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世子嬪は、ギルチェにお礼を言いました。元孫を救ってくれたことに・・・です。
何でも望みを言いなさいと言いました。
すぐにでも、朝鮮に帰して貰えそうでした。
しかし、ギルチェは当地にもう少し留まると言いました。
一瞬、意識の戻ったジャンヒョンですが、そのまま、また意識を失った状態にありました。
ジャンヒョンをこのまま放って帰国することは出来ませんでした。
チョンチョニは、下働きとして買われていました。
雇主の母親の世話など、大変な状況ではありましたが、まだ環境的にはマシだったようです。
が、ある日、雇主に乱暴されそうになった時、クジャムが飛び込んで来ました。
チョンチョニ、救われました。
意識が戻った時、ジャンヒョンが見たのは、側で眠るギルチェの姿。
自分の手を握ったまま、寝台にもたれかかって眠っていました。
それが嬉しくて、ジャンヒョンは眠ったフリを続けました。
そんな時、クジャムと一緒にチョンチョニが戻って来たのです。
ギルチェは泣いて喜びました。
クジャムとヤンチョンは、ジャンヒョンの仮病に気づいていました。
情けないとクジャムは言いましたが、治ったらギルチェとチョンチョニは朝鮮に戻る事になると聞き、慌ててジャンヒョンの芝居に付き合うことにしました。
屋敷で保護している捕虜たちは、折を見て朝鮮に逃がしています。
生活の足しにと、お金まで貸して。
寝込んでいるジャンヒョンの代わりに、ヤンチョンが主に役割を担っています。
が、朝鮮で待っている家族がいる者はまだ良いけれど、家族が受け入れてくれる保証の無い者や雇い主に処罰される恐れがある者などは、帰ろうとしません。
そういう者たちの行く末に、ヤンチョンは頭を悩ませました。
ヨンジュンは、ただひたすらに清が攻め入る前の国に戻したいと思っています。
仁祖に対して、思いの丈をぶつけるように上疏を書いています。
ギルチェは、ジャンヒョンの世話と合わせて、世子嬪に作ってもらった鍛冶場で農機具を作ったり治したりする作業を始めました。
農作業を手伝ったりもしています。
元気に楽しそうに働くギルチェは、とても頼もしいです。
ジャンヒョンは心配しながらも、そういう心配をすることが楽しそうでした。
何より、ギルチェの心からの笑顔を見られて、嬉しくてたまりません。
ギルチェたちの働きによって、田には見事に稲が実りました。
黄金に輝く田を見て、世子たちは皆感動しました。
朝鮮の秋は、こうだった・・・と皆懐かしがりました。
世子は、初めて農民たちの働きを知りました。そうやって作ってくれた米で自分たちは生かされて来たということを初めて知ったのです。
こんなに実りの季節を迎えたというのに、ジャンヒョンはまだ目を開けません。
一生このままなのではないかと、ギルチェは不安が募っていました。
ギルチェの不安な呟きを聞いたら、流石にジャンヒョン、もう仮病を使ってる場合じゃありません。
目を開きました。
それでも、まだ足に痛みがあるようで・・・。
これも仮病かと思ったのですが、それでもないみたいです。
あの日何故私を捨てたのですか?と、ジャンヒョンがギルチェに問いました。
捨ててはいません・・・と、ギルチェ。
「私には夢のまた夢でした。あなたには私が必要ない。」
私はそなた無しで生きられると何故思った?と、ジャンヒョン。
ギルチェもジャンヒョンも、お互いの本当の気持ちを理解し合っているのかいないのか・・・。
そんな2人を、冷たい目で見つめている者が。
カクファです。
もう2人のことを解放してくれたわけじゃないのね
そして、そんなカクファを、矢で狙っていたのが、リャンウム。
しかし、結局、射る事はしませんでした。
ここでカクファを殺していたら、後の運命は変わったかもしれないのに・・・。
リャンウムは、ジャンヒョンの事が心配でなりません。
ギルチェを想う気持ちが、どれほど深いかも充分分かっています。
それでも、ギルチェと関わることで、これまで何度も命を落としかけているわけですからね。
命の恩人でもあり、心から愛しているジャンヒョンを失ったら、自分は生きていけないと、リャンウムは思っているのです。
きっと、ジャンヒョンはその気持ちを知ってるのでしょうが、触れたことは全くありません。
ギルチェも、リャンウムの想いに薄々勘づいているようです。
リャンウムは、意を決して朝鮮に帰るようギルチェに言いました。
ジャンヒョンの世話は自分がするからと。
ギルチェは、リャンウムが以前、ジャンヒョンは死んだと嘘をついたことを咎めました。
すると、リャンウムは、これまでジャンヒョンがギルチェのせいで如何に大変な目に遭って来たかを話しました。
島でギルチェを助けたのは、ジャンヒョンだったと知りました。天然痘にかかりながらも、多くの敵を倒したのはジャンヒョンだったと。
ク武官が言っていた事、以前ジャンヒョンが言っていたことは真実だったと分かりました。
そして、今回も・・・。
「あなたはジャンヒョンにとって呪いだ。」
と、リャンウムは言いました。
ギルチェは、ジャンヒョンとのシーンを思い出しました。
いつも自分を助けてくれたのはジャンヒョンでした。
ギルチェになんと憎まれ口をたたかれながらも、命を救ってくれました。
それを、自分は全く分かってあげなかったわけで・・・。
傷つけただけでした。
血に染まったジャンヒョンの衣を抱きしめて、ギルチェは泣きました。
カクファがジャンヒョンの前に現れました。
カクファは、ギルチェはもう朝鮮に帰さねばならないと言いました。
ジャンヒョンの傍でいることを認めたつもりは無いと。
そうしなければ、どんな目に遭うか分からないぞと脅しました。
思わずカクファの首を絞めたジャンヒョン。
「あの人に手を出したら、殺してやる。」
お前の気持ちは分かる・・・とカクファ。
カクファもまた、ジャンヒョンを同じ気持ちで見ているからでしょうね。
「助けたいなら、朝鮮に帰せ。」
と、カクファは言いました。