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日本のオリジナルバージョンを一切見ていない私とすると、全くの前知識無しでの視聴です。ま、そう言う意味では、この作品が私にとってのオリジナルということになります。
ハ・ヨンスさん、ふと、IUさんに似てる気がしました。いかがでしょ。
そして、スホssi。整い過ぎるくらいに整った顔立ちですよね。こういうタイプは、感情表現が上手く無いと演技が平板に見えてしまう恐れがあると、私は常々思っています。さぁ、どーでしょうか。楽しみです。
イ・ユチャン=スホssiは、弱冠29歳にしてIT企業ネクストインの代表。
ネクストインは、上場3年で株価は80倍、時価総額2兆Wを達成するという急成長を見せている会社です。学生が今最も就職したいと願っている会社でもありました。
ユチャンは、有能で大胆、傍若無人とも受け取れるやり方で仕事をしています。まるでゲームでもしてるように、成績不振の社員は情け容赦なく首にしますしね。
一方で、成果を挙げた社員には、豪華な褒章を与えてはいますが。
そのフォローをしているのが、ミン・テジュ副社長=オ・チャンソクssi。
柔らかい物腰で落ち着いていて、不満を持つ社員を宥めたりフォローしたりしてくれているので、ユチャンも勝手気ままなやり方でやって来られたのでしょう。
2人は正反対の印象です。
ところが、ユチャンは他人の顔を認識できない障害を抱えています。
周囲の者たちは、毎回名前を名乗らないといけないという不便さがありますが、ま、仕方が無いことと、受け入れているようです。
そして、彼は“キム・プノン”という女性を探しています。毎朝、人工知能のPCにその名前で何か情報が入っていないか尋ねるのですが、全く入って来ません。
一方、キム・ボラ=ハ・ヨンスさんは、就職活動真っただ中の学生。
ユチャンと違って物凄い記憶力の持ち主で、書物に書かれていることを、片っぱしから暗記することができます。
当然、成績も良かったのに、30社も落ち続けています。
記憶力が良くても、それは今の時代、コンピュータがカバーする分野です。会社側も、特に大きな利点とは受け取ってくれません。
30社目を落ちた時、ベンチに座ってふと愚痴りました。
目の前のビルには、たくさんの会社が入ってて、灯りをきらきら灯しているのに、自分を受け入れてくれるところは無い・・・と。
それを偶然聞いたのが、ミン・テジュ。
思わず声をかけてしまいました。そしたら、ミン・テジュがあのビルの中で仕事をしていると聞いたボラが、“気”をください・・・と手を差し出したのです。
パワーを貰って、次こそ合格したいと。
握手してもらったボラは、呪文を唱えました。
苦笑するミン・テジュ。
「31社目は受かるよ。宇宙最高ボラ。」
そして、あそこはどう?・・・と指差したのが、ネクストイン。
ユチャンのコンピュータが“キム・ブノン”について一件の情報が入ったと報告して来ました。
ユチャンは、メールを送りました。
『イ・ユチャンという名前に聞き覚えは?覚えがあったら返信してください』
でも、何の音沙汰もありませんでした。
ボラの親友ミソが合格しました。
一緒に苦労して来た仲間ですから、心から嬉しく思いましたが、おいて行かれたと言う寂しさも感じるのは仕方が無い事でしょう。
田舎の実家から荷物が送られて来ました。
いろいろと食材が入っていましたし、祖母からはお小遣いまで・・・。
自分の財布の中から入れてくれたと思えるような、小額紙幣や小銭。ボラは胸が痛くなりました。
皆が自分に期待しています。欲張らなくても良いから、身体には気をつけるように・・・という母の伝言もありました。
ネクストインのサイトを見てみたボラ。
ユチャンが語りかけて来ました。
“夢を見ろ。ネクストインは求めています。創造的で無限大な夢を見る、君の様な人を”
実は、ボラ、ユチャンの事を知っているようです。会った事もあるようですが、かなり昔の事なんでしょう。
大丈夫、きっと覚えていない・・・と呟きました。
そして、ネクストインに応募したのです。
ボラは、祖母からのお金で新しい靴を買いました。
それを履いて面接に行こうと思ったのです。
元々、ネクストインの業種はボラの専攻とは違う分野でした。だから、これまで応募しなかったのでしょうね。
でも、ボラは必死に情報を詰め込みました。記憶力にモノを言わせた一夜漬け・・・。
面接の日。かなりの大勢の応募者がネクストインの社屋に集まりました。
皆が見つめる先に、ユチャンが現れました。
しばし挨拶をした後、ユチャンが言いました。
「挫折する覚悟はありますか?」
ここから、ユチャンお得意の情け容赦ない切り捨てが始まったのです。
答えに詰まるような質問をし、望む答えが出せない学生は、すぐさま切り捨てました。そして罠のような質問をし、それに引っ掛かった者も・・・。
出て行けと言われた学生たちは、口々に文句を言いながら出て行きました。
でも、ボラは躊躇してしまいました。
そしたら、今度は、ボラを集中攻撃。散々なけなしようです。
ボラはショックを受けそのまま退出しようと思いましたが、その時頭を過ぎったのです。
両親や祖母の顔が。
自分を愛し、期待してくれている愛すべき家族の顔が。
ボラは手を握り締め、ユチャンに向き直りました。
ネクストインの情報を、全て述べはじめました。
ユチャンは、記憶力は認めましたが、出て行けと言うだけ。
「夢を見ろと言ったじゃないですか。だからここに来たんです。」
と、ボラ。
私には夢を見る資格も無いと・・・と。
そしたら、同情を買うつもりか?・・・とユチャン。
「あなたみたいな立派な人ばかりじゃありません。完璧じゃなくても、努力していれば・・・。」
ボラの必死の抗議を遮って、ユチャンは、再度言いました、出て行け・・・と。暗記王・・・と。
「噂通り非常識で嫌な人ですね。私の名前は暗記王じゃありません。私の名前は、キム・ブノンです。」
睨みつけるボラを、ユチャンも驚いて見つめました。
いったい、どういう縁
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