つけられませんでした。
ジャンヒョンは、嬉しそうにそのテンギを見つめ、大事に懐に仕舞いました。
義兵の将軍は、兵を前に言いました。
死をもって王様の恩に報いるのだと。
しかし、ジャンヒョンは言いました。勝つつもりで戦うべきだと。何故死ぬ気でいるのだと。
将軍は、ジャンヒョンに聞きました。死なずに勝てる術はあるのかと。
ジャンヒョンは敵の女真族の習慣等を熟知していました。
だから、奇策を進言。
それは大成功をおさめ、敵の重要な人物を倒せたのです。
しかしそれは一時のこと。
他の部隊は全滅し、援軍も頼めなくなってしまったのです。
将軍は、部隊の解体を指示するしかありませんでした。
兵たちは、散り散りになりました。
が、世子に仕える一人の兵が世子の元に行くと言いました。ピョ・オンギョム内官です。
ヨンジュンが一緒に行くと言いました。
ピョ内官は、ジャンヒョンにも一緒に行くよう言いました。頼みじゃなく、強要ですわ。
ジャンヒョンの能力、武力を知ったからでしょう。
ヨンジュンは、ウネにこの旨を伝えました。
泣くウネを、理解してくれと抱きしめました。
ピョ内官、ジャンヒョンたち、ヨンジュンたち7人は、敵と戦いながら、仁祖のこもる山城に何とか到着。
仁祖は傷だらけの彼らを見て、感動しました。
一部の重臣は同じく感動し、まだまだイケる・・・と徹底抗戦を主張しました。
しかし、チェ・ミョンギルは、依然として和議を主張しました。あれほど多かった義兵たちが、もうこの7人しかいないんだと。和議を申し出るしか無いんだと。
実は、既に仁祖は敵に食料を差し出して融和策を採ろうと試みていたのです。
しかし、敵は全く受け付けませんでした。既に朝鮮は我が土地なんだから・・・と。
その時、ホンタイジと言う皇帝が朝鮮に向かって進軍してきていたのです。強気になれますわな。
明と対峙中の後金の皇帝が、朝鮮に来るなど、仁祖たちには考えられませんでした。
真偽のほどはいかに・・・と誰もが思いました。
世子は、後金軍の内情を知りたいと考えました。
そこで、ピョ内官が思いだしたのが、ジャンヒョン。
世子がジャンヒョンを呼びました。
ジャンヒョンは、仁祖のことを“民より先に避難する機敏な方”と表現。
世子は激怒して硯を投げつけました。
「王様をお守りするのは一人の命を救うためではない。王様がすなわち朝鮮であり王様を守る事は朝鮮を守る事だ」
そして、ジャンヒョンを追い出したのです。
ピョ内官は、それでもジャンヒョンしかこの任務を任せられる人間はいないと思いました。
朝鮮を守る事に無関心ではあるが、民を思う気持ちは持っていると感じていました。
「ホンタイジが来たと言う噂がある。」
それを聞いて、ジャンヒョンは、朝鮮が滅ぶかもしれないと、危機感を強くしました。
という事は、ギルチェの身も危ないということです。
リャンウムと共に後金の陣に行くと、ピョ内官に言いました。
その頃、ギルチェとウネ、チョンチョニ、パンドゥネとその子は、江華島に向かっていました。
朝鮮に興味が無いジャンヒョンが何故仁祖に会おうとするのかと、ギルチェが問うた時、
「そなたの泣く姿は見たくない。」
と、ジャンヒョンは言いました。
そして、江華島に行ってくれと言ったのです。敵は陸では強いが、水には弱いからと。
王孫もいるので、食料等も揃っているからと。
ギルチェには、ジャンヒョンが様子見と言いながら、自分から逃げるつもりだと思えました。
ジャンヒョンは言いました。
「この月明りに誓います。江華島でお待ちに。どこにいようと、必ずそなたに会いに行く。」
泣きそうになりました、あたくし・・・